7月第3週の市況

2024/7/15    月

米国市場ではパウエルFRB議長のコメントを受けて9月の利下げを織り込みSP500とダウは史上最高値を更新。前日値を下げたアップルやNvidiaなどの大型株も1%以上リバウンド。JPモルガン・チェースは投資銀行部門の手数料収入が上昇したが株価は1.2%下落。ウェルズ・ファーゴは四半期の利息収入が予想以下となり株価は6%下落。シティも投資銀行部門の収入が上昇したが株価は1.8%上昇。小型株中心のRussell2000は連日の値上がりとなり1.1%上昇。欧州市場でも米国の9月の利下げに期待して株式市場は上昇。スウェーデンのテクノロジー株Addtechは次期四半期の見通しが明るく株価が16%上昇。また、Ericssonも北米での需要が支える形で売上・利益ともに予想を上回り株価は4.3%上昇

2024/7/16    火

米国ではトランプ氏への狙撃が失敗し、同氏が共和党の候補に正式に決まったことや、Fedが9月にも利下げをする可能性が上がったことから、株式市場は上昇。景気感応度の高い小型株や輸送関連が値を上げた。主要3指数はいずれも値上がり。ゴールドマンサックスは第2四半期の利益がほぼ倍増し株価は2.6%上昇。百貨店のMacy’sは買収提案を拒否し株価は11.7%下落。暗号資産関連は10%以上の値上がりとなった。欧州市場では高級品株が値を下げ、市場残体も値を下げた。英国のバーバリーは利益に懸念があることを示し、配当を中止したため、株価は16.1%下落。スウォッチは上半期の売上・利益ともに大きく下落し、株価は9.8%下落。また、米国でトランプ氏が当選する可能性が高まったとして、再生エネルギー関連株は値下がりした

2024/7/17    水

米国では小売り統計が公表されたが、堅調な小売販売を確認することができ、景気後退への懸念を払しょくすることになった。株式市場では、ダウが大きく値を上げ終値ベースで史上最高値を更新したほか、SP500やNASDAQも値上がり。Nvidiaやマイクロソフトといった大型株は軟調でNASDAQの上値を重くした。セクター別では輸送関連が堅調であった。ユナイテッドヘルスケアは利益が予想を超え株価は6.5%上昇。バンクオブアメリカは利益も好調で堅調な株式市場に支えられて手数料収入も堅調で株価は5.3%値上がり。欧州市場では商品価格が下落したことから商品関連株が下落し、また、高級品株も軟化して、市場全体も値下がり。リオティントは鉄鉱石の出荷が予想以下となったことを公表し、株価は2.3%下落。ドイツのヒューゴ・ボスは英国や中国の需要減から売上・利益が低くなると予想し、株価は7.5%下落

2024/7/18    木

米国では、バイデン政権が中国に対して半導体関連の規制を強化する動きを見せ、米中の半導体紛争が拡大する恐れがあり、フィラデルフィア半導体指数は6.8%の下落となった。これを受けてSP500とNASDAQは大きく下落。ダウは幾分値を上げ3日連続で史上最高値を更新。ダウは、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルスケア、インテルなどが値を上げ上昇した。セクター別では、テクノロジーやコミュニケーションサービスが値を下げ、日用品が値を上げた。欧州市場でも、米中半導体紛争への懸念から市場は値を下げ、テクノロジー株指数は4.5%値を下げた。オランダのASMLは11%値を下げた。 ASM InternationalやBE Semiconductorも7%以上値を下げた。アディダスは第2四半期の高業績を背景に通年の利益予想を上方修正し株価は2.1%上昇。競合会社のPUMAも2.2%値を上げた

2024/7/19    金

米国市場ではメガキャップの成長株が売られ、主要3指数はいずれも軟化。小型株中心のRussell2000も2日連続での下落となった。ボラティリティ指数は5月以来の高水準になっている。セクター別ではエネルギーが上昇したが、ヘルスケアは大きく値下がりした。四半期ベースで、同一店舗の売上が下落したドミノピザは13.6%株価下落。建築会社のD.R. Hortonは、四半期の利益が予想を上回り、予想以上の住宅を建築したが、年間の利益予想は引き下げた。株価は10.1%上昇。欧州では、ECBが予想とおり金利を据え置いた。前日同様に半導体関連が軟化し、株式市場は下落した。昨日に続きASML,ASM International,BE Semiconductorなどが下落。四半期のEBITが予想を超えたスウェーデンの Volvo Carsは11%値上がり

