8月第2週の市況

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2017/8/7 月

米国の7月の労働統計が予想以上に良かったことからドル高、債券安。Fedは9月から資産圧縮に入るとの観測。ゴールドマンサックスを筆頭に金融株が堅調。公益、ヘルスケア、消費財の各セクターは軟調。ユーロ安になったことから欧州市場では輸出関連を中心に全面高の展開

2017/8/8 火

米国では米ドルが先週来の上昇となり国債のイールド、金、原油価格が下落。原油は主要産出国が供給過剰問題を検討中。米国ではエネルギーが軟化したがテクノロジー、消費財が堅調でダウ、SP500ともに史上最高値。欧州ではドイツの工業統計が予想以上に悪くDAXは軟化したが、鉄鋼、鉄鉱石の価格上昇からアルセロールミタル、アングロアメリカン、リオティント、グレンコアなどが上昇しFTSEは上昇

2017/8/9 水

米国市場では市場を動かす大きな要因はなかったがトランプ大統領が北朝鮮に警告メッセージを発し、市場はボラティリティが上昇。株価下落。欧州では旅行・レジャー関係は安かったが、公益株、エネルギー、自動車関連などが値を上げ市場全体としても上昇

2017/8/10 木

米国ではティラーソン国務長官が北朝鮮に対する軍事行動を直ちにとるわけではないと軌道修正。VIX指数は下落したが、株価指数はほぼ横ばい。欧州では、北朝鮮がグアムを攻撃する意図を表明したことから全面安となり、CAC40は1.4%、DAXは1.1%それぞれ下落した。値を上げたのは金の生産企業のみであった

2017/8/11 金

トランプと金の言い合いが市場に悪影響を及ぼし、金、日本円、米国債といった安全資産が値上がりし、VIX指数は44%の上昇。米国市場ではMacy’s やKohl’sといった小売りの販売が伸び悩み株価低迷。欧州市場では保険会社のエイゴンやCoca ColaHBCなどが値を上げたが循環銘柄が値を下げ市場全体も軟化した

8月第1週の市況

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2017/7/31 月

米国では第2四半期のGDPが個人消費と設備投資にけん引されて2.6%の上昇となったが、アマゾン、スターバックスなどの大手銘柄の大幅な下落でSP500は値を下げる。ダウは史上最高値を更新。欧州ではテクノロジー株が値下がりしたほか、英国やドイツの輸出関連企業がユーロ高の影響を受けて値下がり

2017/8/1 火

中国の6月の工業指数が堅調で、WTIは50ドルを超え銅も2年来の高値を付け、鉄鉱石も上昇と資源価格が軒並み上昇する中、米国市場では株式、債券ともに下落。欧州市場では米国の食品医薬品局がタバコのニコチンを抑えることをメーカーに要求したばこ関連株が大幅に下落

2017/8/2 水

米国では、7月の自動車販売が6%程度下落し、ISM指数は予想を下回る結果になったが、ダウが史上最高値を更新。国債もドルも値上がり。欧州では、ロールスロイスが予想上回る決算となり11.6%値を上げたほか、Intertek Group,Direct Line,DSMなど個別企業の決算が好影響し市場は上昇。

2017/8/3 木

米国ではほとんどの株式が軟化したがアップルが大きく上昇しそのおかげでダウは史上最高値を更新。ユーロは依然としてドルに対して強い。欧州市場ではテクノロジー株がアップルにけん引されて上昇したが、資源関連株が軟化し、ソシエテ・ジェネラル、コメルツバンクが芳しくない決算を公表し銀行株も下落。市場全体も値を下げた

2017/8/4 金

米国では、特別検察官がロシア疑惑で大量の人を審査リストに載せていると報じられ、株式市場に負の影響を及ぼしたがダウはわずかに上昇し史上最高値を更新。明日の労働統計の公表を前に米ドルは対円で軟化。欧州ではエネルギー株が値を下げたが個別企業の決算が好調で市場全体は上昇。ただし、ドイツはシーメンスの決算が芳しくなく取り残される