9月第2週の市況

2020/9/7    月

米国市場では前日に引き続き、コミュニケーション、一般消費財、テクノロジー関連が値を下げ市場は下落。NASDAQの下落率が最大で1.3%ほど下落。アップルのサプライヤーであるBroadcommは第4四半期の売り上げ予想が予想を上回り3%株価上昇。欧州市場でも、米国市場の影響を受けてテクノロジー関連が3%近く下落。ドイツのソフトウェア開発のNemetschekは9.4%値を下げる。ただし、スペインの銀行BankiaとCaixabankが合併を検討していることが報じられ、両行ともに10%以上株価上昇。銀行セクター自体も値を上げる。ドイツの不動産会社Vonoviaは10億ユーロの新規資金調達を公表し株価は3.5%下落する

2020/9/8    火

米国市場はLabor Dayでお休み。欧州市場は、コロナウィルスワクチン関連がけん引して株高となった。オーストラリアは1月に2種類のワクチンを初期配布分を手に入れると公表。一つはアストラゼネカとオックスフォード大が開発してるもの、もう一つは、豪のCSLがクイーンズランド大と開発しているもの。フランスのSanofiはGSKと共同で開発しているワクチンが10ユーロ以下になると見通しを公表。Sanofiの株価は2.4%上昇。ドイツではJPモルガンが自動車産業の先行きに明るいコメントを出し自動車株が上昇。さらに、中国の輸出が1.5年ぶりの大きな上昇となったこともあり、ドイツの株価指数DAXは2%上昇。ただし、7月の工業生産高の増加率は予想していたよりはるかに伸びは緩やかであった

2020/9/9    水

米国市場ではソフトバンクがオプションのロングポジションを大量に購入していたことが嫌気され市場は下落。マイクロソフト、アップルなどのテクノロジー大手も下落。TeslaはSP500に組み入れられなかったことから21.1%の下落となり、JPモルガンは従業員がコロナ関連でファンドの不正利用をしたと報じられ株価が3.48%下落。GMは電気自動車のNikolaの10%の株式を購入し、株価は7.9%上昇。欧州市場でもエネルギーとテクノロジー株を中心に値下がり。英国の合意なきEU離脱が不安視されている。フランスの電機会社EDFは8月の原子力発電量が2割弱下落になり、株価は8%値下がり

2020/9/10    木

米国市場では昨日値下がりした銘柄がリバウンド。テクノロジー関連を中心に値を上げる。Teslaは10%以上値を上げ、アップル、マイクロソフト、Amazonといった米国市場の株式発行総額上位3銘柄が少なくとも3%の株価上昇。コロナウィルスワクチンの臨床実験を中止したAutrazenecaは米国上場株式は2%弱下落。ティファニーはフランスのLVMHが買収から手を引いたために6.4%の値下がり。欧州市場では株価上昇。Autrazenecaは一時株価が下落したが最終的には0.5%の値上がり。フライトスケジュールを減少させた英国のeasyJetは2.1%値を下げ、同業のRianAir、IAGなども値下がり。航空関連ではエアバスも2%値を下げた。市場では、木曜日に開催されるECB理事会で市場の下落リスクに対する何らかの措置が公表されると期待

2020/9/11    金

米国市場では昨日リバウンドした、アップル、Amazon、マイクロソフトがそろって少なくとも2.8%値を下げ、すべてのセクターで値を下げることになった。生産者物価指数は予想より少しだけ上昇したが、エネルギー関連も3.7%下落。失業保険の新規申請者数は依然高止まりしており、上院で共和党の3000憶ドルのコロナウィルス対策案は否決された。欧州では、ECBが金利を据え置き、政策も追加しなかったことから市場は失望。また、EUと英国の間のBrexit交渉が進展しないことも懸念材料。フォルクスワーゲンのトラック部門Trantonは、米国のNavistarの買収価格を引き上げ、同株は1%下落した

