10月第4週の市況

2020/10/19    月

米国では、ファイザーがBioNTechと共同開発しているコロナウィルスワクチンの承認を申請する。同株は3.8%の上昇。9月の小売りが予想を上回り、また、ミシガン大学消費者信頼感指数も予想を超えたことからSP500とダウは値を上げた。NASDAQは値下がり。個別銘柄では、石油開発のSchlumbergerが3期連続の赤字を計上し、8.8%の値下がり。エネルギー関連が最も値を下げた。欧州市場でも、コロナウィルスワクチンの年内解禁への期待感から市場は上昇。LVMHはルイヴィトンのハンドバックが堅調で7.3%の値上がり。そのほか、高級品のMonclerやバーバーリーが3%以上の値上がり。ティッセンクルップは、製鉄部門の買収提案を受けて10.8%の上昇。英国のジョンソン首相は合意なきBrexitの準備にコメントしたが、市場では合意されるとみられておりFTSEは1.5%の上昇

2020/10/20    火

米国市場では11月3日の大統領選の前にコロナ支援策をまとめるためには火曜日がデッドラインになっており、それまでにホワイトハウスの提案する1.8兆ドルの支援策とペロシ下院議長が求める2.2兆ドルの支援策の乖離は埋まりそうもなくしじゅおは軟化。すべてのセクターで値を下げエネルギー関連は2%以上値下がり。また、アップル、マイクロソフト、Amazonなども2%以上値を下げた。ConocoPhillipsはシェルオイル生産のConchoを97億ドルで買収することを公表し3.2%株価下落。欧州市場でも、EUがBrexitの対話を促進させる用意があることを表明したが、コロナウィルスの感染者増でウェールズが2週間のロックダウンとなり、英国全体も3週間のロックダウンが必要といわれ、株式市場は下落。クレディ・スイス、UBSはそれぞれ4.4%と3%値を上げた。スウェーデンのSAABは減益により株価が14.3%下落

2020/10/21    水

米国市場では、ペロシ下院議長がコロナウィルス支援策を週末までに合意させたいとコメントし市場は上昇。金融、産業、一般消費財などのセクターが値上がり。司法省はGoogleの親会社alphabetを反トラスト法で訴訟。alphabet株は1.4%の値上がり。Travelaers Conは予想を上回る決算で5.6%の株価上昇。Netfliexは増収になったが予想を下回ったので株価は6%の下落。欧州市場では、英伊西のロックダウンに加えてアイルランドのGDPが3.5%の下落となり市場は軟化。UBSは四半期利益が99%増となり株価も2.7%上昇。コンピューター関連機器製造のLogitech internationalは通期の利益予想を上方修正し16%の値上がり。英国ではイングランド銀行の幹部がさらなる景気刺激の必要性を訴え、FTSEは0.6%の上昇

2020/10/22    木

米国ではコロナウィルス対策の交渉が長期化しており市場は下落。特に、エネルギー関連が大きく値下がり。アプリSnapchatを提供しているSnapはユーザー、収益ともに予想を超える増加となり株価は28%上昇。ほかのソーシャルメディア、FBやTwitterもそれぞれ4%、8%株価を上げた。より小型なソーシャルメディアを提供するPinterest Incも9%株価上昇。Teslaは市場終了後決算を公表し予想以上の収益となり株価が4%上昇。欧州市場ではヘルスケア、建築関連を中心に市場は下落。英国市場は、ポンド高となったために主要株価指数のFTSEは1か月で最大の下落となった。Nesleは2020年の予想を引き上げたが株価は幾分下落。中国での5Gの展開の効果でスウェーデンのEricssonは四半期収益が上昇し9.6%株価上昇

2020/10/23    金

米国ではペロシ議長がコロナウィルス対策の合意に楽観的な見通しを示すが、ホワイトハウスのクロドー経済アドバイザーは依然として大きな隔たりがあるとコメント。失業保険新規申請者数は高水準ではあるが予想を下回る。市場ではエネルギーと金融がけん引して、方向性のない市場であったが、市場全体も値上がり。レムデシビルの人体実験の許可が下りたGliead Scienceは3.6%株価上昇。欧州市場では、英国がコロナウィルス対策を公表したことがプラスの材料だったが、市場全体では4日連続で値下がり。英国市場では、Trainline,GVC、IAGなど旅行・レジャー関連が値を上げ、旅行・レジャーセクターは1.6%の上昇となった。FTSEも0.2%上昇。ドイツでは消費者信頼感指数Gfkが先月より下落して、株価指数のDAXも値下がり

