誰しも保険に加入して損はしたくありません。医療保険であれば、支払った保険料より、たくさんの給付金を受け取りたいもの。しかし、だれもがそのような状態になると保険は成り立ちません。たくさんの給付金を受け取るようにするには、たくさんの保険料を支払う必要があるのです。
このことは、“収支相等の原則”といって保険の基礎的な決まりの一つです。保険は、全体として考えれば、支払われる保険料と受け取る給付金等は等しくなるのです。
しかし、高齢期の医療保険では、特に、このことが忘れ去られがちです。高齢期になれば、医療機関のお世話になっているというのは通常の状態です。通常の状態にまで保険の給付を求めると・・・保険料は高くなり、保険としての効果は失われてしまいます。