(この前)
第2章は「投資家と市場は合理的か」というタイトルである。その概要についてテキストでは次のように案内している。
ファイナンスの基礎的をまとめたのが第2章になります。伝統的なファイナンスの考え方の基礎にあるのが、「合理的な投資家」です。合理的な判断をするとはどのようなことなのか。リスクとリターンの計算方法も一つではありません。そして、投資パフォーマンスを測る尺度も理解してください。一方で、最近、注目されているのが行動ファイナンスです。「投資家は必ずしも合理的ではない」ことも知っておくと理解の幅が広がります。
行動ファイナンスは、数字で説明されるところが少なく、それゆえ、「〇〇効果」など覚えやすいかもしれないが、行動ファイナンスだけを覚えても、批判している相手がわからなければ意味がない。
(続く)