8月第3週の市況

前週の市況はコチラ

2017/8/14 月

米国では、ボラティリティが低下し、CPIが予想以上に上昇しなかったことからFedの利上げ観測が遠のいたとして株価は上昇した。ただし、銀行株は軟化。欧州では、ボラティリティが上昇し、アルセロールミタル、リオティント、BHPビリトンといった資源関連株が値を下げ、銀行株も値を下げ、市場全体も軟化した

2017/8/15 火

ホワイトハウスが北朝鮮との戦争が直ちに起こるわけではないと火消しのコメントを出し、市場ではボラティリティが低下して、株高、金、国債、日本円安。欧州でも基調は同じで銀行株を中心に市場が戻る。ドイチェバンクやコメルツバンクは3%以上の上昇。フィアット・クライスラー、ダノンはM&A関連のうわさで上昇

2017/8/16 水

米国では北朝鮮との緊張が幾分緩和されたことから、安全資産である円や金の価格が低下。7月の小売り統計が予想以上に良かったことから米ドルが上昇。株式市場ではダウは幾分値を上げたが、SP500とNASDAQはわずかに値下がり。欧州市場ではドイツの第2四半期のGDPが国内需要にけん引されて0.6%上昇。株式市場では金融、ヘルスケア関連が貢献して市場は上昇

2017/8/17 木

米国ではFedが議事録を公開した。低いインフレ予想に懸念が示され、FedのBSの規模縮小のタイミングも明記されない結果となった。米ドルが下落し、株式市場は値を上げた。欧州では四半期のGDP成長が0.6%と堅調で、資源関連株を中心に市場は上昇。アングロアメリカンやグレンコアは3~4%の上昇となった

2017/8/18 金

トランプ政権の減税を含む政策の実行力に疑問が投げかけられ、SP500は3か月来の大幅な値下がり。個別銘柄では決算内容がよくなかったシスコは4%値を下げ、ウォルマートも減益となり1.6%値を下げた。欧州市場では昨日のFedの議事録の内容が銀行株を軟化させ、ソシエテ・ジェネラル、クレディアグリコル、BNPパリバといったフランスの主要行は大きく値を下げた

8月第2週の市況

前週の市況はこちら

2017/8/7 月

米国の7月の労働統計が予想以上に良かったことからドル高、債券安。Fedは9月から資産圧縮に入るとの観測。ゴールドマンサックスを筆頭に金融株が堅調。公益、ヘルスケア、消費財の各セクターは軟調。ユーロ安になったことから欧州市場では輸出関連を中心に全面高の展開

2017/8/8 火

米国では米ドルが先週来の上昇となり国債のイールド、金、原油価格が下落。原油は主要産出国が供給過剰問題を検討中。米国ではエネルギーが軟化したがテクノロジー、消費財が堅調でダウ、SP500ともに史上最高値。欧州ではドイツの工業統計が予想以上に悪くDAXは軟化したが、鉄鋼、鉄鉱石の価格上昇からアルセロールミタル、アングロアメリカン、リオティント、グレンコアなどが上昇しFTSEは上昇

2017/8/9 水

米国市場では市場を動かす大きな要因はなかったがトランプ大統領が北朝鮮に警告メッセージを発し、市場はボラティリティが上昇。株価下落。欧州では旅行・レジャー関係は安かったが、公益株、エネルギー、自動車関連などが値を上げ市場全体としても上昇

2017/8/10 木

米国ではティラーソン国務長官が北朝鮮に対する軍事行動を直ちにとるわけではないと軌道修正。VIX指数は下落したが、株価指数はほぼ横ばい。欧州では、北朝鮮がグアムを攻撃する意図を表明したことから全面安となり、CAC40は1.4%、DAXは1.1%それぞれ下落した。値を上げたのは金の生産企業のみであった

2017/8/11 金

トランプと金の言い合いが市場に悪影響を及ぼし、金、日本円、米国債といった安全資産が値上がりし、VIX指数は44%の上昇。米国市場ではMacy’s やKohl’sといった小売りの販売が伸び悩み株価低迷。欧州市場では保険会社のエイゴンやCoca ColaHBCなどが値を上げたが循環銘柄が値を下げ市場全体も軟化した