障害給付と年金

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公的年金は、老後の保障を提供してくれるだけでなく、一定の障害状態になったときにも保障を提供してくれます

公的年金とは、日本に居住する人のすべてが加入している国民(基礎)年金とサラリーマンや公務員が加入している厚生年金保険です。公的年金では、一定の障害状態になったときには、年金を受け取ることができます。そして、大切なことは支払った保険料以上の年金を受け取ることができるしくみになっていることです。

一方、公的年金の上乗せ部分である企業年金である確定給付企業年金では、障害給付は任意になっています。また、最近、加入者が増加している確定拠出年金では、障害給付がありますが、これは自分の積み立てたお金を年金として受け取るだけです。いざというときの備えという意味では公的年金に及びません。

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シニアライフ・相続・終活~ワークショップの結果

先日、FPのみなさま10数名に参加していただいて、シニアライフ・相続・終活に関する簡単なワークショップを行ってきた。時間の制約から、「シニアライフ」、「相続」、「終活」という言葉でイメージできるものを書き出していただき、こちらで事後的に情報をまとめた。

シニアライフについてFPが考えてみた…

図表1は、「シニアライフ」というキーワードで思いつくことを書き出してまとめたものである。ここでは、

  1. よい人間関係を築きたい
  2. 充実した人生を過ごしたい
  3. お金に困らないようにしたい
  4. 健康を維持したい

という4つの要素にまとめられた。ファイナンシャル・プランニングというと、「3.お金に困らないようにしたい」ということだけかもしれないが、シニアライフというより広義なキーワードにすることにより、お金だけではない要素も浮き上がってくる

FPとしてシニアの相談を行うのであれば、人間関係や充実感・幸福感、あるいは、健康の維持増進などについても考えておかなければならないということがわかる。お金の問題は、心・いきがいの問題や健康の問題と不可分である。いきがいや健康の問題を捨象して、お金の問題はあり得ないというのがシニアライフプランニングの特徴ということであろう。

そういった特徴があるシニアライフプラン全体の問題を受け止めるのは、金融商品ではなく、エンディングノートのようなものであろう。その意味で、シニアライフは終活の分野と結びつく。終活の話を抜きにして、シニアライフの話はできないということがわかる。

図表1 シニアライフについてFPが考えてみた…

相続についてFPが考えてみた…

図表2は、「相続」をキーワードにして思いついたことをまとめたものである。考えられていることは、

  1. 相続を考えるには基礎となるものが必要
  2. 具体的に、何を避け、何をすべきか

ということである。

1.の分野は、相続の根幹にかかる問題で、相続税を抑えることや滞りなく遺産を分割するという技術的な要素(2.の分野)の前にすべきことがありますよという命題のようなものである。この命題が間違っているというわけではないが、それではどのようにして相続の問題に取り組んで、2.の分野にまで思考を巡らせるようにするのかということが大切になってくる。実は、1.と2.の間の部分が、FPが手をつける部分であると思えるのだが、その部分についての言及は見当たらなかった。

相続の分野を得意とする、いや、得意としたいFPはたくさん存在する。そういったFPのみなさんにぜひ心がけてほしいのは、『相続の基礎的な考え方を具体的な行動に移す支援』を考えてほしいということである。そのためには、相続とは何かという問題(1.の分野)も、相続問題を具体的に解決するための技術(2.の分野)も必要になる。ただし、1.と2.を安直に結び付けると副作用が大きいので注意が必要である。

図表2 相続についてFPが考えてみた…

終活についてFPが考えてみた…

図表3は、「終活」をキーワードにして考えていることをまとめてもらったものである。

  1. 終活は自分の幸福感とつながっている
  2. 終活は人生そのもの
  3. エンディングノートを使って考えたい
  4. 健康を維持したい
  5. 具体的に考えたいものは…お墓、整理、葬儀、終の棲家

という5つの分野にまとめられた。

専門家というより、消費者に近い感覚のまとめになっているように思える。消費者の感覚に近いことは悪いことではないと思うが、終活の知識についても身につけるとよいと思う。そうなると、FPというより宗教、介護医療、葬儀などの専門家から知識を吸収するようにしたほうがよい。知識を吸収したうえで、これらの専門家が何を考えているのか、どのように連携が取れるのかを考えるとよいだろう。

図表3 終活についてFPが考えてみた…