8月第3週の市況

2016/8/15    月

米国市場では薄商いの中、個人消費のデータや消費者信頼感指数が芳しくなく株価下落、国債は値上がり。中国の上半期の固定資産投資が予想以下であったことから、欧州でも資源関連が軟化したが、Maerskなど堅調な個別企業収益が市場を下支えした

2016/8/16    火

イングランド銀行の緩和策により英ポンドは一段と安くなり、年内の利上げ見通しが後退した米ドルも値下がり。NY州の製造業指数は後退したが、住宅建築業者指数は堅調で、株式市場は史上最高値を更新。原油価格も上昇。欧州では特許関連で値上がりした製薬株が下支えとなり市場は上昇

2016/8/17    水

米国では消費者物価指数の上昇は緩やかに抑えられる中、住宅建築や工場生産高が大きく上昇し、FedNYのダッドリー総裁が早期の利上げに言及。市場は政策に敏感な1-2年物を中心にイールド上昇。株価はバリュエーションの観点から軟化。欧州ではスイスのシンドラーが中国やブラジルの景気減速により収益見通しを下方修正。市場も下げる

2016/8/18    木

米国ではFedの議事録が公開されインフレによるリスクないと判断されており、利上げが遠のいたとの観測。公益、ヘルスケア、金融関連が値を上げた。欧州ではビール製造のカールスバーグ、英国の保険会社アドミラルなどが値を下げて市場全体も軟化

2016/8/19    金

米国では、Fedの金利引き上げタイミングが遅れたという認識のもと、国債のイールドが低下しドル安。株式市場は原油価格高を受けてエネルギー関連が強く、ウォルマートも上昇。欧州市場でもFedの金利引き上げのスタンスから金融、産業株が堅調で市場は上昇

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8月第2週の市況

2016/8/8    月 

米国市場では労働人口が25万人以上増加し失業率も4.9%を維持。予想以上に良い統計でドル高、国債が軟化。原油、銅、金などの資源価格が下落。欧州では取引量が通常の3割減となったが、ヒューゴ・ボスなどの個別企業の好決算で市場は上昇

2016/8/9    火

米国ではWTIの価格が43ドルを超え大きく上昇しエネルギー株が堅調。ただし、ヘルスケア・消費関連株が足を引っ張り市場全体としては低下。亜鉛やニッケルなどの金属価格も上昇。日本円は軟化。欧州ではバークレイズが大きく上昇し金融株を中心に市場は上昇

2016/8/10    水

イングランド銀行が国債の予定量まで国債を購入できなかったので英国債のイールド低下。ドイツではミュヘン再保険が利益を伸ばし大きく上昇。DAXも2015年以降の高値を更新。米国市場は材料に乏しく横ばい

2016/8/11    木

米国ではFedの利上げが2016年中にないのではとの観測から銀行株が軟化し、石油の在庫増から原油価格が下落、エネルギー関連が安い。日本や欧州の中央銀行が緩和策と債券購入を繰り返していることから米国債に人気が集まりイールド低下

2016/8/12    金

米国市場ではダウ、SP500、NASDAQの主要3指数がともに史上最高値を更新。生産国が価格を下支えすることで合意した原油はWTIが4%以上上昇。欧州市場も値を上げBrexitによる下落を回復

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