5月第2週の市況

2022/5/9    月

米国市場では、Fedが利上げに対してもっと積極的になるとの懸念から市場は値下がり。NASDAQは2020年以来の水準にまで下落した。4月の非農業就労者数は予想以上に増加し、失業率は3.6%と前月と同水準になった。メガキャップはおおむね値を下げたが、アップルは例外的に値を上げた。アンダーアーマーは2023年の利益予想を下方修正し20%以上の株価下落。ライバルのNIKEも値を下げた。暗号資産のCoinbase Globalは9%値を下げ、上場来の最安値となった。欧州市場では、テクノロジー株や小売株が中心になり売りが先行し市場は大きく下落。Adidasは2022年の売り上げを下方修正し、株価は3.6%下落。EUがロシアからの原油禁輸に踏み切り原油価格は1バレル当たり110ドルを超え、石油・ガス関連株は上昇

2022/5/10    火

米国市場ではFedが金利引き締め政策を維持する中、投資家はインフレや企業業績の動向を見守っており、SP500は2021年3月以来の3%超の下落となった。ドルは値を上げ、20年来の高値となった。ダウも値を下げ、NASDAQは4%以上の値下がり。ドル高と上海のロックダウンによる中国での需要が低下すると見込まれることから、エネルギー関連株は8%超の下落となった。メガキャップについても、Amazonが5%以上下落した他、Meta、Alphabet、マイクロソフト、アップルなどが2%超の下落。医療関連のBioNTechは予想以上の四半期決算となり株価は2%以上値上がりたが、Uber Technologiesは雇用を後退させ、マーケティング関連費のコストカットを公表したことから株価は11%超下落

2022/5/11    水

米国市場ではダウは値下がりしたがSP500とNASDAQは値を上げた。前日、大きく落ち込んだNASDAQではマイクロソフト、Alphabet、アップルなどが1%以上値を上げたほか、AmazonやMetaも値上がり。10年物のイールドは下落。エクササイズ機器のPeloton Interactiveは第3四半期に予想以上の損失を計上し株価は9%ほど値下がり。AMC Entertainmentは売り上げ・利益ともに予想を超えたが株価は5%以上下落した。Biogenはエーザイとともにアルツハイマーに対する薬品の承認申請を提出し、Biogenの株価は4%上昇。欧州市場ではドイツの景況感指数が改善したことを受けて株価は上昇。スウェーデンのMatchABは米国のフィリップ・モリスが買収を検討していることを示し、Match ABは約25%株価上昇。ドイツの医薬品Bayerは四半期決算が予想以上で株価は5%以上上昇

2022/5/12    木

米国ではインフレ統計が公表され、4月の上昇率は0.3%と昨年の8月以来の小幅な上昇になったが、Fedが金利を引き上げるには十分とみられている。株式市場では、アップルが5.2%値を下げ、NASDAQも3%以上値を下げ、ダウも5日連続の値下がりとなった。セクター別では一般消費財、テクノロジーが大きく値下がり。Occiendetal Petroleumがエネルギー価格の上昇から四半期決算が予想を超えたことから、株価が1%以上上昇。エクソンモービルも2.1%株価上昇。エネルギー関連が値を上げたことがダウとSP500の値下がりを限定的にした。暗号資産のCoinbase Globalは市場の低迷で投資家がリスクを避ける傾向にあり、第1四半期の売り上げが予想以下になったことから、株価は26.4%の下落

2022/5/13    金

米国市場ではダウは6日連続で下落。SP500はほぼ横ばいで、NASDAQは上昇。企業物価指数が公表されたが3月に0.5%上昇し、1月、2月に比べて伸び率は鈍化した。マイクロソフトやアップルが大きく下落。セクター別では公益やテクノロジーが下落。TwitterはCEOがマスク氏の買収を考慮して人材雇用を凍結し、2名の幹部が辞めたことを公表し、株価が2.2%下落した。欧州市場では、米国市場の前日の急落に呼応して下落。テクノロジー、自動車、鉱業などが下落。コメルツ銀行は通年の純利益の予想を10憶ユーロで据え置いたが株価は1.7%の下落。シーメンスはロシア市場でのビジネスを中止したことによる四半期の利益が6億ユーロ縮小したことを公表し、株価が4.5%下落

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5月第1週の市況

2022/5/2    月

米国市場では、Amazonが悪い四半期決算を公表し、株価はここ2年来の最安値となる水準にまで14%下落した。アップルも史上最高の売り上げと収益を計上したが、見通しがよくないことから株価が3.7%下落。セクター別では一般消費財や不動産が大きく下落。また、Fedが政策立案の基礎としているPCE(個人消費支出)が、3月は0.9%上昇した。エクソンモービルはロシアからの撤退に関して34億ドルの資産償却を行ったことから株価は2.2%下落。シェブロンは四半期決算が芳しくなかったことから株価は3.2%下落

2022/5/3    火

米国市場では上がったり下がったりした市場になったが、最終的には主要3指数はいずれも上昇。Fedの政策会合を前に10年物イールドは2008年以降初めて3%を超える。マイクロソフト、Meta、Alphabetなどがリバウンドした。Activision Blizzardは、バクスシャーハザウェイが大株主であることを公表し、株価が9.5%上昇。市場の不安定な動向を反映してMoodysは通年音収益予想を下方修正し株価は5%ほど下落。中国でのロックダウンがサプライチェーンに影響を及ぼしたためISM製造業指数は下落した

2022/5/4    水

米国市場では、主要3指数がすべて上昇。エネルギー関連は、原油価格が下落したが、中国でのロックダウンが原油需要につながると考えられ、エネルギーセクターは上昇。BPは四半期決算で売上・収益ともに予想を上回り株価が8%上昇。イールドの上昇から恩恵を受けると考えられる銀行株が堅調で、JPモルガン、バンクオブアメリカ、シティグループが軒並み2%以上の株価上昇。ファイザーはCOVID-19関連の抗ウイルス剤の販売が芳しくなかったが、売り上げ利益ともに予想を超えるものとなり株価は1%以上上昇

2022/5/5    木

米国市場では、Fedが利上げを決定し、その影響で10年物イールドは3.1%と2018年以来の高水準に上昇。パウエルFRB議長は、0.75%の追加の利下げは否定したが、0.5%のさらなる利下げを示唆。テクノロジー株が余波を受けて大きく下落。Alphabet、アップル、マイクロソフト、Meta、Tesla、Amazonなどが4.3%から8.3%の下落。Twitterはマスク氏が一時的にCEOに就任すると報じられ、株価が2%下落。Etsyは第1四半期の利益は予想を超えたが第2四半期に向けて見通しが芳しくなく株価は16%の下落。eBayも通年の収益見通しを下方修正し株価が11%下落した。OPEC等が6月に向けて原油生産の増産を検討していることから原油価格が下落し、エネルギー関連株は軟化

2022/5/6    金

米国ではFedが水曜日に金利を引き上げたが、パウエルFRB議長が0.75%の追加利上げを示唆するなど、インフレを鎮静化するにはさらなる利上げが必要とみなされており、株式市場では株価は大きく下落。特に、NASDAQは2020年6月以来の大きな下落となった。Alphabet、アップル、マイクロソフト、Meta、Amazon、Teslaなどが4.3%~8.3%の株安になった。TeslaCEOのイーロン・マスク氏は、オラクルの共同創業者のラリー・エリソン氏とSequoia CapitalがTwitterの買収提案に参加することを公表し、Twitterの株価は2.6%上昇。EtsyとEBayはともに第2四半期の決算が予想以下となり、それぞれ、株価は16.8%、11.7%の下落となった

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