5月第2週の市況

2016/5/9 月 米国市場では、労働省の統計が予想ほど悪くなかった、特に、単位時間当たり賃金と労働週が増加したことを好感して上昇。欧州市場では、ユーロ安によりECBの刺激策の効果が薄れる懸念から市場が下落

2016/5/10 火 カナダの火災がオイルサンドの施設と隔離されたことから原油価格が下落。USDは4日連続高く、米市場ではヘルスケア、消費関連が値を上げたが、エネルギー関連が弱く、市場は横ばい。中国では貿易統計が芳しくなく株式市場は低迷

2016/5/11 水 米国市場では最近の軟調な市場から大きく回復。商品関連が値を上げ、日本円は値下がり。個別銘柄ではアマゾンやエクソンモービルが上昇。欧州市場は、ギリシャの対話が進み、クレディスイスなどの銘柄が堅調で市場は上昇

2016/5/12 木 米国では原油の在庫が予想外に低下し、原油価格上昇、ドル安。資源関連は堅調であったが、ディズニーやMarcyといった小売り関連が軟調で市場全体も下げる。欧州では、欄のABNアムロ、オーストリアのRaiffeisen、イタリアのBanco Popolare,Poste Italianeがそれぞれ個別要因で値を下げ、銀行株が弱く市場も下がった

2016/5/13 金 日経がiPhoneの部品出荷の低下を報じ、アップルが2014年来の安値。モンサントはBayerからの買収で大きく上昇。買収側のBayer、BASFは値を下げる。欧州ではエイゴンやクレディアグリコルなどが決算不振で値を下げ、チューリッヒは決算好調で値を上げる

第6版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック

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週間の株式市場騰落率 【2016/5/6-2016/5/13】
株式市場 日本 米国 中国 ドイツ
1.7% 0.9% ▲2.0% 1.4%
※ 外国市場については騰落率+為替騰落率
週間の為替市場騰落率 【2016/5/6-2016/5/13】
為替市場 ドル-ユーロ 円-ドル 円-元 円-ユーロ
▲0.9% 1.4% 0.9% 0.6%
※ 円-ドル為替は円安になるとプラスと表示
債券市場 日本 海外
▲0.3% 3.4%
※ 海外は日本を除く、円ベース
【ご注意】
情報は日本市場は当日、海外市場は前日のデータに基づいています。本資料に記載する内容は、当社が信頼できると思われる情報に基づき作成されていますが、その内容の正確性・完全性・網羅性を保証するものではありません。さらに、本資料記載の内容は、特定の経済状態、市場状態を示唆するものではありません。

パッシブ運用が万全ではない

ポイント

パッシブ(インデックス)運用は概念としてはとても魅力的なものです。しかし、パッシブ運用を実現するには、市場インデックスが必要になります。ところで、この市場インデックスは市場全体を代表するわけではありません。そのため、どうしてもアクティブ運用の要素が残ってしまうのです。

◎パッシブ運用は魅力的だが…

アクティブ運用は、パッシブ(インデックス)運用に勝てない、なぜなら、アクティブ運用はインデックス運用に比べて信託報酬などのコストが高いから。長期運用を考えるとこのコストの差がボディブローのように効いてきて、結局、コストを差し引いた運用成績を比較すると、ほとんどの場合、インデックス運用が優っているという主張です。

この話は正解です。ただし、市場全体をカバーしているインデックスであるという前提が必要です。

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