10月第3週の市況

2024/10/14    月

米国市場では大手行の四半期決算が予想より堅調で、SP500とダウは史上最高値を更新。JPモルガンチェースは年間の利息収入予想を引き上げ、また、四半期決算の業績が予想以上であったことから4.4%株価上昇。ウェルズ・ファーゴも好決算となり株価は5.6%上昇。運用資産残高が上昇したブラックロックも3.6%株価上昇。午前中に公表された9月の生産者物価指数は予想外に前月から変化なしとなった。ロボットタクシーの詳細を明らかにできないでいるTeslaは8.8%の株価下落。欧州市場では、上海市場が予想外に値を下げたこと、中東の問題で原油価格が上昇したこと、米国の金利が緩和されるづけるのか警戒感があったことなどから当初は値を下げたが、最終的には株式市場は上昇。StellantisはCEOが2026年の初頭に辞任することを公表し、株価は2.8%値下がり。フォルクスワーゲンは第3四半期の出荷台数が減少し、ムーディーズが引き下げを行ったので株価は0.7%下落

2024/10/15    火

米国市場では、週末にかけて企業決算と経済統計の集中に向けて、株式市場はダウとSP500が史上最高値を更新。個別銘柄ではNvidiaが2.9%値を上げたほか、マイクロソフト、アップルも0.8%、1.2%と値を上げた。一方で原油価格が円を下げたことからエネルギー関連は値下がり。欧州市場では、方向性のない市場となったが、最終的には2週間来の高値となった。テクノロジー、防衛、公益といったセクターがそれぞれ1.2%値を上げ市場をけん引した。フィッチはフランスの格付けを“安定的”から”ネガティブ”に引き下げ、株式市場は軟調であった。週末に中国が景気刺激策を公表したが、LVMH、Kering、Hermesなどの中国関連株は値を下げた。英国では当局がオンラインカジノに対する課税を倍増することを検討していると報じられ、Flutter、Entain、Evokeといったカジノ関係の株式は6%以上値下がり

2024/10/16    水

欧州の半導体メーカーのASMLの芳しくない販売見通しが公表されテクノロジー関連にマイナスの影響を与えた。ゴールドマンサックス、シティ、バンク・オブ・アメリカなどの大手行の決算は予想以上に堅調であったが、ユナイテッドヘススやジョンソン&ジョンソンなどのヘルスケア関連の業績は投資家を失望させるものとなり、米国市場は全体として値を下げた。また、原油価格が値を下げたためにエネルギー関連も値下がり。欧州市場ではASMLの株価が15.6%下落し、原油価格が5%下落したために、エネルギー関連も3.3%値を下げた。市場は全体として下落。フランスでは9月のインフレが予想以上に下落した。スウェーデンのエリクソンは予想以上のコア利益を計上し、株価は10.8%上昇

2024/10/17    木

米国市場ではメガキャップが値を下げたが、小型株や金融株が値を上げたことにより、市場全体としては主要3指数ともに値を上げた。JPモルガンチェースなどが公表した高利益に連動する形でモルガン・スタンレーやFirst HorizonやU.S. Bancorpなどの地銀も好調な第3四半期の利益を公表し値上がり。メガキャップではNvidiaが値を上げたが、アップル、マイクロソフト、Metaなどが値下がり。欧州市場では、ASMLやLVMHなどの大手企業の業績が芳しくなく、市場全体も値下がり。ASMLは2025年の売り上げ予想ががっかりさせるもので株価は5.1%下落。また第3四半期の業績が芳しくなかったLVMHも株価が3.7%下落。Adidasは通年の売り上げ・利益予想を上方修正したが株価は6.3%下落した

2024/10/18    金

米国市場では公表された小売り統計が9月に0.4%上昇したことや、半導体メーカーのTSMCの第4四半期の業績予想がAI関連の需要に下支えされ堅調であったことから株式市場は上昇。ダウは直近5日で4日の史上最高値の更新となった。ただし、NASDAQは横ばいで、SP500は値下がり。10年物イールドは4%を超える水準で上昇していて、金利感応度の高い公益や不動産といったセクターは値下がり。また、最近値上がりが続いている銀行セクターも地銀株の値上がりにより上昇。欧州市場では予想通りECBが0.25%の利下げを行い、株式市場は上昇。フランス、イタリア、ドイツの株式指数は史上最高値を更新

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