壮年期&介護

縦軸に保障の内容、横軸に年代をとった必要保障マップで、壮年期における介護保障を考えてみましょう。結論から言えば、民間の介護保険で解決できる部分は大きくないけど、介護保険に加入しておくと効果があるといえます。

img86-ins

介護保険には、公的介護保険もあります。公的介護保険は、40歳になると加入します。つまり、40歳以下は公的介護保険の保障の対象ではありません。そして、公的介護保険も40歳から64歳までの人(第2号被保険者)については、保障の対象となる疾病が決められています。例えば、がんで要介護状態になったとしても、回復の見込みがないと判定されなければ保障の対象にはならないのです。

銀行による保険販売(4)

銀行による保険販売(3)の続き

(3)FPとの親和性

図 3に、ファイナンシャル・プランナー(FP)に求められるイメージを被せるとどのようになるでしょうか。保険募集を行わないという前提であれば、FPに求められる要素は、

(1)複数の会社の商品を説明できる

(2)金融全般の知識がある

(3)保険に対する知識がある

(4)親しみやすい

ということになるのでしょうが、かなりハードルは高いですね。

FPと名乗る人でも、金融全般に関する知識を持ち合わせていて、保険の商品比較をすることができる人はごく一握りの人たちでしょうが、もしそういったFPを見つけることができるのであれば、チャネルとして親和性が高いのは通信販売と勤務先・労働組合といったチャネルでしょう。これらのチャネルでは、商品の説明、ライフプラン全体の中での保険の位置づけなどは不得手の分野になります。この分野はFPが強い分野になりますから、相互補完性が高いというわけです。

一方、銀行は保険の専門的な知識を補完するときに、保険会社は金融に関する全般的な知識を補完するときにFPを外部の専門家として使えばよいということになるでしょう。