エンディングではないノート①

エンディングノートの必要性について話すときの私の説明はこうである。『現役世代はわかりやすいのです。結婚して、こどもができて、教育の問題があり、家を買って、しばらくすると、保険を見直し、老後に備える。多くの人は似たような道をたどることになります。でも、シニアになると様子が変わります。築いた財産も異なりますし、就労や健康の状況も異なります。資産運用の状況も違うでしょう。シニアになると、平均的なライフプランと自分のライフプランのかい離は大きくなる一方です。だから自分のライフプランを整理する道具が必要なのです。これがエンディングノートです。エンディングノートとは、エンディングのためのノートではなく、エンディングに辿りつくまでの期間のことを考えるノート、つまり、シニアのためのライフプランを考えるノートなのです』。

ところで、「エンディングノート」という名前の評判はよろしくない。シニアのみなさまからも、『どうして葬儀のためのノートを用意しないといけないの』という苦情を聞かされることがある。でも、エンディングのためではなく、エンディングまでの生きるためのノートというと、少し表情をやわらげてもらえる。

保険会社にとって、エンディングノートはよい営業ツールになると思うのだが、積極的に活用している例をあまり聞かない。エンディング(終活)のことをあまり知らないので、エンディングとの対比でシニアライフのことを話すことに慣れていないのかもしれない。相続のことを話さなければという意識が強すぎて、相続の話ばかりになってしまっているのかもしれない。クロージングまでに時間がかかりすぎるので、使うことを回避しているのかもしれない

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この記事は、インシュアランス生保版に掲載されたものを、許可を受けて転載しています。

最新版のFP-MIRAI~開発中

大阪の研修の翌日、東京に戻る飛行機の中で、10月の新機能の原案を考えていました。幸いにして、飛行機の一番後ろの部分はガラガラ。ノートを取り出して、あれやこれやと考えるには、大阪-東京の距離はとてもよい時間です。

ノートに殴り書きで書いたものですが、案外、この方法、気に入っています。

ノートの殴り書きから、エクセルを使ってインターフェイスの部分を考えます。なぜエクセルかというと、コピペができるからです。インターフェイスの部分ができあがると、プログラムの部分です。みなさまが思われているほど時間はかかりません。

プログラム開発と聞くと、プログラミングが大半を占めているイメージがあるかもしれませんが、本当は、インターフェイスの部分の開発とバグ対応の割合が大きいのです。

出来上がりは10月まで待っていただくとして、途中経過をお伝えしました。

FP-MIRAI倶楽部のメンバーのみなさまには、最新版のFP-MIRAIと動画の案内を送付させていただきました。お手元に届いていない方はこちらからお知らせください。