2月第3週の市況

2024/2/12    月

米国では12月の消費者物価が予想以下の上昇となったこと、Nvidiaなどのメガキャップが上昇したこともあり、SP500は2回目の5000超えとなり、NASDAQは16000を超えた。NvidiaはAI関連向けのカスタマイズ化された半導体のユニットを作成すると公表し3.6%株価上昇。マイクロソフト、Amazon、Alphabetなどがけん引して市場は上昇。ペプシコは、相次ぐ値上げが需要を押し下げ、第4四半期の収益が予想以下となったことから株価下落。Pinterestも第1四半期の収益予想が大きく下回る見通しとなり株価下落。欧州市場はイールドが上昇する中、株式市場は幾分下落。フランスの化粧品会社ロレアルはアジア地区での販売不振から、収益成長が予想以下となり、株価が7.6%下落。BNPパリバはブローカーからの評価引き下げのため株価2%下落。デンマークの医療機器会社Coloplastは第1四半期の業績が予想以上となり株価は9.7%上昇

2024/2/13    火

米国市場では、市場は幾分低下した。AI関連で堅調なNvidiaは0.1%株価が伸び、株価が1%下落したAmazonの時価総額を超えた。小売り株中心のRussell2000は上昇。Diamondback Energyは、Endeavor Energy Partnersを260億ドルで買収し、株価が9.2%上昇。Joby AviationはUAEで電気エアタクシーサービスを立ち上げることで合意し、株価は6.6%上昇。欧州市場では、市場が堅調だった米国の前場に連動して株価は上昇し2年来の高値となった。不動産や小売りといったセクターが市場をけん引。イタリアの靴・革製品のTod’sは、プライベートエクイティから買収提案を受け株価が18.4%上昇

2024/2/14    水

米国市場では、消費者物価指数が予想より高い水準であったことから、主要株価指数は下落し、ダウは11か月来で最大の1日の下落となった。金利感応度の高い、マイクロソフト、Alphabet、Amazon、Metaなどが1.6%-2.2%の下落となった。Micron Technologyなどの半導体関係も安く、フィラデルフィア半導体指数は2%の下落。小型株中心のRussell2000も4.3%と大きく下落。欧州市場でも、米国の消費者物価指数が予想以上に高かったことから、Fedが利下げを行うという観測が遠のき、ドイツのイールドは2か月来の高水準となった。テクノロジー株は20年来の高値水準から値を下げ、ドイツの半導体製造のSiltronicは年間の販売が16%下落したことから株価は4.1%値下がり。ASML,BE Semiconductor、Infinionなども3-5%値を下げた

2024/2/15    木

米国市場では、LyftとUberが大きく伸びて、株式市場は上昇。Lyftは、利益が予想を超え、2024年に初めてプラスのキャッシュフローを達成する見通しとなり株価は30%上昇。Uberは70億ドルの自社株買いを公表し12%株価上昇。セクター別では産業とコミュニケーションサービスが上昇。欧州市場では、英国のインフレ統計が予想以上に緩やかだったことから、イングランド銀行の早期の利下げに期待感が高まり、好調な企業業績と相まって株式市場は上昇。2023年の第4四半期のGDP成長率は対前年比で0.1%増となった。セクター別ではテクノロジーがリバウンドしたが、鉱業は下落し4か月で最低の水準となった。Delivery Heroは株価は19.6%上昇し、2019年12月来の高値となった。Heinekenは2024年の利益が予想を大きく下回るとコメントし、株価は6.4%下落

2024/2/16    金

米国では12月の小売り統計が予想以上に下落し、Fedの早期の利下げに期待が膨らむ中、株式市場は上昇した。Alphabetは投資会社が投資を縮小したため株価が2.5%下落。バクスシャーハザウェイが投資比率を下げたアップルも1%株価下落。不動産会社のCBRE Groupは利益が予想を大きく上回り、株価は9%上昇。最近調子が悪かった、公益、素材、エネルギーといったセクターが値を上げた。欧州市場では、堅調な企業業績を背景に、独仏で史上最高値を更新した。コメルツバンクはここ15年で最大の利益を計上し5.5%株価上昇。自動車会社のStellantisは30億ユーロの自社株買いプランを公表し株価が5.5%上昇。そのほか自動車株全体でも6.5%上昇

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