10月第3週の市況

2022/10/17    月

米国市場では、イールドが上昇しテクノロジー株を中心に値を下げる。ダウは1.3%だが、NASDAQは3%の値下がり。英国のトラス首相が財務相を更迭したことからポンドがドルに対して値を下げ、鈴木財務大臣が為替介入にコメントした円も値を下げた。OPEC+が原油生産の大幅なカットを決めたが、それでも中国を中心に需要が弱含みとみなされ原油価格は3%以上下落。欧州市場では、英国が減税案の一部を撤回したことも影響して市場はプラスになって終了した。トラス首相はクワーテン財務大臣を更迭。英ポンドはドルに対して1%以上下落し、株価指数のFTSEはわずかに値を上げた。スイスの銀行向けソフトウェア会社のTemenosは2022年の予想を下方修正し株価が19%下落。フィンランドの林業のUPM-Kymmeneは好調な四半期収益を計上し、通年のEBITも2021年比して改善すると公表し、株価は5.7%値を上げた

2022/10/18    火

米国市場では、バンクオブアメリカが金利の上昇により利息収入が増加したことから株価は6.1%上昇。同じように、バンク・オブ・ユーヨーク・メロンがも5.1%上昇。アップル、メタ・プラットフォームズ、Amazon、Teslaなどの大型グロース株も上昇。欧州市場では、銀行と不動産株にけん引されて市場は上昇。英国でトラス政権が減税案を撤回したことから、英国の株価指数FTSEは0.9%上昇。クレディスイスは、少なくとも1つの中東のファンドが資本増強に動いていると報じられ、株価は2.6%上昇。英国最大手の無料放送ITVは、制作部門のITV Studiosの売却を考えていると報じられ、株価が9.1%上昇

2022/10/19    水

欧州市場では、英国の財政案の撤回により4日連続の値上がりとなった。建築・素材、自動車のセクターが市場をけん引した。ASML HoldingsやNordic Semiconductorといった半導体関連もリスク指向の市場環境で値を上げた。フランスの大手広告会社Publicis Groupeは通年の予想を引き上げ株価は2.3%上昇

2022/10/20    木

米国市場ではイールドが14年来の高値となりテクノロジー株に逆風となり市場は低下。Alphabetやマイクロソフトが値を下げる一方で、Netfliexは第3四半期の売上・利益ともに市場予想を超え、株価は上昇した。IBMも売上・利益ともに予想を上回った。アドビシステムズも第3四半期の業績見通しを維持し株価上昇。欧州市場でも金利引き上げへの懸念から市場は下落。9月の英国のインフレは10.1%増となり40年来の高水準。小売りや不動産は値を下げる。一方で、ASMLホールディングが好業績を公表したテクノロジー株は上昇。スウェーデンの銀行Handelbanken第4四半期の業績が史上最高になると予想し株価は6.2%上昇

2022/10/21    金

米国市場では企業業績が好調であったが、それ以上に、Fedが金利引き上げに積極的であるという懸念から市場は下落。イールドは2008年6月以来となる高イールドとなった。Teslaは第4四半期の出荷台数の成長が予想の50%以下となり、株価は6.6%下落。一方、IBMやAT&Tは好業績を背景に株価上昇。欧州市場では英国のトラス首相が辞任を表明し、±を繰り返したが最終的には株式市場は上昇。保守党の党首選は来週行われる予定。NokiaとEricsssonは予想以下の業績を公表し、株価はそれぞれ7.6%、14.8%下落した。テクノロジー株は上昇したが、テレコム株は下落。ドイツでは9月の生産者物価指数が予想以上に上昇。

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