10月第1週の市況

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2018/10/1    月

米国ではインテルが好調な売り上げ見通しを公表し上昇。ライバルのAMDは下落Nividiaも5%以上値を上げ半導体セクターは堅調。Facebookはセキュリティ上のバグが見つかり2.6%下落。イタリアの新政府の予算赤字が今年の3倍に膨らむ見通しとなり、欧州株式が下落。そのため米国ではイールドが低下して、不動産や公益株が堅調。米国市場では横ばい。欧州市場はイタリアの銀行などを中心に値を下げる

2018/10/2    火

米国がカナダ、メキシコとNAFTAを解消し新たにUSMCAを締結。今までのようにメキシコで安価で自動車を製造できなくなり、米国内でより雇用しなければならなくなった。フォードやGMは株価が上昇したが、主要な3つの株式指数はいずれも軟化。貿易関連圧力には強かった小型株中心のRussel2000も値を下げる。FB、インテルなどが値下がり。欧州ではNAFTA再編の動きを好感して市場は値上がり。ライアンエアーは通年の収益見通しを下方修正し値下がり、競合するEasyjet、Air-France-KLM、ブリティッシュ・エアウェイズの親会社IAGなどが値を下げる

2018/10/3    水

米国ではダウは史上最高値を更新したが、FANG関連でセキュリティ問題でFacebookが1.9%値を下げ、Netfliex,Amazonなども大きく値を下げたためにSP500やNASDAQは値を下げることとなった。また、米・カナダ・メキシコの条約が改正され、関税問題とはあまり関係ないと考えられていた小型株中心のRussell2000も1%値を下げた。欧州市場では、Brexitをめぐって保守派内で対立が続く英国、ユーロからの離脱が提案されたイタリアの懸念から市場は軟化

2018/10/4    木

米国ではADPレポートが9月の民間部門の就労増を23万人と公表し、ISMサービス指数は21年ぶりの高水準となったことから市場はイールドが上昇。金融株が市場をけん引したが、Fedの12月の利上げが懸念材料となり上昇は限定的。金利が上昇したため公益株や不動産は1%程度値下がり。イタリア政府が予算の削減を打ち出したことにより欧州市場は好影響を受ける。イタリアの銀行株を中心に値を上げる

2018/10/5    金

昨日公表された米国の経済統計が堅調で、今日は新規失業保険申請者数が49年来の低水準になり、Fedからも米国経済の力強さを肯定するコメントがあったことから、米国のイールドが上昇。そのため、欧米市場で株式市場は下落した。米国では金融株は上昇したが、アルファベットやNetfliexといった大型株が軟化し、Amazonとアップルについては中国の諜報機関がコンピュータに悪意あるチップを埋め込んだとの報道がなされ、株価下落。欧州でも銀行株は堅調であったが、中国経済の懸念からLVMHなど高級品銘柄が大きく値を下げた

 

9月第5週の市況

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2018/9/24    月

SP500のテレコムセクターがなくなりコミュニケーションサービスという新セクターに合併されると予想されており、そのせいで取引量が上昇。米中の関税問題の先行きが楽観視される中、ボーイングは1.3%値を上げ、ダウは史上最高値を更新。いわゆるFAANG銘柄がすべて下落したこともありSP500、NASDAQは下落。Micronは関税が収益に影響を与えると公表し2.9%値を下げる。欧州市場でも関税問題に対する楽観感から、感応度の高い資源、自動車関連が値を上げ市場全体も値を上げた。

2018/9/25    火

米中の関税対話が破断して追加関税が課されたことから欧米市場は軟化。ただし、アップルは追加関税対象外となり同株は上昇。Facebookも値を上げたことからテクノロジー関連は上昇。サウジアラビアとロシアが早急な増産対応しなかったために原油価格が上昇しエネルギー関連は値を上げる。一方、Fedによる利上げが予定されていることから、金利感応度の高い消費財関連は下落。欧州ではM&A関連の追い風があったものの、米中の関税問題で自動車株が大きく下落

2018/9/26    水

半導体関連が評価が下げられ値を下げたことが原因でSP500は値を下げた。Fedの利上げ関連で不動産が値を下げ、金融株も軟化。国債も軟調。労働市場は2000年レベルの好調な状態であり、そのため一般消費財が上昇。原油価格は上昇し、ブレント原油は81ドル超え。英国では2回目のBrexitの国民投票がうわさされポンドは値を上げる。

2018/9/27    木

米国では、Fedが金利を2-2.25%に引き上げることを決定。市場では2018年内に再利上げがあり、2019年、2020年と利上げが続くと予想。公表された直後、市場は軟化。金融株は1%以上値を下げ、金利感応度の高い不動産や公益株も1%以上値を下げる。ComcastがSKYを買収することになり、21世紀FOXと同社を買収するウォルトディズニーはいずれも株価上昇。欧州市場では、Brexitとイタリア財政に対する懸念が低下したことから市場は堅調

2018/9/28    金

米国では、新しくできたコミュニケーションサービス分野がけん引して市場は値を上げた。アップルは外部評価が上がり2%以上値を上げ、Facebookやアルファベットも1%以上値を上げた。また、Fedの米国経済に対する強気の見方も市場を後押しした。その他、ニューヨークで実店舗をオープンさせたAmazonも値上がり。欧州市場では、イタリア政府が予算の編成前に経済相が辞任する事態となりイタリア株式が下落。市場全体としてはわずかに値を上げる

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