1月第3週の市況

2021/1/11    月

米国では12月の非農業就労人口がここ8か月で初めて減少したが、バイデン次期大統領が1兆ドルを超える景気刺激策を明言し市場は上昇。SP500は史上最高値を更新。昨日に続き、金融、産業、素材のセクターが1%以上値を上げる。Teslaはさらに株価が7.8%上昇し、米国上昇のBaiduはスマート電気自動車の開発に乗り出すことを公表し15.6%株価上昇。欧州市場でも、EUが域内のセンチメントの上昇を公表し、米国の景気刺激策への期待と相まって市場は上昇。ドイツのDAXは史上最高値を付ける。鉱業関連は10%以上値を上げる。Micron Technologies, Samsung Electoronicsなどが好業績であったことから、域内のASM Internationalなども株価上昇

2021/1/12    火

米国市場では、民主党がトランプ大統領を弾劾する動きを見せており、景気対策が遅れるとの懸念があり、さらに、投資家の利益確定の動きから株式市場は値を下げた。不動産とコミュニケーションが値を下げたが、コミュニケーションについてはトランプ大統領のアカウントを永久に閉鎖したTwitterが7%値を下げた。そのほか、Facebook、Alphabet、Appleなども値下がり。インドネシアで旅客機が墜落したためボーイングは2%株安になる。欧州市場でもコロナウィルス拡散の懸念が高まり市場は値下がり。英国では医療アドバイザーが変異型のウィルスが拡散し、最悪の状態になりつつあると警告。フランスとドイツでは株価は0.8%値を下げ、英国のFTSEは1.1%の値下がり。スイスの衣料メーカーロッシュはEU当局からインフルエンザ治療薬の承認を得て、株価は3.7%上昇

2021/1/13    水

米国市場では、民主党政権の景気対策に期待して小型株を中心に値を上げた。そのためRussell2000がほかの指数より上昇。SP500はわずかに値を上げる。イールドの上昇もあり銀行関係が値を上げ、原油価格が値を上げたためエネルギーも上昇。TwitterやFacebookといった大手SNS企業に対する議会からの圧力が予想されるために、コミュニケーションは値を下げた。GMが年末までにFedex向けに電気自動車の商用バンを提供すると公表し株価上昇。Teslaも値を上げる。欧州市場では市場は横ばい。ただし、ルノー、BMW、VWといった大手が2020年の売り上げを公表した自動車は2%弱値を上げる。原油価格が値を上げたためBP、RDSなども2%近く値を上げる。ヘルスケア、公益、生活必需品といったディフェンシブな銘柄は安い

2021/1/14    木

米国では最近上昇を続けていたイールドが下落し、不動産や公益といったディフェンシブな銘柄が上昇。インテルはCEOが交代することを受けて株価上昇。Fedはベージュブックを公開し、経済はわずかに上昇したが、コロナウィルスの影響で雇用の上昇速度は鈍化と報告される。欧州市場では、フランスのカルフールとスペインのテレフォニカがM&A関連で、それぞれ、13.4%と3.9%値を上げたことにより市場はわずかに上昇。銀行、旅行、自動車といった分野は値下がり。JPモルガンはイタリアの成長率について第1四半期の成長を3.5%の成長から0%成長に予想を引き下げ

2021/1/15    金

米国市場では、バイデン次期大統領が1.5兆ドルを超える景気刺激策を提案し市場は期待感。景気に敏感なエネルギー関連が最も上昇。中小型株中心のRussell2000は史上最高値を更新。ただし、新規失業保険申請者数は予想以上に増加し主要株価指数は下落。欧州市場では、中国の12月の輸出統計が予想以上に良かったことを受け株価指数は上昇。台湾のITメーカーTSMCが予想以上の利益を計上したことから、域内のIT銘柄であるASMI、ASMLがそれぞれ7.6%、5.9%上昇。NokiaはアルファベットやT-Mobileと5G関連で合意に達し株価が5%上昇。
 

