12月第2週の市況

2023/12/4    月

米国市場では、パウエルFRB議長は時機尚早とコメントしているが、金利引き下げへの期待感からイールドが下落し、株式市場は上昇。SP500は今年最高の終値を付ける。Teslaは期待されたCybertruckの価格が2019年に公表された価格より60%増になると公表し、株価は0.5%下落。Ulta Beautyは通年の見通しを上方修正し株価が11%上昇。Marvell Technology Incは四半期決算は好調であったものの通年の見通しは期待以下で株価は5%以上下落。ユーロ市場でもイールドが下落し、鉱業株がけん引する形で、市場は上昇。中国のPMI指数が予想外に上昇したこととドル安が金属価格を引き上げることになり、鉱業株は堅調になった。Anglo AmericanやAntofagastaは6%以上の株価上昇

2023/12/5    火

米国市場では、Microsoft、Apple、Nvidia、Amazonなどが1~3%値を下げ、主要3指数は値下がり。小型株中心のRussell2000は上昇。Uber Technologiesは12月18日付でSP500に組み入れられることが公表され3.4%値を上げた。アラスカエアーは同業のハワイアン航空を19億ドルで買収することを公表し、アラスカエアーは15%値を下げ、ハワイアン航空は約3倍に値上がり。セクター別では、コミュニケーションサービスや情報テクノロジーが値下がり。欧州市場は、商品価格が下落したことにより鉱業株・エネルギー株が値を下げ、市場全体も値下がり。商品価格はドル高により、原油価格はOPEC+の決定を前に継続的に圧力を受けているが下落した

2023/12/6    水

米国市場では、求人倍率が2年半ぶりの低水準になったことがわかり、イールドが数か月来の低水準になり、Nvidia、Amazon、Teslaなどが値を上げる一方で、日用消費材は値下がり。そのため、NASDAQは値を上げたが、SP500、ダウは横ばいか値下がり。CVS Healthは2024年の収益予想が予想を超えることになり、株価下落。欧州市場では、ドイツの株式指数が史上最高値を更新。ドイツを含めたユーロ圏全体でビジネス活動は11月に下落したが、下落幅は前月より下がった。金利感応度の高い不動産セクターは1.8%の上昇。中国の格付けのアウトルックが引き下げられたことからHSBCや英プルデンシャルといった中国依存度の高い株式が値下がり。同様に中国の需要に対する懸念から金属価格が値下がりし鉱業株は値下がり

2023/12/7    木

米国では民間の効用統計ADPレポートが公表され、就労者数増が予想以下となったことから、来年の早い時期にFedが利下げに踏み切るとの期待感がある一方で、エネルギー株が軟化して、株式市場はほぼ横ばいとなった。公益や産業といったセクターが値を上げたが、原油価格が約2%下落したこともありエネルギーが値下がり。英国のBritish American Tobaccoは米国のたばこ関連のブランド価値の評価減を行い、たばこ会社のAltria GroupとPhilip Morris Internationalは、それぞれ、2.6%と1.9%下落。欧州市場では、10月のドイツの産業受注高が予想外に下落したにもかかわらず、ドイツ市場や欧州市場全体でも株式市場は上昇。フォルクスワーゲンは、中国の新疆地区で強制労働はなかったとの監査結果を公表し株価は5.4%上昇

2023/12/8    金

米国市場ではAI関連で株式市場が上昇。Alphabetは新しいAIモデルを立ち上げ株価が5%以上上昇し、AMDはAI関連の半導体の市場が450億ドルになると予想し株価が9%上昇。そのほか、Nvidia、Amazon、Metaなどが2%以上値を上げる。そのため主要3指数の中ではNASDAQが1%以上の値上がりとなった。製薬会社のMerckはがんの免疫治療の試験が失敗したことがわかり株価は1.2%下落。欧州市場では、前日に4か月来の高値を付けたが、幾分下落した。ドイツでは昨日の工業受注高の下落に続き、10月の工業生産が予想外に下落。スペインとポルトガルで SabadellやCaixabankなどの銀行株が2%以上下落。銀行セクターは欧州全体でも値を下げる

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DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)

ファンドの特徴

このファンドは、ニッセイアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、ニッセイアセットマネジメント自身が運用するマザーファンド(国内株式インデックスマザーファンドほか3ファンド)に投資する仕組みです。

このファンドの、基準ポートフォリオは国内株式40%、国内債券15%、外国株式30%、外国債券10%、短期金融資産5%となっています。各資産クラスへの投資割合は±5%の範囲で見直しされます。10月末時点の実際のアロケーションも目標配分比率から大きく外れていません。新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の投資対象ファンドとして届けられています。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、8.93%、11.02%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは低く、リターンは上回っています。

TOPIXとの相関係数は0.93です。株式への投資比率が高いので相関係数がくなっていると思われます。三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用する三井住友・DC年金バランス50(標準型)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。

2023年11月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

2023年10月末時点のポートフォリオは、国内株式40.8%、国内債券14.9%、外国株式29.7%、外国債券10.2%、短期金融資産4.4%になっています

運用体制

ニッセイアセットマネジメント株式会社

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

auカブコム証券、SMBC日興証券、松井証券など

資産残高の推移

ファンドは2003年12月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、ほぼ右肩上がりで増加していますが2020年2月ごろから大きく純資産残高が増えています。2023年11月末時点で、約401億円の純資産残高になっています

 

購入時手数料等

ノーロード

信託財産留保額

なし

信託報酬

年0.154%

収益分配金

ファンド設定以来収益分配金は支払われていません

このファンドに対するコメント

NISAなどのスキームを使って、長期的に資産を増やしていきたい投資家に向いたファンドです。株式への配分割合が70%に達していますので、TOPIX(東証株価指数)と連動性が高くなると思われます。25%は債券に資産配分されているので、分散投資の効果から、TOPIXよりリスクが低くなると予想されます。

本来は、確定拠出年金向けのファンドですが、一般の投資でも投資可能になっており、新しいNISAになっても、つみたて投資枠、成長投資枠いずれでも運用が可能になっています。比較した三井住友・DC年金バランス50(標準型)も同じように、本来は確定拠出年金向けのファンドが一般向けの投資でも投資可能になっているファンドです。これらのファンドは、確定拠出年金向けに安い手数料が設定されていますので、コストパフォーマンスの良いファンドといえるでしょう

いちよし日本好配当株&Jリートファンド(年4回決算型)

コア投資戦略ファンド(成長型)

セゾン資産形成の達人ファンド

世界経済インデックスファンド

野村世界6資産分散投信(成長コース)

HSBC ワールド・セレクション (安定成長コース)

三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)

のむラップ・ファンド(やや積極型)

ダイワファンドラップ ヘッジファンドセレクト

ひふみプラス

グローバル・バリュー・オープン

JP4資産均等バランス

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープン

楽天資産形成ファンド

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド

のむラップ・ファンド(積極型)

LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド

ファイン・ブレンド(毎月分配型)

シュローダーYENターゲット(1年決算型)

野村世界6資産分散投信(成長コース)

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移