1月第3週の市況

2019/1/14    月

欧米市場では材料の少ない市場となった。米国市場では、ここ5日、米中の貿易対話の促進とFedの利上げペースの鈍化見通しで市場は上げ相場であったが、市場は来週から始まる企業の四半期決算の公表に目が移動している。個別銘柄ではGMが2019年の売り上げ予想を強めに公表し株価が上昇。決算を前にNetfliexは視聴者増を織り込んで株価上昇。欧州市場では、市場全体は値を上げたが、中国の景気の減速懸念から中国関連株が値を下げた。Valeoは昨日に続き続落。タイヤメーカーのコンチネンタルやフォルクスワーゲンも2%前後値を下げた。

2019/1/15    火

中国の輸出が2年来で最大の下落となったことが欧米市場に負の影響。米国市場では中国に依存度の高い半導体関連が軟調。四半期決算の最初に公表したシティは予想以上の収益を計上し4%値を上げた。破産法の申請を表明した公益銘柄のPG&Eは株価が約半分になる。欧州市場では高級品銘柄を中心に値を下げる。一方、Dialog Semicondoutorはアップル関連以外の事業が評価されリバウンド。自動車部品のContinentalも3%リバウンド

2019/1/16    水

米国市場ではNetfliexが米国での料金を値上げすると公表し6.5%値を上げた。アルファベット、Amazon、アップルなども値を上げた。決算が公表されたJPモルガンチェースとウェルズファーゴはいずれも予想を下回る利益となり、JPモルガンチェースは幾分値を上げたが、ウェルズファーゴは1.5%値を下げた。その他、ユナイテッドヘルスケアは決算内容がよく3.6%値を上げた。欧州市場では中国が景気刺激策を打ち出すと示唆したことに反応し、自動車や産業株が値上がり。一方、ECBはイタリアの銀行に対して不良債権に対して引当金を積み増すことを求めイタリアの銀行株は値下がり

2019/1/17    木

米国市場ではゴールドマンサックスが予想以上の増収・増益となり9.5%、バンクオブアメリカも予想を超える利益を計上し7.2%値を上げた。この2銘柄にけん引されて市場は上昇。ユナイテッド・コンチネンタルも大きく値を上げた。値下がりしたのは、業績が芳しくなかったNordstromやフォードなど。その他、マイナスの要因は当局がHuaweiに対して査察に入ったと報じられたこと。欧州では、Brexitが英議会で否決されたことから多国籍企業は影響を受けるとして英国のFTSEは値下がり。反対に大陸側ではイタリアのウニクレディトが10%値を上げたほか、当局からコメルツバンクではなくほかの銀行との合併が好ましいとコメントされたドイチェバンクやコメルツバンクも大きく値を上げた

2019/1/18    金

米国市場ではムニューチン財務長官が中国からの輸入品に対する増税を1月末まで実質的に引き延ばすことを検討していると報じられ産業株を中心に値上がり。トランプ大統領は米国の新しいミサイル防衛戦略を公表し、ノースロープグラマンやロッキードマーチンなどの防衛関連銘柄が値を上げた。金融株も値を上げたが決算が芳しくなかったモルガンスタンレーは4.4%の値下がり。欧州株式は横ばいであったが、フランスのソシエテ・ジェネラルは決算が芳しくなく5.7%値を下げた

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1月第2週の市況

2019/1/7    月

欧米市場ではよいニュースが続き市場は大きく値を上げた。米国では労働統計が公表されここ10カ月で最大の就労者増となり、また、パウエルFRB議長がアメリカ経済学会で利上げに対して柔軟な姿勢を示したことが市場に好影響。また、米中の貿易対話が来週北京で開催されるのを前に、3M、キャタピラー、ボーイング、ユナイテッドテクノロジーなどの中国関連銘柄が値を上げる。この流れは欧州にも波及し、市場は2016年6月以来の大幅な上昇となった。欧州では銅価格の上昇に伴い鉱業関連が、原油価格の上昇からエネルギー関連が、さらに、自動車関連なども大きく値を上げた

2019/1/8    火

米国市場では、AmazonとNetfliexがそれぞれ3.4%、5.9%と大きく値を上げたこと、米中の関税に関する対話に明るい兆しがあることなどから株価が上昇。フィラデルフィア半導体指数も2%弱の上昇となった。また、原油価格はOPECの減産により上昇。エネルギー関連株も上昇した。欧州市場では、域内の経済見通しに不安感があり市場は下落。個別銘柄では、AMSが中国のソフトウェア会社Face++と提携を結んだことにより9.6%値上がり

2019/1/9    水

米中の貿易対話が北京で開催され、現在のところ両国からは楽観的な意見が出されていることが市場に好感されている。米国ではアップル、FB、Amazonなどが値を上げ、中国に感応度の高いボーイングも値上がり。イールドカーブは変わりなく金融株は横ばい。サムソンは半導体の需要が弱く四半期利益が約3割減少。欧州市場でも米中対話が好感され市場は上昇。ドイツは11月の工業生産が低下したにもかかわらず株式市場は値を上げた。フランスのカルフールは格付けが上がり値を上げたが、英国のMorrisonsはクリスマス期間の売り上げが予想を下回り値下がり

2019/1/10    木

米中の貿易対話は世界市場に好影響を与えた。米国では、日経に1-3月のiPhoneの生産を縮小すると報じられたアップルが米中対話の影響で値を上げ、半導体関連も値を上げた。Fedの12月の理事会の議事録が公開され、将来の利上げに慎重で12月の利上げも全員一致でなかったことが確認された。金融株は上昇。また、原油価格が最近1カ月で最高値になっていることからエネルギー関連も値を上げた。欧州市場をけん引したのは自動車関連と半導体関連。ダイムラーは3%値を上げ、フィアット・クライスラーも2.9%値を上げた

2019/1/11    金

米国では株式市場は5日連続の上げとなった。パウエルFRB議長が、バランスシートをかなり縮小すると発言したことに市場はマイナスに反応し、Macy’sが売り上げ予想を下方修正したことが小売り関連の株価を引き下げることになったが、米中関係の楽観的なムードで市場は上昇。欧州市場でも、自動車の部品関連を中心に株価は下がったが、全体としては米中関係のニュースの中で市場はわずかに上昇

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