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1月第2週の市況

2021/1/4    月

米国市場では主要3指数がいずれも上昇。新規失業保険申請者数は2種間連続で低下したが、それでも、2007-2009年のグレート・リセッションの水準を超えている。SP500は年間で16%以上、NASDAQは43%以上値上がりした。欧州市場は主要紙s上のいくつかが閉まっていたので薄商いであったが、英国のコロナ規制の強化と欧州製品に対する米国の関税引き上げがマイナス要因となり市場は下落。AirbusやSafranなどは米国が関税の引き上げを公表したことから株価下落

2021/1/5    火

米国ではジョージア州の選挙とコロナウィルスが懸念材料となり市場は低下。ボーイングは737MAXの問題がキャッシュフローを損なったとしてブローカーが評価を下げたことから株価は4%下落。すべてのセクターで下落したが、不動産、公益、産業などのセクターが大きく下落。ただし、ISM製造業指数はここ3年で最も上昇。Teslaは2020年の出荷が予想以上であったと公表し株価上昇。欧州ではBrexitの協定がまとまりとワクチン接種が始まったことから株式市場が上昇。英国では1.7%株価上昇。ドイツの旅行代理店のTUIは2.7%上昇。英国ではアストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンの接種が始まる。MarkitのPMI指数は上昇。英国のロイズやバークレーといった銀行が値を下げ、銀行株は全体で0.8%の株安

2021/1/6    水

米国市場では方向性のない市場となったが、投資家の買戻しもあり株式市場は上昇。2月の生産調整がうまくいかないため原油価格が上昇し、欧米市場でエネルギー関連株が値を上げたが、生活必需品や公益関連株が値を下げた。Micron TechnologyはDRAMの需要が回復するとみられブローカーが格上げしたことから株価は4.3%上昇。ニューヨーク証券取引所が、上場廃止の判断を留保したことから、中国関連のチャイナ・テレコムなどが株価上昇。欧州市場では、エネルギーや不動産関連株は値を上げたが、ディフェンシブな銘柄が値を下げ、市場全体も値下がり。原油価格の値上がりからBPやRDSなどが値を上げ、さらに、NEXTがクリスマスセールスが予想以上に好調であったことから、マーク&スペンサー、モリソン、Tescoなどの小売株が上昇し、英国市場では株価上昇

2021/1/7    木

米国ではトランプ大統領の支持者が国会の建物に乱入する混乱があったが、ジョージア州で民主党が1議席を確保し民主党主導の上院になることに期待感。特に、景気刺激策とインフラ投資が進むと見込まれている。そのため、金融や産業株が値を上げる。バリュー株指数が2.5%上昇したのに対して、グロース株指数は1.1%の下落になった。テクノロジー関連大手のアップル、マイクロソフト、グーグル、Amazon、Facebookなどが値を下げる。そのため、NASDAQは値下がり、DOWとSP500は上昇。欧州市場では、Modernaのワクチンが2番目に承認されることになり、米国のジョージア州の選挙結果も追い風になり株価上昇。BPなどの石油メジャーも大きく値を上げる

2021/1/8    金

トランプ大統領は支持者に国会議事堂からの撤退を訴えるも、バイデン次期大統領などから非難される。市場は民主党主導の景気対策に期待し、金融、産業、素材などのセクターが値上がり。金利も10年物が1%を超え、金融株が堅調。FANNGと呼ばれる大手テクノロジー関連株が2%以上の上昇。DXG Tehcnologiesはフランスの競合会社Atos SEからの買収提案があり株価上昇。Teslaは史上最高値まで株価上昇。欧州市場では、Modernaのワクチン承認で市場のセンチメントは上向きで、フランスの建築関連のSaint Gobainが第4四半期の業績が予想以上となり2.3%株価上昇。米国の新政権の景気刺激策への期待から鉱業、エネルギー、産業などの関連銘柄が上昇

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