1月第4週の市況

2021/1/18    月

米国では、銀行の4半期の業績が芳しくなくウェルズ・ファーゴが株価を7.8%下げたのを筆頭に大きく値下がり。エクソンモービルは、シェルサンド関連の資産を不当に高く評価しているという内部告発があり、SECが調査に入る。株価は4.8%下落。バイデン次期大統領が1.9兆ドルの景気対策を表明したのは良いニュースだが、SP500、NASDAQは1.5%程度値下がりし、ダウも値下がり。欧州市場でも、コロナウィルス関連の懸念から市場は下落。ドイツはコロナ関連の死者が史上最高になり、また、フランスは国境の管理を強化すると公表。ドイツのDAX指数は1.4%、フランスのCAC40指数は1.2%の下落。中国で2800万人に対して新たなロックダウンが発生し、そのため、欧州市場の鉱業、石油・ガス関連銘柄は3%前後の値下がりとなる

2021/1/19    火

米国ではキング牧師記念日で休場。欧州市場では、中国が2020年のGDP成長率が年間で2.5%と予想を超えたが市場は軟化。フランスのカルフールは、カナダのアリマンタシォン・クシュタールとの経営統合を断念し株価は5.9%の下落。フィアット・クライスラーとPSAが合併したStellantisがIPOを迎え約3%の株価上昇

2021/1/20    水

米国市場ではイエレン次期財務長官が大規模な景気対策を主張し株式市場は上昇。エネルギー関連が上昇したが、公益、生活消費関連、不動産といったディフェンシブな銘柄は下落。GMは株主になっている自動運転自動車製造のCruiseにマイクロソフトが協力することになり、株価上昇。テスラはブローカーの予想引き上げにより株価上昇。ボーイングはカナダ当局による737MAXの飛行禁止が解除されることで株価上昇。欧州市場では、ドイツの景況感指数ZEWは上昇したが、ドイツでロックダウンの範囲を拡大することで合意がなされ、小売り、旅行、銀行などを中心に値下がり

2021/1/21    木

米国ではバイデン氏が第46代大統領に就任し、FANNG株はすべて上昇。Netfliexはスティホーム効果により株価上昇。モルガンスタンレーは、四半期の業績が予想以下となり株価下落。P&Gはコロナウィルス感染の影響で衛生関連品が堅調で通年の利益予想を上方修正。株価上昇。ユナイテッドヘススケアは利益が約4割下落して株価下落。欧州市場では中国関連株が上昇。カルティエの需要が中国で堅調であったためRichmontが2.8%値上がり。バーバリーもアジアでの需要が堅調で3.8%値を上げ、LVMH、Keringもそれぞれ1%と3%上昇

2021/1/22    金

米国ではバイデン政権誕生で景気刺激対策などへの期待感から、alphabet、Apple、Amazonなどを中心に値上がり。SP500とNASDAQは史上最高値を更新。グロース株式がバリュー株式より堅調。ユナイテッド航空は4期連続で四半期の赤字を計上し下落。フォードはドイッチェバンクが目標株価を引き上げたことから上昇。失業保険の新規申請者数は依然高水準であるが低下。欧州市場ではECBの政策会合でほぼ変化がなかったが、コロナウィルスの影響を懸念して市場は下落。原油価格が下落したことからBP、RDS、Totalなどが2%以上値下がり。フランスでは、ウニベイル・ロダムコ・ウェストフィールドなどのショッピングセンター向けのREITが下落。ユーロがドルに対して強くなり、銀行株も下落

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