ポートフォリオ

この前

ポートフォリオについては、いろいろな箇所で触れている。ポートフォリオの概念を抜きにして、ファイナンス理論は成り立たない。ただし、ポートフォリオの意味するところは、年を経て変化してきた。

1990年以前は、個別の株式や債券、あるいは、特別な債券の集まりがポートフォリオであった。1990年代になると、投資信託が脚光を浴び始め、どのファンドに投資するかが焦点になった。さわかみ投信などが脚光を浴びたのもこの時期である。2000年ごろになるとアセットアロケーションへの妄信が顕著になる。ポートフォリオの意味するところは、資産クラスへの配分になる。「アセットアロケーションで投資の9割は決まる」といわれたが、何の9割がアセットアロケーションで決まると説明されていたであろうか?

現在、ポートフォリオは、定期積立、税制優遇、リスク回避などの仕組みの束ととらえたほうがよいと思う。リスク・リターンの特性は、アセットアロケーションで決まる。これは正しい。しかし、投資家は、リスクもリターンも直接コントロールできない。だから、投資家から見て、直接コントロールできる手続きの束がポートフォリオと考えたほうがよい。ここで、ポートフォリオ自体は何ら変わっていない。

続く

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」の2022年の目標

2022年ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」の改良のイメージ

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」の2022年の目標について開示しておきます。

レポート機能の充実は、ソフトウェア以外の部分の領域です。やさしい投資信託の解説については2021年に要望をいただきました。家計のレポートには、FP-MIRAIのソフトウェアに組み入れている内容を解説できればと思っています。

ソフトウェアとしてのライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」については、昨年執筆した、「ファイナンシャル・ゴールをかなえる資産運用アドバイス実践講座」と整合性のある開発をしていきたいと考えています。

プローモーションは、苦手な分野ですが、2022年にはFP2級講座を開講することになっていますので、それに合わせて、さらに動画の機能を向上させていきたいと考えています。