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7月第2週の市況

2024/7/8    月

米国市場では、労働統計が公表され失業率は2年半来の高水準になったことを受けて9月の利下げへの期待感が高まりテクノロジー株を中心に値をあげた。SP500とNASDAQは史上最高値を更新。Metaが5.9%、マイクロソフトが1.5%の上昇となった。一方で、バンクオブアメリカ、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン&チェースなどの大手行は1.2%~1.7%の株安となった。百貨店のMacy’sは69億ドルの買収提案を受け、株価は9.5%上昇。欧州市場では、銀行やエネルギーといったセクターが値下がりし、市場全体も値下がり。フランス市場では、政局の不透明感が影響し、株式市場は下落。英国では労働党が勝利し、国内株中心のFTSE250は0.9%上昇し、優良株中心のFTSEは0.4%の下落

2024/7/9    火

米国市場では、Nvidiaが約2%上昇し、Intelも6%以上値上がり、Advanced Micro Devicesも4%以上値を上げ、SP500とNASDAQは史上最高値を更新した。市場では木曜日と金曜日に公表される消費者物価指数と生産者物価指数に注目が集まっている。ボーイングは、法的な悪事を認めることを合意し、2つの737MAXの事故に対して2.436億ドルの課徴金を支払うことで司法省と合意。株価は0.55%上昇。欧州市場では、フランスの中刷り状態の議会を見ながら、株価は横ばい。原油価格が下落したエネルギーセクターは1.1%下落した。BNPパリバやソシエテ・ジェネラルといったフランス大手行は1%以上値を下げる。ドイツでは中国からの需要が下落したため5月の輸出が予想以上に下落

2024/7/10    水

米国ではパウエル議長がインフレ水準は依然として2%を超えているが最近数か月で改善しているとコメントし、SP500とNASDAQはわずかに値を上げ史上最高値を更新。Nvidiaはほかの半導体株が値を下げる中、株価が2.5%上昇。マイクロソフトは1.4%値を下げたが、Teslaは3.7%上昇。金曜日に四半期決算を公表するJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティはいずれも1%以上株価上昇。欧州市場では、フランスで政治的な懸念から株式市場が軟化し、欧州市場全体も値下がり。フランスのDassault Systemesは通年の収益見通しを引き下げ、株価は5.1%下落。当語彙失調症の薬の割引販売を公表したIndiviorは株価が36%下落。BPは精油関連尾マージンの低下と原油価格の低下から株価が4.2%下落

2024/7/11    木

米国ではパウエルFRB議長の証言から9月の利下げへの期待感が高まり、市場ではNvidiaなどの大型株がけん引する形でSP500、NASDAQは史上最高値を更新。フィラデルフィア半導体指数は2.4%の上昇。Micron Technologyは4%、Nvidiaは2.7%株価上昇。アップルも1.9%値上がりし、史上最高値となった。欧州市場では、フランスの株式市場がリバウンドしたほか、不動産関連が値を上げて市場は上昇。ノルウェイの防衛企業Kongsberg Gruppenは収入の伸びから株価が11%上昇。英国の建築企業Barratt Developmentsは2025年の建築目標が7%を上限に下落する見通しを公表し、株価は1.2%下落

2024/7/12    金

米国では6月の消費者物価指数がここ4年で初めて予想外に下落。株式市場では昨日値を上げたTesla、Nvidia、アップルなどの大型株が値を下げ、代わりに、小型株が値を上げたが、NASDAQは大きく値下がり。小型株のRussell2000指数は3.6%上昇。SP500も値を下げたが、ダウはわずかに値上がり。マイクロソフトやAmazonは2%以上値を下げ、Metaは4%値下がり。ロボタクシーの遅延が報じられたTeslaは8.4%の値下がり。今四半期の利益が予想以下になると予想したデルタ航空は4%の値下がり。欧州市場では米国の消費者物価指数が軟化したことを受けて値上がり。6月のドイツのインフレは2.5%であった。独仏の市場ともに株式市場は値上がり。フランスのメディアVivendi’sは、分社化してロンドン市場への上場を検討しており株価は5.5%上昇

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