3月第1週の市況

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2018/2/26    月

米国市場ではFOMCが3月の次期会合で利上げすることはほぼ確実とみられているが、急激な利上げ懸念は緩和され株式市場ではテクノロジー株を中心に値を上げた。HPは分社化された2社がともに好業績で大きく値を上げた。金利感応株である公益、不動産銘柄も大きく値を上げた

2018/2/27    火

米国株式は金融株とテクノロジー株にけん引されて上昇。国債、原油、金も上昇。日銀の黒田総裁は金融政策の維持を表明したが、市場はパウエルFRB議長の初めての証言に注目。VIX指数は低下し、QualcommはM&A関連で5.8%の上昇。欧州ではドラギECB総裁がインフレに自信を示し、ECBによる債券購入プログラムは今年で終了との見方

2018/2/28    水

パウエル新FRB議長が議会で金利引き上げに強気な発言を行い、主要な株式指数は1%以上値を下げる。ComcastがSKYに対して310億ドルで買収提案を行い、その影響でディズニーと21世紀フォックスの株価下落。Marcy’sは売り上げが予想以上となり3.5%値を上げた。欧州株式は個別銘柄が堅調であったため1%以上値を上げることとなった

2018/3/1    木

欧米株式市場は依然として前日のパウエルFRB議長のコメントの影響を受けて軟調。中国の製造業生産が予想外に低かったことから、鉱業関連株が低迷した。また、米国では原油の在庫が予想外に多かったことから原油価格が値を下げ、国債のイールドは2.9%をわずかに下回る水準になり国債の価格は上昇。欧州では英国の建設資材大手のTravis Perkinsが大きく値を下げ、ドイツのバイエルもモンサントの買収関連で値を下げた

2018/3/2    金

トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに対して輸入関税を課すとコメントし、主要株式指数は1%以上の値下がりとなった。GM、フォード、ボーイング、キャタピラーなどが3%前後値を下げた。一方、USスチールは5.7%値上がり。NY連銀のダドリー総裁は4回の利上げでも”緩やか”とコメントして市場には利上げ警戒感が残る。欧州市場では、業績悪化で配当カットのカルフールや業績悪化で金融機関に支援を要請したCarpetrightなどの個別銘柄の原因で値を下げる

2月第4週の市況

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2018/2/19    月 

米国ではダウとSP500がわずかに値を上げ、ここ5年間で最高の1週間の値上がりとなった。前回の大統領選でトランプ陣営に加担したとしてロシア人とロシア企業が起訴される。個別企業では、ジョンソン&ジョンソン、ファイザーなどが値を上げた。欧州市場では、2017年に史上最高の売り上げと利益を創出したルノーや予想以上の配当となったEDFなどがけん引して市場は上昇

2018/2/20    火

米国と中国市場は祝日。欧州市場では金融株とアルセロールミタルなど米国に生産拠点のある企業が値を上げたが消費耐久財関連が軟調。株式市場が回復したことと中東での緊張により原油価格が上昇。米ドルも値を上げた

2018/2/21    水

米国市場ではウォルマートが業績不振で1988年以降最大の下げを記録。ターゲットやKrogerなどの小売り関連も値を下げ、市場全体も値下がり。米財務省は1790億ドルの国債を売却。欧州株式はHSBCが予想外の悪い決算を公表し金融関連が軟調であったが、エネルギー関連などが堅調で市場は上昇。

2018/2/22    木

FOMCの前回の議事録が公開され、Fedが利上げのスケジュールを早めるとの観測から米ドルが上昇し、米国債のイールドは2.9%を超えるようになった。中古住宅販売が思ったほど芳しくなく不動産株が軟化。また、金利に感応度の高い公益株や通信株などが軟化。欧州株式も値を下げていたが、10億ポンドの自社株買いを表明したロイズ、通年尾利益が史上最高となったGlencoreがけん引して市場は回復

2018/2/23    金

米国市場ではドルが値下がりし国債が上昇。株式市場は何とかプラスを保った。原油価格が上昇しエネルギー関連が値を上げた。英国では第4四半期の経済成長が予想以下となりポンドが下落。ドイツでは1月のIFO指数が予想以外に低下。金融関連が堅調で市場をけん引し市場は上昇。利益をすべて配当に充てるとしたバークレーズが大きく値を上げ、フランスのAXA、ベルギーのKBGも好調な業績から値を上げた