3月第2週の市況

2017/3/6    月

米国ではFedのイエレン議長が予想とおり3月の利上げを明言したが、その後の金融緩和のスピードについては緩やかなであることも明言し、金融株は値を上げたものの、市場に対する影響は限定的。欧州では、フランスの世論調査でル・ペン氏の大統領就任の可能性が低いことが報じられフランス市場は値を上げた。欧州全体ではほぼ横ばい。フランスやイタリアの銀行株が強い

2017/3/7    火

米国市場では取引高が通常よりかなり低い中、株式、債券ともに下落。中国の経済成長予想が低く抑えられたことから金属価格が軟化。ECBは次回会合でも緩和策を維持するとみられユーロ安ドル高。ドイチェバンクは新株発行が報じられ大きく値を下げる

2017/3/8    水

米国ではFedの金利引き上げを前提に米ドルは横ばいであったが、トランプ大統領が薬価の引き下げについてTwitterで言及し、欧米市場でヘルスケア関連株が軟化。銅価格が1か月で最安値をつけ、エネルギー関連も軟調。欧州では取扱高が少ない中、ドイツの工業生産が1月に大きく下落し、ドイツ国債は上昇

2017/3/9    木

米国では原油の在庫が上昇し原油価格が下落、エネルギー関連株も値を下げた。ADPレポートは米国の雇用市場が予想以上に改善していることを報告。株式市場は全体として少し値を下げる。欧州市場では個別企業の値動きが主流で市場全体としては値を上げた。業績が好調なアディダスやG4Sが値を上げ、フランス政府が優先株を売却したEDFは値を下げた

2017/3/10    金

ECBは緩和政策の維持を決定したが、状況が好転しており追加の緩和施策が不要であるとした。これを受けて、通貨のユーロとイールドが上昇。米国ではWTIが50ドルを切る水準にまで低下し、10年物イールドは2.6%をこえるまで上昇。不動産関連株は軟化し、金融関連株は上昇。米国市場全体ではほぼ横ばいの動き

iDeCoの講演を聞いて思ったこと

先日、きんざいのFPシンポジウムに参加させてもらいました。iDeCo(確定拠出型年金・個人型年金)のお話を、お二人の専門家(竹川さんと大江さん)から聞いてきました。

お二人ともお話はとてもお上手で、聴いていてあっという間に終わってしまったのですが、どうも聞いた後に覚えているのは、税金の話ばっかりで、『税金の話>年金の話>運用の話』といったイメージが頭に残りましたもう少し運用の話が聞きたかったなぁというのが私の感想です。

講師のお話が上手だったのでよい制度だと思って聞いていましたが、あとで整理して考えると、

(1)掛金が所得控除になるのは・・・〇

(2)受取時の税制は問題あり・・・△(これはセミナーでよくわかりました)

(3)年金として受け取ることを前提にしていないので年金の機能は不完全・・・×

(4)投資教育はとっても難しそう・・・?(まあFPが適当なのだろうけど・・・本当に??)

改めて思ったのは、業界を分断するのではなく、強いところを連携させた制度にしてほしいなぁということです。生意気にも、改革案を描いてみました。運用は運用会社、年金は保険会社、販売管理の窓口は銀行というハイブリット型です。時間があれば、しっかりした記事にします。

きっと、国を挙げてこの改革をするのは大変なので、保険会社が同じような商品を創ればよいと思います。それなら、個別企業でできる話です。これは、変額年金を作った直後から頭に思い描いていたことなのです。