12月第3週の市況

前週の市況はコチラ

2017/12/11    月

米国の労働統計で新規就労者数が予想以上に多く、失業率も17年来の低水準であったこと、中国の貿易統計が予想以上によかったことなどを受けて、アジア、ヨーロッパ、米国と市場は全面的に上昇。欧州と英国ではBrexitの交渉が前進し英ポンドは下落し、英国株式市場は上昇。銀行の資産ルールに対する妥協的な規則が公表され、欧州の銀行は上昇。ABNアムロ、Danske Bankなどが4%前後の上昇となる

2017/12/12    火

米国市場では、水曜日のFed、木曜日のECB、BOEの会合を前に投資家は判断を先送り。市場はテクノロジー株主導で上昇しSP500は史上最高値を更新。欧州市場では、HSBCやUBSといった大手銀行株が伸びたが、Dialog Semicontductorなどテクノロジー株が軟調。ユーロ高も相まって欧州市場は値を下げる。英国市場はポンド安のため株式市場は上昇

2017/12/13    水

米国では企業物価指数が対前年比で3%を超える上昇となりFedが金利を上げる環境が整っているとみられ、イールドが上昇し国債は下落、米ドルは上昇。株式市場はまちまちで、電話、銀行、その他金融が値を上げたが、公益、半導体は値を下げた。その結果、SP500は上昇したがNASDAQは下落。ブレント原油がパイプラインの故障で値上がり、また、オランダのデジタルセキュリティ会社のGemaltoが43億ユーロの買収提案を受け株価上昇。欧州市場では株価が上昇した

2017/12/14    木

Fedは予想とおり利上げ(ターゲットレートを1.25-1.5%)を行ったが、2018年の利上げ予想について思っていたほど積極的ではなく、そのため米国債は上昇し、米ドルが下落。2018年のGDP成長率は2.5%の上昇と9月予想から比べて引き上げたが、インフレ率は1.9%の予想のまますえ置き。米国株式市場では金利感応度の高い小型株中心のRussell2000が最も上昇。欧州では、イタリアの銀行株が政治的な問題で大きく下落。ドイツのエネルギー株Innogyが収益の低下から大きく下落し、類似銘柄のRWEも大きく下落

2017/12/15    金

米国市場では共和党の減税法案の上院通過に困難が予想されることから、NASDAQは前場では値を上げたが後場に入って値下がり。小型株が値下がりを大きくした。欧州市場でも前日のFedの決定の消極的な印象がモメンタムを押し下げ、HSBC、サンタンデール、UBS、クレディスイスなどの大手行の株価を落とした。Daialog SemeiconductorやASMLなどの半導体関連も安かったが、ヴェスタスウィンドウ、シーメンスガメサ等再生エネルギー関連が値を上げた

 

12月第2週の市況

2017/12/4    月

前国家安全保障アドバイザーのフリン氏がロシア疑惑について偽証を認めたことが欧米市場にマイナスの影響を与えた。欧州市場についてはそのまま市場が終わりとなり、エネルギー関連とブローカーの評価が上がった航空株は値を上げたが、金融株が大きく値下がり。米国市場では、その後、上院共和党が減税法案の実現に動いていることから市場はリバウンドしたが1日を通じては値を下げて終了

2017/12/5    火

米国では減税法案が上院で可決される見通しとなり、減税含みで株価が上昇していたテクノロジー株が売られることになった。米ドルは上昇し、金や日本円といった安全資産は値下がり。欧州市場ではアリアンツ、BNPパリバ、サンタンデールなどの大手金融株が上昇。英国では住宅建築が大きく改善。アップルが独自のパワーマネジメント半導体を開発すると報じられ、供給元のDialog Semiconductorが24%の大幅な値下がり

1ランク上のライフプラン統合ソフト「FP-MIRAI」

2017/12/6    水

銅価格がここ3年で最大の下落となり、産業用金属が下落。そのため、鉱業関連株が軟調。原油の在庫が減少すると見込まれ原油価格は上昇。テクノロジー株はリバウンドしたが、米株は市場全体としては軟化。欧州市場では、消費関連と公益株が値上がりしたが、銀行株が値下がり。特に英国のサブプライム銀行のプロヴィデント・ファイナンシャルは政府の査察を受けることになり10%以上の下落となった

2017/12/7    木

欧米市場でテクノロジー株が正反対の動きを見せた。米国ではマイクロソフト、FB、アルファベット(Googleの親会社)などが1%以上値を上げたが、欧州ではAMS、STMmicroなどが大きく値を下げた。米国では、ガソリンの在庫が上昇し原油価格が2%ほど値下がりし、エネルギー関連が弱かった。NASDAQは値を上げたが、SP500はわずかに値下がり。欧州ではテクノロジー株の軟化が市場全体を引き下げた

2017/12/8    金

米国株式市場は、Facebook、Alphabet、MicrosoftなどのIT大手銘柄にけん引されて上昇。カナダのアパレル小売りのLululemonも大きく上昇。P&Gやコカ・コーラ、ペプシなどの消費関連銘柄は値下がりしたが、3つの主要株価指数はともに上昇。欧州株式は、銀行株にけん引されて上昇。会社で不祥事があったSteinhoffはCEOが辞任し45%値を下げる。