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10月第3週の市況

2020/10/12    月

米国市場ではムニューシン財務長官とペロシ下院議長の交渉が決裂。ムニューシン財務長官は新提案をしたがペロシ議長は包括的な案ではないと拒絶。ただし、市場は景気刺激策への期待感から値を上げる。AMDはXilinxに買収の提案を行ったと報じられ、Xilinxは14.1%株価上昇。ゴールドマンサックスが「買い」の評価をつけたGEは2.9%株価上昇。昨日値を上げたエネルギー関連は株価下落。欧州市場では、個別企業の要因で市場全体が上昇。デンマークのジュエリー販売のPandraが第3四半期の業績が好調であったことから17.2%株価を上げ、ドイツのオンライン販売のZalandoも2020年の業績を上方修正し株価は3.3%上昇。デンマークの製薬会社Novo Nordiskも業績の上方修正で3.3%の株価上昇。そのほか、英国のブリティッシュエアウェイズの親会社IAGが13.2%、航空機エンジン製造のロールスロイスが14.2%株価上昇

2020/10/13    火

米国では、アップルが新型iPhoneの発売前で6.4%株価を上げ、Amazonは10月13,14日のプライムディを前に4.8%株価上昇。マイクロソフトも2.6%値を上げ、大手テクノロジー関連が市場をけん引した。トランプ政権が日曜日に議会に対してコロナウィルス対策の一部を通過させるように要請したこともプラスの要因。火曜日にはJPモルガンなどの大手行の決算発表がある。欧州市場では、イタリアや英国がコロナウィルス対策を強化する動きを見せているが、市場は米国の景気刺激策や中国経済の回復を背景に、公益、テクノロジー、自動車などの分野がけん引して5週間来の高値をつけた

2020/10/14    水

米国市場では、ジョンソン&ジョンソンがコロナウィルスワクチンの臨床実験を中断し、Eli Lilly & Coもコロナウィルスワクチンの人体実験を中断。いずれも2%以上の株価下落。第3四半期決算でJPモルガンとシティは予想される利益を超えたが、金利の低迷とローン需要の減速により株価は下落。5G対応のiPhoneを公表したアップルは2.7%株価下落。デルタ航空は四半期収益が76%下落することになり株価は2.7%下落。ボーイングは737MAXのキャンセルに加えて、出荷も前年同月比で半分以下になり株価は3.1%下落。マイクロソフトが株価を上げたためにNASDAQの下落率が最も小さかった。欧州市場でも、金利の低下から銀行株が大きく値下がり。エアバスはJPモルガンから評価を引き下げられ株価は3.5%下落

2020/10/15    木

米国市場では、ムニューシン財務長官が、大統領選前に景気対策がまとまる見通しがないことをコメントし市場は値を下げた。Amazonやマイクロソフトが、それぞれ、2.3%、0.9%と値を下げ、四半期決算が芳しくなかったバンクオブアメリカ、ウェルズ・ファーゴなどが大きく値を下げ、銀行指数も2%以上の下落。決算自体は良かったUnited Healthcareはコロナウィルス関連の落ち込みを予想できず株価は2.9%の値下がり。欧州市場では、コロナウィルスの感染者増とBrexitへの不透明感から市場は幾分下落。イタリアではコンテ首相が学校やレストランなどを含めた新たな制限を公表。ポンドが値を上げ、Brxitがジョンソン首相の決めた交渉期限を超えて交渉が延期される見通しとなったことから、英国の株価指数FTSEは0.6%の下落

2020/10/16    金

米国市場では、新規失業保険申請者数が2か月来の高水準になり、NY州での製造業指数も下落したことから市場は軟化。トランプ大統領は1.8兆ドルの景気刺激策を示唆するが、共和党のマコーネル上院議員が否定。薬の販売のWelgreen Boots Allianceは2021年に1桁の増益予想を公表し株価は4.8%上昇。モルガンスタンレーは決算が予想以上だったので1.3%株価上昇。欧州市場では各国でコロナウィルス感染者が増加し、独仏西伊の株式市場は1.4%から2.8%の下落となった。分野別では自動車、保険、エネルギーが2%以上の下落。
 

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