資産運用の分類(その1)

運用手法と成果測定を対(つい)にして覚える

ファンドの運用手法は、アクティブ運用とパッシブ運用、そして、そ の中間に位置するエンハンストインデックス運用の3つに大別され ます。アクティブ運用はシャープレシオや情報レシオで、パッシブ運 用はトラッキングエラーでその運用の成果(パフォーマンス)を測り ます。

アクティブ運用、パッシブ運用、エンハンストインデックス運用

資産運用の手法を分類すると、最初に、アクティブ運用とパッシブ(イ ンデックス)運用に分類されます。アクティブ運用とは、その運用がベン チマーク(基準とする市場インデックスなど)を上回ることを目指す運用 です。もう一つが、パッシブ運用です。こちらは、ベンチマークと連動した運用 を追求する手法です。

細かくいうと、アクティブ運用とパッシブ運用の間にエンハンストイン デックス運用があります。原則として、パッシブ運用だけれど少しだけア クティブ運用が許された運用ということができるでしょう。

ファンドのパフォーマンス評価

アクティブ運用のファンドのパフォーマンスを評価するときには、 シャープレシオ(2.7)や情報レシオ(2.8)が役に立ちます。 パッシブ運用の場合の運用の尺度は、トラッキングエラー(2.8)になりま す。トラッキングエラーは、ファンドの値動きとベンチマークの値動きの ギャップを示す指標です。トラッキングエラーが低いほどパッシブ運用の 評価は高まります。

この記事は、「投資信託エキスパートハンドブック」のリメイク版の一部です。

ファンドのMIRAI(2018年7月号)発行しました

ファンドのMIRAI(2018年7月号)発行しました。

今月号では、日興アセットマネジメントが運用する、財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型ピックアップファンドとして取り上げました。このファンドは、いわゆる毎月分配型のファンドで人気の高いファンドです。

なぜ人気かといえば、収益分配金が毎月50円と安定して高いことです。毎月、資産残高の1%程度が分配金で戻ってくる、年間で考えると、12%程度の利回りということになります。

もちろん、冷静に分析すると、他のファンドに抜きんでてすばらしい運用成果を挙げているわけではないのですが、一般の投資家だとどうしても分配金に目が行ってしまいます。

また販売会社が多岐にわたっているので、込手数料も3.24%と上限に設定している金融機関(親和銀行や高木証券など)や、手数料がゼロの楽天証券やSBI証券などさまざまです。運用会社のページを参考にするとよいでしょう。