11月第1週の市況

2023/10/30    月 

米国市場では、第3四半期に減益となったシェブロンが6.7%値を下げ、エクソンモービルも1.9%値を下げたためにエネルギーセクターが最も値を下げた。一方、一般消費財、テクノロジー、通信サービスなどは値を上げた。主要3指数はいずれも値下がりとなったが、ダウの値下がり幅が最も大きくなった。クラウド関連のビジネスが好調だったAmazonは6.8%値を上げ、業績が予想を上回ったインテルも9.3%の上昇。UAWとの交渉により業績が不確定と公表したフォードは株価が12.2%下落。欧州市場ではフランス企業が原因で市場は下落。フランスの製薬メーカーSanofiは2025年に向けての利益率の目標が達成できないと公表し株価は18.9%下落。英国の銀行NatWestは利益見通しが引き下げになり株価は11.6%下落。スウェーデンの家電メーカー Electroluxは利益が予想を下回り株価が11.3%下落

2023/10/31    火

米国市場では、Microsoft、Amazon、Appleなどがけん引する形で株式市場は大きく上昇。Fedは火曜日から2日間のFOMCで金利を据え置くとみられている。マクドナルドは決算が好調で株価は1.7%上昇。2社に分社化することを公表したWestern Digital Corpは7.3%株価上昇。半導体メーカーのOnsemiは第4四半期の芳しくない売上予想を公表し、21.8%株価下落。欧州市場では、イールドの下落に伴い株式市場は上昇。ドイツでは第3四半期のGDPが弱い購買力と高い金利により、少し減少した。ドイツの株式指数DAXは0.2%上昇したが、 Infineon Technologiesはブローカーからの評価引き下げにより株価が6.7%下落。Siemens Energyは会長が政府の補助金を必要としないと発言し、株価は12.7%上昇

2023/11/1    水

米国ではFedが2日間の政策会合を開始したが、金利は据え置くものとみられている。イールドは上昇し、株式市場では不動産セクターが2%上昇市市場をけん引。市場は全体としても値上がり。キャタピラーは需要の減少が見込まれることから株価が6.7%下落。製薬株のAmgenもいくつかの収益率の高い製品の売り上げが芳しくなく2.8%株安。第3四半期の収益が予想を超えたPinterestは株価が19%上昇。欧州市場では、第3四半期のGDP成長が予想以下であったが、株式市場は上昇。セクター別では不動産セクターが2.7%上昇し、個別企業ではベルギーの不動産会社Aedificaが通年の予想を上方修正し5.0%株高。ドイツのDASFは第3四半期減益となったが、株式が4.5%上昇

2023/11/2    木

米国市場ではFedが金利の維持を決定したことを受け、また、金利のさらなる引き上げの可能性は残しているが金利引き上げは終了したとみる楽観論が主流となり、株式市場は上昇。NASDAQは1.6%と大きく上昇。セクター別では情報テクノロジーやコミュニケーションサービスが大きく上昇。AMDは人工知能関連の半導体の売り上げ見込みを上方修正し、株価は約10%上昇。Estee Lauderは、年間の利益予想を下方修正し株価は18.9%下落。欧州市場では薄商いの中株価上昇。英国の小売りNextが年間の利益予想を上方修正し3.6%株価上昇。小売りはセクターとしても市場をけん引する値上がり。決算を前に Novo Nordiskが2%株価上昇し、ヘルスケアセクターも値上がり

2023/11/3    金

米国市場では、Fedの利上げが終了したとの観測と個別企業の好決算が相まって市場は2%近く大きく上昇。特に、小型株中心のRussell2000は2.7%の上昇と6月6日以来最大の上昇となった。セクター別ではエネルギーと不動産が3%以上の大きな値上がりとなった。好決算を公表したスターバックスと Qualcommは、それぞれ、9.5%と5.8%株価上昇。Paypalが通年の利益予想を上方修正し株価は6.6%上昇。アップルは木曜日の決算発表を前に株価は2%上昇。欧州市場では不動産やテクノロジーといったセクターが堅調で市場全体も1%以上上昇。イングランド銀行とノルウェー銀行はいずれも金利を据え置き、英国の株式指数FTSEは1.4%、ノルウェーの株式指数OBXは0.7%上昇。ユーロ圏の製造業指数は減速し、ドイツでは失業率が上昇。フィンランドの不動産Kojamoは四半期利益が予想を超え、株価が16.7%上昇

