4月第1週の市況

2023/4/3    月

米国市場では、テクノロジー株が1%以上値を上げ、銀行株がバイデン政権が厳しい監視を示唆し株価が下落する中、市場全体としては値上がり。KBWの地銀指数は2%以上下落。米国の第4四半期のGDP(3次推定)は2.6%の上昇となった。米国上場のアリババは物流部門を香港でIPOする準備を始めたと報じられ株価が3.5%上昇。欧州市場では、銀行部門の不安が後退し、ユーロ圏のインフレなども減少したことから、株式市場は上昇。銀行部門では、Swedbankが4.9%値を下げ、銀行セクター全体も0.4%値を下げた

2023/4/4    火

米国市場ではOPEC+が予想外に生産を減少させたことにより原油価格が値上がり、エネルギー関連株が値を上げたことからSP500は値上がり。一方、価格を引き下げたにもかかわらず3月の四半期の出荷が前期比で4%しか増加しなかったTeslaは6.1%の値下がり。NASDAQは値下がり。米国政府が提示したメディケア・アドバンテージ料金がよかったため、ユナイテッドヘルスケアが4.6%上昇。そのためダウも値上がり。欧州市場では原油価格の値上がりがインフレにつながるとの懸念から市場は横ばい。一方、原油関連のウェイトの高い英国のFTSEは上昇。テクノロジー株は欧米でのイールドの上昇により値下がり。3月のユーロ圏のPMI指数は、2月から下落

2023/4/5    水

米国では2月の求人がここ2年で最低の水準となり、工場受注も下落したことから、米国市場の主要3指数はいずれも下落。JPモルガンのCEOが投資家向けのレターで銀行危機は続いており、今年1年は影響が出ると伝えた。バンクオブアメリカやウェルズファーゴは2%以上株価下落。産業株の代表とみられるキャタピラーは5.4%値下がり。ディフェンシブなセクターのヘルスケアや公益は上昇。欧州市場では、ユーロ圏の企業物価指数は値下がりしたが、米国の弱い経済データが原油価格の下落を招き、株式市場は下落

2023/4/6    木

米国では民間部門の労働統計が予想以下となり、ISMのサービス指数は予想以上の減速となった。これを受けて米国の株式市場では、ダウは値を上げたが、SP500とNASDAQは値下がり。NASDAQがより大きく値下がり。Googleは、人工知能を使ったスーパーコンピューターを公表し、半導体メーカーのNvidiaは2.1%値を下げた。そのほか、Teslaが3.1%値を下げ、Amazonやアップルも1%「以上値下がり。欧州市場では、ユーロ圏の経済が予想以上に弱いことに懸念を示し、産業やサービスといったセクターが値を下げたが、公益やヘルスケアが値を上げた。市場全体としては値下がり

2023/4/7    金

米国市場では、Googleが人工知能を使った検索を計画しているとウォールストリートジャーナルが報じたalphabetが3.8%、マイクロソフトが2.6%と大きく値を上げ、SP500とNASDAQは値上がり、ダウは横ばい。市場では金曜日に公表される労働統計に注目が集まっている。産業株の指標になっているキャタピラーは2%値を下げた。欧州市場では、イースターの休日を前に、銀行株が大きく値を上げ市場全体も値上がり。ドイツの2月の工業生産は、自動車の生産が増加し、予想を大きく上回るものだった。不動産セクターは2.3%上昇。シェルは液化天然ガスの生産が予想以上になり株価は2.3%上昇

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のむラップ・ファンド(やや積極型)

ファンドの特徴

このファンドは、野村アセットマネジメントが運用する、債券(日本/外国)、株式(日本/外国)、リートの5つの資産クラスに投資するバランス型ファンドです。ポートフォリオの基本比率は公開されていませんが、実際のポートフォリオがどうなっているかは、月次レポートで確認できます。2025年4月末現在、国内株式に約14%、外国株式に約40%、日本債券に約8%、外国債券に約24%、REITに約14%投資するポートフォリオになっています。のむラップ・ファンドにはリスク・リターンのことなる5つのファンドがありますが、このファンド(やや積極型)は、予想されるリスクもリターンも二番目に高いファンドになっています。2023年2月末時点の純資産残高(140億円)になっています。

過去5年の履歴からリスクを計算すると約13%です。株式指数のリスクよりは小さいが、外国債券のリスクよりは大きいい程度の数値です。運用は、各資産クラスでは原則的にインデックス運用になっているようです。アセットクラスの組み入れ比率は、「ファンドの投資助言会社である野村證券株式会社が、独自に開発したモデルを用い、各資産の期待リターンや推定リスク、各資産間の相関係数等をもとに最適化した結果を踏まえ決定」と記されていますが、アセットアロケーションは、過去6年間、あまり変動している様子はありません。


 

※ 2023年3月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

2023年2月末時点のポートフォリオは、国内株式14%、外国株式38.9%、国内債券8.1%、外国債券24%、外国REIT13.9%です

運用体制

野村證券株式会社(投資助言会社)

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

北陸銀行、野村證券、SBI証券、SMBC日興証券、労働金庫連合会など

資産残高の推移

ファンドは2016年11月に設定。設定以後、右肩上がりでおおむね単調に純資産残高が増加。2023年2月に約140億円の純資産残高になっていますが、ファミリーファンドの5つのファンドの中では、2番目に資産残高が小さなファンドです

購入時手数料等

1.10%(税込)(マネックス証券/IFA)1.10%(北陸銀行)

信託財産留保額

基準価額に対して0.3%

信託報酬

年1.4355%(税込)【うち野村證券へ0.425%が支払われる】

収益分配金

ファンド設定以来、おおむね、収益分配金は1万口当たり10円の水準を維持しています。ファンド設定来の収益分配金の合計額は1万口当たり70円です

このファンドに対するコメント

このファンド(やや積極型)と積極型の運用成績を比較すると、リスクもリターンも少しずつこのファンドの方が低くなっています。ファンドの名づけ方とおりですね。リスク・リターンを加味したパフォーマンスということでシャープレシオを計算してみるとこのファンドは0.47です。ほかのバランス型ファンドと比較して悪いわけではありませんが、特段よい数字でもありません。

資産別アロケーションは、ほぼ一定になっています。目論見書には「各資産への分散投資を行なうにあたっては、ファンドの投資助言会社である野村證券株式会社が、独自に開発したモデルを用い最適化した結果を踏まえ、各ファンドごとに投資配分比率を決定します」とあります。このコストは、年間純資産残高の0.425%ですが、投資配分比率は、ここ6年間、ほぼ一定です。それならば、このコストを削って、資産配分比率を一定に保っておく運用にした方が、リターンが上昇するので、合理的だと思うのですが・・・

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