世代によって異なるライフプランの考え方(1)

ライフプラン分析が重要な理由は、私たちの関心事である住宅取得や老後の生活、あるいは、こどもの教育プラン、仕事、さらに、いざというときの保障などの中心にライフプランが存在するからである。だから、ライフプラン分析を行うことなく、住宅の取得計画を立てたり、老後のための資産運用を実践することは止めた方がよい。

図表1 ライフプランの重要性

…それでも、30歳の人が65歳の自分をイメージして、老後のことを考えるのは大変であろう。わからないので、ライフプランは大切だと思いながら、目の前にある問題だけを処理するということになっているのではないだろうか。

人生を3つの期間に区切る

一般的に、ライフプランというと現在から亡くなるまでの一生涯というイメージである。だから、「ライフプランを考えよう」というと、重荷に感じるかもしれない。50代の人に退職後の生活をイメージしてみましょうというのとは可能であったとしても、30代の人に「あなたが年金を受け取るときのことをイメージしてみましょう」といっても難しい。わからないから、とりあえず平均的な数値を入れておいて作成する。これが現実である。

平均的なものを入れる代わりに、『ライフプラン=一生』という枠組みを取り払ってみてはどうだろう?イメージできるのは、せいぜいこの先20~30年程度と考えれば、一生を三分割できる。分割のイメージは、30代くらいまでの期間(壮年期)、40代からリタイアまでの期間(中年期)、リタイア以降の期間(高年期)の3つの期間である。たとえば、結婚したばかりの世帯であれば壮年期について考えてもらう、リタイアを直前に控えた世帯であれば高年期について考えてもらうという具合である。

図表2 人生を3つの期間に区切る

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要介護の原因は

私たちは、「認知症⇒要介護」という図式を考えがちです。しかし、要介護状態になるのは認知症だけとは限りません。

要介護状態になる主な原因を上位5つ挙げると、(1)脳卒中(2)認知症(3)高齢による衰弱(4)関節疾患(5)骨折・転倒になります。

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グラフは、介護保険の要介護度に応じて記載されています。介護保険は、2つの要支援と5つの要介護の状態に区分されます。数字は大きくなる方が程度が重く、要支援より要介護のほうが程度が重くなっています。

程度が軽いケースでは高齢による衰弱や関節疾患、程度が重くなると脳卒中の割合が高くなっています。