6月第4週の市況

2023/6/19    月

米国市場では、MicrosoftやAmazonといった大型株が値を下げたことからNASDAQを中心に値下がり。Fedは年末に向けて0.5%の追加利上げを示唆しているが、市場では利上げを停止するか、または、12月に向けて金利を引き下げるのではないかと予想している。Nvidiaはモルガンスタンレーが目標株価を引き上げたために株価はわずかに上昇。Adobeは予想収益がアナリストの予想を上回り株価は0.9%上昇。欧州市場では、LVMH、Richemontといった高級品株が3%程度値を上げ、ヘルスケアや公益といったディフェンシブ株が1%前後値を上げ市場は上昇。英国の建材サプライヤーのTravis Perkinsは英国の不動産状況により利益に影響を受けると公表し株価は6.7%の下落

2023/6/20    火

米国市場は休場。欧州市場では、中国の景気刺激策とパウエルFRB議長の議会での証言に注目する中、市場は下落した。ドイツの製薬・研究機器のSartoriusは2023年の売上・利益の見通しを引き下げ、株価は15.7%の下落。スウェーデンの医療機器メーカーのGetingeはサプライチェーンの問題が顕在化し株価は16.2%下落。中国での需要懸念から、鉱業関連は下落。軍需エンジン製造のドイツのMTU Aero Enginesは2023年の利益見通しを引き上げ、株価は4.2%上昇

2023/6/21    水

米国市場では、パウエルFRB議長の住宅・金融委員会での証言が始まり、投資家の中には利益確定の動きがみられ市場は下落。セクター別では一般消費財以外のセクターは値下がり。個別株では電気自動車のRivian AutomotiveがTeslaのチャージ方式を採用することで合意したことが報じられ、両株ともに5%以上値上がり。PayPal Holdingsは欧州事業の一部を KKR & Coが買収することになり、株価は3.7%上昇。欧州市場では、中国が金利を引き下げたことも影響して市場は下落。ドイツの化学会社Lanxessは四半期と通年の利益予想を下方修正し株価は15.4%下落。中国への依存度が高い基礎資源指数は2.2%値を下げた。LVMHも0.9%値下がり

2023/6/22    木

米国では、パウエルFRB議長がインフレ克服のためにさらなる金利上昇を示唆し、市場は軟化。配送大手のFedexとUPSはいずれも四半期業績が芳しくなく、2%以上株価下落。Coinbase、Marathon Digitalなど暗号資産関連はBitCoinが3万ドルに達したことから株価上昇。Teslaやマイクロソフト、NvidiaなどのAI関連株が値を下げた。フィラデルフィア半導体指数は2.7%と大きく値を下げた。欧州市場でもパウエルFRB議長のタカ派的なコメントが市場に悪影響を及ぼし、不動産を中心に値下がり。フィンランドの不動産会社Kojamoはバークレイズが2段階の引き下げを行い株価は5.4%下落。FeDexが値を下げたことから域内の同業ドイッチェポストやPostNLが2%前後下落。英国では消費者物価指数が予想以上の上昇となった

2023/6/23    金

米国市場では、パウエルFRB議長が利上げは“注意深いペース”で行うとコメントし、Amazon、アップル、マイクロソフトなどが値を上げNASDAQとSP500は上昇。一方、ダウは値下がり。不動産やエネルギーは値を下げた。航空部品サプライヤーのSpirit AeroSystemsはカンザスでの生産を打ち切ると発表し、株価は9.4%下落。ボーイングも3.1%の株安。アクセンチュアは第4四半期の売り上げが予想以下となり株価は1.9%の下落。欧州市場では、イングランド銀行が予想以上となる0.5%の利上げを行い、大陸側も英国も株式市場は軟化。英国のオンラインスーパーOcado Groupは、Amazonが買収に意欲を出していると報じられ、株価は32%上昇。スイス国立銀行やノルウェイ銀行も金利を引き上げた。銀行や不動産セクターも値下がり

