目次作成がはかどらない

この前

目次の作成は、早々に暗礁に乗り上げた。いつも悩むことであるが、どの程度の難易度のテキストにするかに悩んだ。書きあがったものは、書いている側が思っているほどやさしくないことが多い。これは多分に私の日本語の問題のように思えるが、説明が上手でなければ、難解な文章が出来上がる。

Aさんは、私に依頼した時点で、あまりやさしいものが出来上がってくるとは思ってなかったようである。銀行員が読むことを前提としているので、多少骨のある内容で構わないと指示を出してくれた。

Aさんの指示のおかげで、私の腹は決まって、『ちっとも易しくない』ものを作ることにした。いや、より正確に表現すれば、『無理にやさしく解説することをしない』ものを作ることにした。出来上がったテキストの上巻の第1章は、「資産運用の基礎」なのであるが、この章にあてたページ数は15ページ。全体の10%にも満たない。

それでも、目次作成は時間がかかった。目次ができた時には、最初に示された締め切りの数日前だったような気がする。

続き

内容は資産運用で決まり

この前

Aさんは、いくつか資料を用意されていた。その中で、「ゴールベース資産管理入門」(日本経済新聞社出版)という書籍の一部のコピーを持参されていた。「ゴールベースという考え方をキーにしてテキストを執筆してほしい」というのがAさんの要望であった。出版社側の意向がはっきりしているし、私もそれに抗う理由も持ち合わせていなかった。資料を受け取って、Amazonで、本をさっそく注文した。

Aさんからは、私が、日ごろから執筆をしているので、書き溜めたものを転用すればよいということを言われたが、それでも10万字にはずいぶん不足している。ゴールベースの考え方を理解するのと同時に、テキストに入れたい内容を考える作業が始まった。

これまでの経験から、執筆で大切なのは、目次を作ることだとわかっていた。早い段階で目次を作り、その目次を編集側に見てもらう。OKが出れば、各内容についての方向性が固まる。NGが出れば目次を修正して、再度見てもらう。目次を作成するのはとても大切な作業なのである。

(この後)