3月第2週の市況

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2018/3/5    月

米国市場では小型株が堅調で市場は回復。金・銀が値を上げて、国債とドルは値を下げた。トランプ大統領の鉄とアルミに対する課税の発言の影響からGMやキャタピラーは続落。ブローカーからの評価が引き下げられたマクドナルドも大きく値を下げた。欧州市場では、トランプ大統領の課税発言がさらに影響を及ぼし、輸出中心のドイツのDAX指数は1.8%の下落。フィアットクライスラーが6%値を下げたほか、ダイムラー、プジョーなどの自動車株も2%以上下落。アルセロールミタルなども引き続き値を下げた

2018/3/6    火

トランプ大統領の鉄鋼とアルミニウムに対する課税はカナダとメキシコには適用除外の可能性が示され株式市場にはプラスに影響。テクノロジー株が1%弱上昇し、金融株は1.4%ほど上昇。米国内の需要が堅調に見込まれることから原油価格は上昇。欧州株式では、Comcastから310億ドルの買収提案を受けているSKYは20.5%の上昇

2018/3/7    水

米国では政権内部からも関税に対する批判が噴出し、工場受注は2017年7月以来の大幅な下落となった。2017年に大きく伸びた設備投資も減少。欧州株式は上昇し、選挙が終了したイタリアでは株式・債券ともに上昇

2018/3/8    木

米国ではトランプ大統領が鉄とアルミに関税を課したが、カナダやメキシコは適用外となり市場は歓迎。米ドルが上昇しユーロは軟化。イールドも低下。米国市場ではテクノロジー株が堅調で、鉄・アルミの関連株が軟化。ECBは金融緩和政策を縮小し、欧州の株式市場はユーロ安を受けて上昇。

2018/3/9    金

米国市場では関税が緩和の方向に向かっているので少しだけ値を上げた。欧州市場では、テクノロジー株と自動車株がけん引して市場は上昇。日産自動車がルノーの株式の15%を売却する予定が報じられルノー株は5.2%上昇。フランス政府が保有株式の売却を検討しているADPは6.1%値を上げた。その他、ロールスロイスは堅調は業績を公表し11.5%値を上げた

3月第1週の市況

前週の様子はコチラ

2018/2/26    月

米国市場ではFOMCが3月の次期会合で利上げすることはほぼ確実とみられているが、急激な利上げ懸念は緩和され株式市場ではテクノロジー株を中心に値を上げた。HPは分社化された2社がともに好業績で大きく値を上げた。金利感応株である公益、不動産銘柄も大きく値を上げた

2018/2/27    火

米国株式は金融株とテクノロジー株にけん引されて上昇。国債、原油、金も上昇。日銀の黒田総裁は金融政策の維持を表明したが、市場はパウエルFRB議長の初めての証言に注目。VIX指数は低下し、QualcommはM&A関連で5.8%の上昇。欧州ではドラギECB総裁がインフレに自信を示し、ECBによる債券購入プログラムは今年で終了との見方

2018/2/28    水

パウエル新FRB議長が議会で金利引き上げに強気な発言を行い、主要な株式指数は1%以上値を下げる。ComcastがSKYに対して310億ドルで買収提案を行い、その影響でディズニーと21世紀フォックスの株価下落。Marcy’sは売り上げが予想以上となり3.5%値を上げた。欧州株式は個別銘柄が堅調であったため1%以上値を上げることとなった

2018/3/1    木

欧米株式市場は依然として前日のパウエルFRB議長のコメントの影響を受けて軟調。中国の製造業生産が予想外に低かったことから、鉱業関連株が低迷した。また、米国では原油の在庫が予想外に多かったことから原油価格が値を下げ、国債のイールドは2.9%をわずかに下回る水準になり国債の価格は上昇。欧州では英国の建設資材大手のTravis Perkinsが大きく値を下げ、ドイツのバイエルもモンサントの買収関連で値を下げた

2018/3/2    金

トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに対して輸入関税を課すとコメントし、主要株式指数は1%以上の値下がりとなった。GM、フォード、ボーイング、キャタピラーなどが3%前後値を下げた。一方、USスチールは5.7%値上がり。NY連銀のダドリー総裁は4回の利上げでも”緩やか”とコメントして市場には利上げ警戒感が残る。欧州市場では、業績悪化で配当カットのカルフールや業績悪化で金融機関に支援を要請したCarpetrightなどの個別銘柄の原因で値を下げる