11月第1週の市況

2021/11/1    月

米国市場では株価下落。アップルがサプライチェーンの混乱の影響を受けて株価が下落し、マイクロソフトは上昇したため、両社の時価発行総額が逆転。9月の消費支出は堅調に増加した。製薬メーカーのAddVieは今年3回目の収益予想の引き上げを公表し株価は4.6%上昇。スターバックスはインフレと設備投資の影響で2021年の利益率が低下し株価は6.3%下落。欧州市場では株式市場は全体として横ばい。イールドが上昇したため金融関連が上昇し、スイス再保険が大きく値を上げた保険が上昇。不動産や公益株のように高配当のセクターは値下がり。フランスとイタリアは第3四半期の経済成長が予想以上となった。原油価格やベースメタルの価格が下落したことから、エネルギー、鉱業関連の株価は下落。ドイツのダイムラーはメルセデスベンツの販売が3割減となったが高い利益を計上し2.3%株高

2021/11/2    火

米国市場ではTeslaが8.5%値を上げ一般消費財のセクターを引き上げ、また、エネルギー関連も値を上げたことから主要3指数は史上最高値を更新。コミュニケーションサービスは0.7%値を下げた。欧州市場でも史上最高値を更新。金利引き上げの予想は銀行株を堅調にしている。銀行のウェイトの高いイタリアやスペインの市場は堅調であった。米国とEUが相互の関税を引き上げていたことを取りやめたことから、ティッセンクルップ、Salzgitterはそれぞれ2.4%と1.9%値を上げた。英国の銀行バークレイはCEOの辞任が明らかになり1.6%の株安に。格安航空のライアンエアーはコロナ後初の四半期の黒字になり株価が1.2%上昇

2021/11/3    水

米国市場では企業の好決算がセンチメントを引き上げ、市場は上昇。SP500は4日連続での史上最高値の更新となった。ファイザーはコロナワクチンの売り上げが360億ドルに達したことを公表し株価が4.1%上昇。カーシェアリングなどを手がけるAvis Budgetは純利益が史上最高になったことを公表し株価が大幅に上昇。欧州市場でも幾分市場は値上がり史上最高値を更新。銅価格が下落し、Antofagastaなどが鉱業関連が値を下げた。製造業の活動は依然として旺盛であるが、サプライチェーンがボトルネックとなっている。英国の銀行Standard Charteredは決算は好調であったものの中国の不動産融資が42憶ドルあることが公表され株価は7.8%下落

2021/11/4    木

米国市場では主要3指数はいずれも上昇。SP500とNASDAQは5日連続で史上最高値を更新。Fedは予想とおり債券の購入プログラムの縮小を公表したが、インフレについては一時的なものとみており利上げには踏み切らなかった。一般消費財や素材といったセクターが上昇。米国の原油在庫が予想以上であったためエネルギーは軟化。GVS Healthは利益が予想と一致し株価は5.7%上昇。Lyftも第3四半期に黒字となり株価は8.2%上昇。欧州市場は、商品価格の上昇から商品関連が値を上げ史上最高値を更新。ドイツのソフト会社Team Viewerは第3四半期の利益と年間の見通しが予想とおりとなり11.0%株価上昇。ルフトハンザはコロナ以降で初めての黒字となり7.0%株価上昇

2021/11/5    金

米国市場では、SP500とNASDAQが史上最高値を更新したが、JPモルガンとゴールドマンサックスが1.7%と2.6%値を下げたためにダウは値下がり。半導体製造のQualcommは、今期の収益が予想を上回ると公表し11.4%の株高。ライバルのNividiaも9.9%の上昇。フィラデルフィア半導体指数は2.1%上昇。金融とヘルスケアは1%以上の下落。Teslaが1.5%値を上げたほか、Alphabet、Amazon、メタなどの大型株が上昇。Merckは、英国が共同開発した抗コロナ飲み薬を承認したことから2.5%株高に。モデルナは通年の売り上げ予想を下方修正し18.4%の株安。ECBが金利引き締めを行わず、また、イングランド銀行も金利をそのまま維持したことから、欧州市場でも5日連続の史上最高値を更新。フランスのソシエテ ジェネラルとドイツのコメルツバンクは予想を超える業績となりそれぞれ、1.0%と1.5%の株高  

