12月第4週の市況

2020/12/21    月

米国市場では主要3指数がいずれも下落。TeslaはSP500に新規加入する銘柄で史上最大の時価総額となり、株価は上昇。FeDexは2021年の売り上げ予想をあきらめ、株価は5.7%の下落。欧州市場では、英国とEU当局が年末のBrexitの前に課題が山積みであることを公表し市場は落胆。株価は下落。ドイツ市場ではDAXは0.8%値を下げたが、企業のビジネス状況が好転しているとしてIfo指数はは上昇。ブリティッシュエアウェイズなどを傘下に持つIAGはスペインのAir Europeを5億ユーロで買収し、株価は2.1%下落。ドイツのフィリップスはBoi Telementryを28憶ユーロで買収することとなり、株価は1.7%上昇。そのほか、フィンランドの塗料会社のTikkurialaは米国のPPG Indusriesから買収提案を受け、株価が60%以上上昇

2020/12/22    火

米国では、Fedがストレステストの結果を公表し自社株買いや配当の制限を緩和したために銀行株が上昇。そのためダウは値を上げたが、英国の変化型コロナウィルスのニュースにより市場は値下がり。議会では9000憶ドルのパッケージについてようやく合意がなされる。Teslaは正式にSP500の銘柄になり1.69%のウェイトを占める株になったが株価は6.5%の下落。ロッキードマーチンはロケットエンジンのAerojet Rocketdyneを44億ドルで買収。ロッキードマーチンの株価は1.9%下落。欧州では、英国のウィルスのニュースで各国で規制が強化され株価は下落。ポンドが値下がったため、FTSEは1.7%の下落にとどまったが、独仏伊西の各市場では3%前後の値下がり

2020/12/23    水

米国市場では、議会が8920憶ドルの景気刺激策を通過させたが、毎日、21.4万人が感染している状態で市場は全体としては値下がり。ただし、アップルが2024年までに電気自動車を登場させると公表したため、同株は2.8%上昇し、それにけん引されてNASDAQは値上がり。製薬会社のAmgenはアストラゼネカと開発していたワクチンの最終段階での結果が芳しくなく、2.8%の下落。欧州市場で、アストラゼネカも1.5%の値下がり、。欧州市場では、EU当局者がBrexitについて合意までわずかとコメントしたことから、Brexitに感応度の高い銀行株とテクノロジー株を中心に値上がり。英国の第3四半期のGDP成長は予想より良かった

2020/12/24    木

米国市場では、新規失業保険給付申請者数が減少する一方で、消費支出が低迷。それでも、市場では景気循環株を中心に値を上げる。ダウやSP500は値を上げたが、NASDAQは値下がり。コロナウィルス対策のパッケージを含む2.3兆ドルのパッケージをトランプ大統領が拒否する可能性は残る。Fedは少なくとも2024年まで金融緩和政策を維持するとみられている。そのほか、米当局がファイザーにコロナワクチンを追加で1億本注文したことからファイザー株は上昇。欧州では、EU当局者がBrexitの合意が間近であると伝えたこともあり市場は上昇。英ポンドも上昇したためにFTSEの値上げ幅は限定的。ダイムラーはトラック部門を上場させる予定であることがわかり、同株は3.3%の値上がり

2020/12/25    金

米国市場ではクリスマスのため時短での市場となったがBrexitの締結やワクチン関連で市場は値を上げた。エネルギーのみ値下がりとなったがほかの10のセクターはすべて得上昇。アメリカン航空は一時解雇した従業員を呼び戻す計画を公表し1.4%の株安。Modernaは、英国の新型ウィルスにもワクチンが効果があると公表したが株価は5.3%値下がり。AltimmuneはFDAからワクチンの臨床試験に待ったがかけられ株価は3.9%の下落。欧州市場ではBrexitの条約締結に至ったことから市場は上昇。英国ではポンド高のためFTSEの上値は重かったが、中小型株は上昇。銀行についてもロイズとバークレイズが、それぞれ、4.0%と0.8%の上昇となった

