7月第1週の市況

2022/6/27    月

米国市場ではSP500が3.1%と大幅な上昇となった。しかし、ミシガン大消費者信頼感指数は予想以下となり50をわずかに上回る程度になった。クルーズ運航のCarnivalは第2四半期の売り上げが前期に比べて50%以上増加し、株価は12%上昇。FedExは利益が予想を上回り、株価は6%上昇。欧州市場では、小売り関連が中心となり市場は下落。オンライン小売りのZalandoは利益が減少するとの予想を示し、株価は12.8%の下落。英国では消費者信頼感が史上最低になった

2022/6/28    火

米国市場では、耐久消費材、中古住宅販売が予想を超えて上昇し、原油価格が上昇しエネルギー株が値を上げたが、金利に感応度の高いAmazon、Microsoft、Alphabetなどが値を下げ、主要指数は値を下げた。欧州市場では、中国での新型コロナウィルス関連の制限が緩和されたことがセンチメントを改善させ、市場は2週間来の高値水準になった。ただし、イタリアでは公益株が下落し市場全体も下落した。ドイツのProsusは中国のTencent株を売却することを公表し株価は15.7%上昇した

2022/6/29    水

米国市場ではSP500が2%、NASDAQが3%それぞれ値を下げた。カンファレンスボード指数が2021年2月以来の低い水準になり、短期の予想がここ10年で最も悲観的な水準になった。11のセクターのうち10のセクターが値を下げ、一般消費財が最も値を下げた。原油価格が上昇したため、エネルギーのみが上昇。Nikeは売り上げ予想が予想以下となり株価は7%下落。欧州市場では、中国の新型コロナウィルスの規制緩和と、原油価格の上昇により、株式市場は上昇。サウジアラビアとUAEが原油を大幅に増産することができないとの見通しを示し、石油・ガス関連株は2%上昇。アジア関連のスタンダード・チャタードやHSBC、さらに、LVMH、Richemontなどが上昇

2022/6/30    木

パウエルFRB議長はインフレを抑えるために金融政策を引き締めることを強調し、ダウは幾分上昇したが、NASDAQは横ばい、SP500は幾分下落。第1四半期のGDPは予想外に下方修正され年率で1.6%の下落となった。イールドの上昇が止まり、アップルやマイクロソフトなどが1%以上上昇。しかし、バンクオブアメリカが半導体需要が弱くなると予想し、NVIDIAは2%、AMDは3%株安になった。世界経済の成長の鈍化がエネルギー需要の減少につながると考えられ、エネルギー株は3%以上下落。クルーズ会社のCarnivalはモルガンスタンレーが目標株価を引き下げたことから株価は14%下落

2022/7/1    金

米国では、5月の可処分所得は下落し、インフレは高止まりしている。主要3指数はいずれも下落し、NASDAQは上半期で史上最大の下落となり、SP500もここ半世紀で最も下落した。11あるセクターのうち8セクターが下落。公益株が最も上昇し、エネルギーは最も下落した。Walgreens Boots Allianceは4分の3ほど利益が下落し株価が7.3%下落した。欧州ではECBが独仏蘭の債券の満期に伴い、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャの国債を購入することになった
 

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