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9月第1週の市況

2020/8/31    月

米国市場では、トランプ大統領は1.3兆ドルのコロナウィルス対策に意欲を示し、個人消費は順調に回復。PCEは対前年比で1.3%の増加。SP500とNADSAQは史上最高値を更新。DOWも値を上げる。ユナイテッド航空、コカ・コーラが3%以上株価を上げ、巣ごもり消費でWorkday Incが通年の売り上げを上方修正し12.6%値を上げ、デル・テクノロジーズも四半期利益が予想を超え、6.1%の値上がり。協働してTik Tokの買収に乗り出したウォルマートとマイクロソフトはともに続伸。欧州市場では、テクノロジーとヘルスケア関連が重荷になり値下がり。ドイツのBayerは米国でのラウンドアップの訴訟の和解に110億ドルが必要になり2.7%下落。ノルウェーの航空会社エアNORRは2020年の損失が予想以上となり株価は9.5%下落。米国の新しいFedの政策が金利の下がる余地を減らすとみらされ、BNPパリバ、HSBCなどの銀行株が上昇

2020/9/1    火

米国市場ではアップルとTeslaが株式分割により株価上昇。アップルは3.4%、Teslaは12.6%の株価上昇となり、NASDAQは値を上げたが、SP500、DOWは値を下げた。スイスのNestleが20億ドルでの完全買収を提案したAnimmune Therapeuticsは株価が171.6%上昇。Tok Tokの買収に乗り出したマイクロソフト、ウォルマート、オラクルはTik Tokの売却に中国当局の承認を要することがわかり3社の株は下落。欧州市場では、特にドイツとイタリアでインフレが予想以下となり、金融株を中心に値を下げた。市場全体としても値下がり。ライバルのVeoliaがEngineの買収提案をしたことから、公益株のSuezは18.5%の上昇。英国市場は休場であった

2020/9/2    水

米国市場では、アップルが少なくとも7500万台の5GiPhoneを製造することをサプライヤーに報告し同株は4%弱上昇。Zoomは年間の売り上げが少なくとも30%増となることを公表し株価は40.8%上昇。その影響でSP500とNASDAQは史上最高値を更新。ダウも値を上げた。ISM製造業指数は3か月連続で上昇となった。昨日値を上げたTeslaは新株により50憶ドルの資金調達を公表し4.7%株価下落。欧州市場では方向性のない市場になった。STMicroelectronics、Dialog Semiconcutor、Infinion、ASMなどのアップルのサプライヤーは1~4%上昇。ユーロ圏のインフレはマイナスになり銀行株が下落。一方、中国の製造業統計が堅調であったことから原材料関連の銘柄は恩恵を受ける

2020/9/3    木

米国では、公益、一般消費財、不動産などのディフェンシブな分野が2~3%値を上げ市場は上昇。ADPレポートが公表され民間非農業部門の労働者統計が公表され、新規就労者数は増加したが予想を下回った。Fedのベージュブックではビジネス活動や雇用が緩やかに上昇したことが報告される。ダウは2月につけた史上最高値付近まで値を戻す。欧州市場では、世界的な経済活動の回復にともない、化学、産業関連銘柄が上昇し、テクノロジー株は米国市場にけん引される形で値を上げる。英国の住宅建築最大手のBarratt Developmentは将来の販売に希望が持てることから8.7%の株価上昇。イタリアのインフラ会社であるAtlantiaは高速道路部門を売却することになりそうということで株価は16.2%上昇

2020/9/4    金

米国市場では、市場をけん引してきたIT関連銘柄が値下がりし、市場は6月以来の大幅な下落となった。NASDAQは5%近く下落。アップル、マイクロソフト、Amazon、Tesla、Nvidiaなどの銘柄が4.6%~9.3%の下落となった。フィラデルフィア半導体指数も6%の下落。ISM非製造業指数は先月より下落。欧州市場でも米国の余波を受けて下落。フランスでは政府が1000憶ユーロの景気刺激策を公表したが市場は下落。フランスのSanofi、英国のGSKはコロナウィルスのワクチンの臨床実験を開始したが株価は下落

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