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6月第3週の市況

2023/6/12    月

米国市場では、GMがTeslaのスーパーチャージャーネットワークを利用することで合意し、Tesla株は4%、GM株は1%値を上げ、株式市場は値を上げた。アップル、Nvidia、AMDなどのメガキャップは収益が好調であり、Fedの利上げが終局に入っているとの認識から株価上昇。Targetはブローカーが格下げ株価が3.2%値を下げ、Adobeは格上げにより株価は3.4%上昇。欧州市場では、欧米の中央銀行の政策会合を前に、警戒感から市場は下落。保険や銀行といった金利感応度の高いセクターで値下がり。英国の化学会社Croda Internationalは通年の利益が予想を下回りそうであるとの見通しを示し、株価は12.5%下落。フランスのVivendiはフランスの株式指数CAC40から除外される予定であることが公表され、株価は2.4%値を下げた

2023/6/13    火

米国市場では主要3指数はいずれも上昇し、NASDAQ、SP500、ダウの順に値上がりした。Teslaは2.2%株価が値上がりし史上最高値となった。アップルやマイクロソフトも1.5%値上がり。背景は、インフレの鈍化が予想され、Fedが利上げを見送るとの予想がある。OracleはJPモルガンが予想株価を引き上げ、株価が3.5%上昇した。英国市場では化学会社のCroda Internationalが金曜日の下落からリバウンドしてFTSEもわずかに上昇した。オンライン生鮮食品のOcadoはBNPパリバが格付けを引き上げたことから株価は3.6%上昇

2023/6/14    水

米国では、5月の消費者物価の上昇率が鈍化しSP500とNASDAQは14か月ぶりの高値となった。ドルが安くなったことにより素材やエネルギーといったセクターがけん引した。小型株も値上がり。中国の中央銀行が短期の貸し出しレートを引き下げたことによりアリババやJD.comなどの米国上場中国株が値上がり。インテルはソフトバンクの子会社のIPOの主要投資家になることが判明し株価が1.7%上昇。欧米市場では、米国のインフレ統計が穏やかで、Fedが利上げを見送る公算が高いと判断され、市場は上昇した。金利感応度の高いテクノロジー株が値を上げ、鉱業株も7週間ぶりの高値となった。LVMH、Richemontなどの中国関連株が上昇。デンマークの海運Maerskは韓国とデンマークの間でカーボンニュートラルのメタノールを使った船舶を就航させることを公表し株価は4.6%上昇

2023/6/15    木

米国ではFedが金利を据え置いたが、年末に向けてさらに利上げをする意向を示し、株式市場はまちまち。エネルギーと食料の価格が下落したことにより生産者物価指数は予想以上に下落した。NvidiaやBraodcomは4%株価を上げ、NASDAQとSP500は値を上げた。第2四半期に、パンデミックの時期に遅れていた高齢者の普段の医療行為が再開されコスト増により、医療保険のUnitedhealthは6.4%株価下落。そのためダウは値を下げた。AmazonがAI向け半導体を利用すると報じられたAMDは2%以上株高に。欧州市場ではFedが利上げを見送るとの観測の下、銀行や鉱業株が値を上げ、市場全体も値上がり。銀行株のウェイトの高いイタリアやスペインの市場も1%前後上昇。鉱業株は米ドル安と将来の景気刺激策への期待から上昇。LogitechはCEOと社長が急遽離職したことから株価は12.5%下落した

2023/6/16    金

米国では、5月の小売り販売が予想外に上昇したが、新規失業保険申請者数は予想以上の数値となり、輸入価格はここ3年で最も下落したことがわかり、投資家はこれらの統計を歓迎。主要3指数はいずれも上昇した。セクター別ではヘルスケアやコミュニケーションサービスが1.5%以上値上がり。アップルは1.1%値を上げ、マイクロソフトも3.2%値を上げ、それぞれ史上最高値を更新。欧州市場では、ECBが予想とおり利上げを行い預金金利は3.5%と22年間で最高の水準になった。市場は全体として値下がりし、金利感応度の高い銀行株は0.8%、テクノロジー株は0.6%値下がり。H&Mは6月の業績が好調で株価が3.7%上昇し、英国のオンラインファッション販売のASOSは新戦略を公表し株価が14.8%上昇

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