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10月第5週の市況

2021/10/25    月

ダウとSP500は値を上げたが、米国市場ではパウエルFRB議長が市場が好調なことに対して驚きを示したことがマイナス要因。NASDAQは1%以上の下落となった。アップルのiOSのプライバシー規制によって広告のターゲットや手段が棄損したと公表したSnapが25%株価下落。同業のFacebookやTwitterがそれぞれ5.7%、4.4%と大幅に下落。アメリカンエキスプレスは収益が予想を上回り4.9%の株高。インテルは四半期の売り上げが予想以下となり11.2%の値下がり。欧州市場では、中国のEvergrandeが利払いをしたことがセンチメントの改善に貢献。市場は上昇。フランスのロレアルは好決算を背景に5.1%上昇。そのほか、ASMLやSAPも株価上昇

2021/10/26    火

ダウとSP500は、個別企業の好決算に支えられて史上最高値を更新。TeslaとPaypalが大きく値を上げ、NASDAQはより大きく上昇。TeslaはHertzが10万台の注文を出し、株価が12.7%上昇。時価発行総額が1兆ドルに達した。PaypalはPinterestの買収計画を撤廃し、株価が2.7%上昇。Pinterestは12.7%の下落。Snapがアップルの個人情報規約で影響を受けた件が影響するとみられていたFacebookだか、取引時間中に1.3%上昇し、時間外取引で3%上昇した。欧州市場では、銀行株と商品関連が値を上げたが、イールドが上昇したこともあり産業株とテレコム株が軟化。総じて市場は横ばい。鉱業株は1.8%、エネルギー株は1.0%上昇。鉱業株については、中国での在庫が減少した銅の価格が上昇したため。HSBCは第3四半期の決算で予想外に利益が74%上昇したために株価は1.9%上昇

2021/10/27    水

米国市場ではTeslaやNvidiaなどやテクノロジー株も堅調な動きを見せたためにSP500は史上最高値を更新。Nvidiaは6.8%株価上昇により史上最高値を更新。マイクロソフト、アップル、alphabet、Amazonなども値上がり。Eコマースの需要が堅調でUPSも予想以上の収益を計上し、株価は7.6%上昇。GEも通年の利益見通しを上方修正し株価が2.6%上昇。欧州市場も値上がりし2か月半ぶりの高値水準となった。UBSは2015年以来の好調な四半期決算を公表し株価上昇。英国の洗剤のライソールを製造しているReckitt Benckiserも通年の利益予想を引き上げ5.8%の株価上昇

2021/10/28    木

NASDAQはいずれも5%以上の株高となったマイクロソフトとAlphabetにけん引されて上昇したが、原油価格の値下がりとイールドの下落がSP500の上値を重くした。イールドの下落でJPモルガンは1.9%の株安になり、原油価格の下落でエクソン・モービルは2.4%の株安になった。欧州市場では、鉱業関連が下落したことから市場全体も下落。ドイッチェバンクは、四半期決算が好調だったにもかかわらず、投資家から信頼が得られず6.9%の株安になり、フランスのWorldlineは決算と見通しが芳しくなく、株価は15.9%下落した

2021/10/29    金

米国市場では公表されたGDP成長率(2%)が予想(2.7%)を下回ったが、アップル、Amazon、Teslaにけん引され、また、キャタピラーやMerckの堅調な決算に支えられて、NASDAQは史上最高値を更新。ただし、Amazonは時間外取引で4%値を下げ、アップルもサプライチェーンの影響を受けたことを公表し3%下落した。キャタピラーは好調な決算を公表し4%値を上げMerckも6%値を上げた。Ebayはホリデーシーズンを前に収益の下方修正を示唆したことから6.8%の株安。欧州市場では、食品やテクノロジー関連からの好決算とECBがインフレの上昇は一時的なものとみなしているとして、市場は幾分値を上げた。ビール製造のInbevは第3四半期の利益が予想外に堅調で10.3%株価上昇。フランスのIT会社Capgeminiも、決算が好調で株価は6%上昇
 

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