「投資信託エキスパートハンドブック」絶版

出版社からご連絡があり、「投資信託エキスパートハンドブック」が絶版されることになりました(*_*)

この本は、現在の、SMBC日興証券のネット部門にコラムとして掲載させていただいた本を、当時のファイナンシャル・アドバイザーの編集長が拾ってくれて書籍化された思い出の本です。

編集長が自由に書かせてくれたおかげで、ほぼ私の書きたいことをそのまま書かせていただいたものです。あまり難しく書いたつもりはありませんが、あまり易しい本にもなっていません。

「金融商品を販売する人には知っておいてほしい」というのが、編集長と私の一致した点であったと思います。

”分散投資と長期投資”という言葉だけが世の中で知名度を増し金融機関の暴走を止められるのは金融庁だけという状態になり、さらに、”iDeCoやNISA”といった言葉だけに踊らされようとする時代に、特に、金融商品の売り手(ことさら中立性だけを強調しファイアンスの知識が不足している)FPに読んでいただきたい

というのが私の本音でした。

お買い上げいただいて読んでいただいたみなさま、ありがとうございました。

まだ読んでいないという方、特にお金を出して読んでいただくほどの本ではありません。

いつかはタダでもらえるだろうと思っている方。ごめんなさい、もう差し上げることはありません。もっとも、今まで差し上げていないのであれば、絶版になっていなくても差し上げなかったと思います。

iDeCoの講演を聞いて思ったこと

先日、きんざいのFPシンポジウムに参加させてもらいました。iDeCo(確定拠出型年金・個人型年金)のお話を、お二人の専門家(竹川さんと大江さん)から聞いてきました。

お二人ともお話はとてもお上手で、聴いていてあっという間に終わってしまったのですが、どうも聞いた後に覚えているのは、税金の話ばっかりで、『税金の話>年金の話>運用の話』といったイメージが頭に残りましたもう少し運用の話が聞きたかったなぁというのが私の感想です。

講師のお話が上手だったのでよい制度だと思って聞いていましたが、あとで整理して考えると、

(1)掛金が所得控除になるのは・・・〇

(2)受取時の税制は問題あり・・・△(これはセミナーでよくわかりました)

(3)年金として受け取ることを前提にしていないので年金の機能は不完全・・・×

(4)投資教育はとっても難しそう・・・?(まあFPが適当なのだろうけど・・・本当に??)

改めて思ったのは、業界を分断するのではなく、強いところを連携させた制度にしてほしいなぁということです。生意気にも、改革案を描いてみました。運用は運用会社、年金は保険会社、販売管理の窓口は銀行というハイブリット型です。時間があれば、しっかりした記事にします。

きっと、国を挙げてこの改革をするのは大変なので、保険会社が同じような商品を創ればよいと思います。それなら、個別企業でできる話です。これは、変額年金を作った直後から頭に思い描いていたことなのです。