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10月第4週の市況

2023/10/23    月

米国市場では主要3指数はいずれも下落し、SP500とNASDAQは1%以上の下落。すべてのセクターで値を下げ、特に、テクノロジーと金融が大きく下落。地銀のRegions Financialは利益が予想を下回り、株価が12.4%下落し、地銀指数のKBW指数も3.5%の下落。「経済は依然として強くひっ迫する労働市場は借入金利をより厳しいものにする必要がある」という昨日のパウエルFRB議長のコメントは、イールドは引き上げ、10年物では2007年7月以来となる5%付近に上昇。VIX指数も3月以来の高水準になっている。欧州市場でも中東の情勢と企業行政気が芳しくないことを受けて、株式市場は7か月来の低水準になった。スウェーデンのガーデニング機器のHusqvarnaは業績が予想を下回り株価は8%下落。鉱業関連では、Bolidenがコスト増から利益が急落し7.2%の株安。InterContinental Hotels Groupも利益の伸びが鈍化して株価は4.5%の下落

2023/10/24    火

米国市場ではイールドが低下したが、株式市場はまちまち。ダウとSP500は幾分値下がりし、NASDAQは上昇。セクター別ではコミュニケーションサービスが値を上げ、エネルギーが値下がり。競合相手のHess Corpを買収吸うことを公表したシェブロンは3.7%の下落。欧州市場では中東の紛争と上昇するイールドを原因としてわずかに下落したが、ウニクレディがAlpha Bank株を購入すると公表し、ウニクレディ株が2.6%上昇したためイタリアの株式指数FTSE MIBは上昇。鉱業や不動産といったセクターは値下がり。今年の利益予想を下方修正したフォルクスワーゲンは0.9%下落し、今四半期の受注が下落したと公表したオランダのPhilipsも2%株価下落

2023/10/25    水

米国では個別企業の決算発表が堅調で株式市場は上昇。イールドは横ばい。ベライゾンは年間のキャッシュフローが上昇する予想を公表し株価は9.3%上昇。通年の利益予想を上方修正したGEは6.5%株価上昇。そのほか、コカ・コーラ、3Mなども好業績で株価が値上がり。また、GDPの速報値が公表され、第3四半期は年率成長が4.3%に上昇。欧州市場では当初値を下げたが、ユーロ圏、米国の個別企業決算が好調で市場は最終的には値上がり。年後半に大規模なコスト削減を計画しているバークレイズは、預金競争で利益が削られるとの予想から株価が6.5%値下がり。ユーロ圏のPMI指数は10月3か月で最低の水準になり、ドイツではビジネス活動が4か月連続で下落となった

2023/10/26    木

米国市場ではAlphabetの決算が予想を下回ったこと、新規住宅販売が過去23年で最高になったことから、イールドが上昇し、株式市場は大きく下落。フィラデルフィア半導体指数は4.1%の下落となり2022年12月以来の大きな下落となった。主要3指数はいずれも値を下げたが、なかでもNASDAQは2%以上の下落となった。市場終了後にマイクロソフトは好調な四半期決算を公表し、株価は3.1%上昇。また、同じように市場終了後に堅調な四半期決算を公表したIBMやMetaは株価を上昇させた。欧州市場では株式市場は横ばい。ただし、金利感応度の高い不動産関連は1.9%値下がり。フランスの決済会社Worldlineは年間利益の見通しを引き下げ、株価は59.2%下落。一方、フランスのソフトウェア会社 Dassault Systemesは通年の利益予想を引き上げ株価が8%上昇。来年、さらなる自社株買いを宣言し、株価は8.2%上昇

2023/10/27    金

米国市場では、個別企業の収益がまちまちなことと堅調な経済データのためFedが高金利政策を継続するとの観測から市場はテクノロジー企業やメガキャップを中心に値下がり。NASDAQが大きく値下がりしたほか、ニューヨーク市場のFANG指数は2.7%下落。Metaは売上・利益ともに予想を超える決算であったが、2024年に向けて支出が増える予想などのマイナス要因から株価が3.7%下落。UPSは2023年の売り上げの予想を下方修正し、株価は5.9%下落。IBMはソフトウェアの需要が堅調で株価が4.9%上昇。ECBが予想とおり金利を据え置く中、自動車株が値を下げた欧州市場は株価は下落。米国の競合Align Technologyが通年の売り上げ予想を下方修正したことから、スイスのインプラントメーカーStraumannは約10%下落。風力発電部門の失敗のため政府の保証を検討している Siemens Energyは35.5%下落。スタンダードチャタードやBNPパリバといった大手銀行も値下がり

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