12月第4週の市況

2021/12/20    月

米国市場はオミクロン株拡散への懸念と、Fedの決定の影響で値下がり。Nvidiaは2.1%値を下げ、アルファベットも1.9%値下がり。ただし、グロース株よりバリュー株のほうが大きく値を下げた。そのため、ダウとSP500は値を下げたが、NASDAQはほぼ横ばい。Oracleは医療記録のCernerを300億ドルで買収を検討していると報じられ、株価は6.4%下落。Cernerは12.9%の値上がり。Fedexは5%程値を上げた。欧州市場では銀行と高級品株が軟調で市場は下落。新車の登録が17.5%ユーロ圏で下落したことから、自動車株は2.7%の下落

2021/12/21    火

米国市場では、オミクロン株が経済成長の減速になる懸念とバイデン政権の社会支出が大きく後退したことが原因で、主要指数は1%以上下落。金融や素材のセクターが2%近く下落し、マイクロソフトやTeslaは1.2%、3.5%下落した。また、オラクルはCerner Corpを283憶ドルで買収することを公表し、株価は5.2%下落した。欧州市場では、オミクロン株の拡散により経済回復が影響を受けると考え、市場は下落した。特に、石油・鉱業関連、自動車関連が大きく下落。オランダではロックダウンが復活し、英国でhもクリスマス後にオミクロン株が拡散するのを避けるために新たな制約が課されると予想される。デンマークの製薬会社のNovo Nordiskは肥満のための薬の需要に応えることができず株価は11.7%下落した

2021/12/22    水

米国市場では、NikeやMicron Technologyが堅調な業績を背景に株価を上げ、大型のテクノロジー株もリバウンドして、主要指数は1%以上の値上がりとなった。Nikeは収益が予想を超え株価は6.6%上昇し、Micron Technologyも収益が予想を超えたために株価は9.5%上昇。フィラデルフィア半導体指数は1.7%上昇。Tesla、マイクロソフト、アップル、メタプラットフォームズ、Alphabetなどが0.4%から1.7%上昇。また、SP500の航空指数は5.8%上昇。欧州市場でも鉱業・石油関連が堅調で値上がり。RDS、BP、リオティント、BHPグループなどが上昇。米国でMicron Technologyが上昇したことの影響を受けてASML Holdingsは3.6%上昇。そのほか、ASM InternationalやInfineon Technology、STMicroelectronicsなどが0.5%~1.6%上昇

2021/12/23    木

米国では、カンファレンスボード指数が消費者は自動車の購入や住宅用の機器や旅行などの大型の買い物を計画していることにより改善し、11月の住宅販売は3か月連続で上昇、また、7月から9月のGDP成長率は年率で2.1%から2.3%に改訂された。そのため株式指数は上昇。また、当局は12歳以上の人にファイザーのコロナウィルスの飲み薬を承認。ファイザー株は1%上昇。欧州市場ではテクノロジー株と産業株がけん引して市場は上昇。ドイツではワクチン接種した人でも10名以上で集まれなくする規制を適用。ドイツ株式は1%上昇。ドイツのDelivery HeroはFoodpanda部門を縮小し、日本の部門を売却することを公表し、株価は7.4%上昇

2021/12/24    金

米国市場では3日連続の上昇。オミクロン株が思っていたほど深刻な状況にならないことがクリスマス前の気分を改善した。カジノ運営のMelco Resorts & Entertainmentなどが上昇し、航空指数も上昇。ワクチンメーカーのアストラゼネカとNovavaxはデルタ株よりオミクロン株の方が入院する可能性が低いことを公表。米国ではFDAがMerck &Co’sのコロナ向け飲み薬を承認。JD.comは大株主のTencentが株式を売却することを公表し、JD.comは6.7%の下落。欧州市場でもオミクロン株の脅威が予想以下であることが好感され、市場はリスク資産に人気が戻り、イールドが上昇。銀行株にけん引される形で1か月来の高値となった

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