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12月第3週の市況

2020/12/14    月

米国では、景気刺激策の交渉が長期化し、NY州ではクオモ知事が室内での飲食の提供を禁止。ミシガン消費者信頼感指数は改善したが、SP500とNASDAQは低下。ウォルト・ディズニーがネット配信サービスの顧客増加に自信を見せた予想を公表し、株価が13.4%上昇したため、ダウは値上がり。ファイザーはワクチンの緊急使用が認めらないので1.5%株価が下落。アップルがセルを自社開発するとの報道があったことから、サプライヤーのQualcommは株価が7.4%低下。欧州では、コロナのパンデミックとBrexitの問題が市場の重荷となり市場は低迷。銀行株のウェイトの高いスペインでは1.5%株価が下落し、英国でも株価下落。フランスのSanofiはGSKと共同開発していたワクチンで思ったほどの臨床結果を得られなかったので、株価が4%下落。GSKも0.3%下落。ロールス・ロイスはキャッシュフローの予測を下方修正し、株価が7.9%下落

2020/12/15    火

米国では、Amazonにけん引されて一般消費財関連の銘柄が上昇。エネルギーは下落。ウィルド・ディズニーがブローカーの格下げのため値を落とし、製薬会社のAlexion Phrmaceutucalsは英国のアストラゼネカから買収提案を受けて株価上昇。SP500とダウは値を下げるが、NASDAQは値を上げる。中国のアリババグループは中国当局から反トラスト法違反で罰金を受ける。欧州市場では週末を超えてBrexitの交渉が延長されることとなり株価は上昇。英ポンドが値を上げたためにFTSEは値下がり。アストラゼネカは買収提案により株価は6%下落。ドイツではメルケル首相が規制を強化したことにより、stay-at-home銘柄が値を上げる。Zazalandoは6.7%、Delivery Heroは4.7%の値上がりで、DAXも0.8%の値上がり

2020/12/16    水

アップルが2021年上半期にiPhoneの生産を30%引き上げることを公表し株価は5%上昇。アップルがけん引する形でNASDAQは史上最高値を更新。Fedは2日間のミーティングを開始したが、コロナウィルスワクチンの使用開始に伴い2021年の景気予想が好転すると考えられていることも上昇要因。製薬会社のEli LillyはPrevail Therapeuticsを買収することを公表し6%株価上昇。金曜日にワクチンの緊急使用が認められるとみられているModernaは5%株価下落。欧州市場では、イタリアが12月24日から1月2日までロックダウンを決め、ドイツでも規制を強化。フォルクスワーゲンは5%株価が上昇し、銅や鉄鋼石が値を上げたために鉱業株が上昇。DAX,CAC40ともに0.5%の上昇

2020/12/17    木

米国では、ダウは値を下げたが、SP500とNASDAQは上昇。NASDAQは2日連続で史上最高値を更新。新規景気対策に対する期待感に加えて、Fedがゼロ金利の維持を強調したことが市場に追い風になった。11月の小売り統計は1.1%の下落。JPモルガンが数段階の格下げを行った航空関連は値下がり。サウスウェストは12月のキャンセル増と第4四半期のキャッシュの予想以上の減少を報告し株価は下落。TwitterはJPモルガンが格上げしたことにより株価上昇。欧州市場でも株価は上昇。輸出が堅調なことに支えられ、ユーロ圏のPMI指数が改善。自動車関連は続伸。銀行関連は値を下げてウェイトの高いスペイン市場は下落。ファイザーとBioNtechのワクチンは早ければ12月23日にEU当局から承認を受ける見通し

2020/12/18    金

米国市場では主要3指数がいずれも上昇し史上最高値を更新。コロナ対策の景気対策に対する期待感が上昇。アクセンチュアは年間の売り上げ予想を上方修正し6.9%値を上げた。Googleの親会社アルファベットは米国の多くの州でGoogleが反トラスト法の訴訟となり株価は1%下落。欧州市場でも株価は10か月来の高値となった。ドイツとフランスはワクチンが承認された場合摂取できる体制が整ったと公表。DAXは1%値を上げる。イングランド銀行は政策会合に入ったが金利政策は不変の見通し。英国のFTSEは0.3%の上昇。広告代理店のWPPは2.9%の株価上昇。Rio Tintoは銅や鉄鉱石の価格上昇の中1.6%の株高

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