2016年5月の市況

5月は米国を中心にした動きになりました。月初のISM製造業指数が良かったこと、雇用統計も安定していたことなどから、Fed(米国連邦準備制度理事会)が6月にも利上げするとの観測が高くなりました。月中には消費者物価指数がここ4年で最高の上昇になったことから利上げの可能性はより高いと市場は判断しています。

米国以外の中央銀行の動きでは、月初にオーストラリア中銀が予想外に利下げ、月末にカナダは金利を据え置きました。

欧州市場では、不良債権関連でイタリアやスペインの銀行株が値を下げ、順調に対話が進んでいたギリシャ関連も、月末に不安材料が出てきました。

原油市場は、OPECでの生産調整はたびたび失敗していますが、米国での需給関連がけん引して、原油価格は右肩上がりで回復しています。

円ドル為替は4月に大きく円高になりましたが、5月は大幅な円安に触れました。

このような市場環境の下、米国株式と米国REITが堅調で、米ドルは高値で推移し、商品も堅調でした。金利引き上げの可能性から米国債の2年ものイールドが上昇し、イールドカーブはフラット化しました。

img1-Jun2016

考えておきたいこと

壮年期の死亡保障を考えるときに、少し考えておいてほしいことが4つあります。

img75-ins

一つは保険金を受け取った後、資産運用を行えますかということです。3000万円保険金を受け取ったとして5%の利回りで運用できると年間150万円。これは大きいですね。

二つ目は年金額の予想。数十年後の年金額を、現在の年金額の水準で計算していませんか。

三つ目はインフレ。数十年の期間で考えるとインフレは大きな影響を与えます。何パーセントのインフレを見積もっていますか。

最後にシニアライフの生活費の水準です。シニアライフの生活費を、現役世代の70%などと見積もると大きな見当違いになる可能性があります。