2月第2週の市況

2017/2/6    月

トランプ政権が金融に関する規制緩和を公表して銀行株を中心に大幅に上昇。SP500とNASDAQは史上最高値を更新。労働統計が公表され、就労者数は順調に増加したが賃金の上昇は予想以下。サンフランシスコ連銀のウィリアム総裁が、2017年に3度の利上げを行うと発言したが、イールドは反応せずほぼ横ばい

2017/2/7    火

米国で主要な統計公表がな移民禁止令に注目が集まる。米国債と円は価格上昇。原油価格が下落してエネルギー関連株が軟調。タイソンフードがカルテルの疑いで調査を受け下落。欧州では、自動車株とイタリアの銀行株が下落

2017/2/8    水

Fedが3月の利上げを示唆したことから米ドルが上昇。英国のインフレが予想以上であったことをイングランド銀行が公表し英ポンドも上昇。米国市場では、日中、史上最高値を更新したが、トランプ政権の具体的な財政計画が公表されず、午後には軟化。欧州では株高になったが、右翼政党が大統領選に勝ちそうなフランスでは軟化。BNPは収益が2倍になったが大きく下落。BPやStatoilなどの原油関連も大幅安

2017/2/9    木

米国ではガソリンの供給が低下し原油価格が上昇。債券も上昇しイールドが低下し銀行株が軟化する、一方、高配当株である公益株が上昇。欧州では政治的な要因から銀行株は値を下げたが、フランスの建築関連Vinciやスペインの建築関連ACSなどが好決算を公表し値上がり、市場全体もプラスになった

2017/2/10    金

米国ではトランプ政権が、減税プランの詳細を近日中に公表すると公表し銀行株と米ドルが上昇。国債は下落。欧州ではフランスとイタリアの銀行はリスク低下が追い風となり、フランスのトタルやソシエテ・ジェネラルは決算好調で上昇。ドイツのコメルツバンクは値を下げた
 


債券とは~安定した利息収入

債券という資産クラスがあります。定義では、ある債務者が借入れを行い、その借金の存在を示す有価証券が債券ということになります。とても範囲が広いのです。

しかし、一般の投資家にとって債券といえば、国債を指すことが大半です。国債は国の借金であり、多くの国債は、毎年決められた金額の利息が支払われます。
投資家から見ると、投資した時点で利息は決まっているし、満期まで保有すれば(国が発行しているので)元本が確実に還ってくるので安心と考えられます。

債券とは

株式の反対として位置付けられることが多い債券について考えてみましょう。債券とは、債券の発行者が投資家からお金を借り、その証拠として発行する有価証券です。投資家に対しては、半年ごとなどに利息を払うものが主流です。この場合、元本に対して一定金額(〇パーセント)と決められていることが一般的です。

債券≒国債

投資家から考えたとき、債券といえば、国債を指すことが少なくないはずです。日本では発行されている債券の9割以上が国債といわれています。「債券に投資する」ことは、「国債に投資する」と同じといっても過言ではありません。
国債であれば、発行者は国ということになりますから、元本が戻ってくる(償還)ときにも安心です。
利息もあらかじめ決まっているのでこちらも安心ですね。

インフレに弱い

債券の唯一の欠点は、インフレに弱いことです。利息が固定されているということは、市中の金利が上昇したとき、相対的に利回りが悪くなるということを意味します。
だから、その債券を売却しようとしても高く売ることができない。つまり、市中金利が上がる(インフレ)と、価値が下がってしまうのです。債券を保有していると、インフレの時に価格が下がるリスクを抱えることになります。