3月第2週の市況

2019/3/4    月

米国市場ではISM製造業指数が2016年11月以来の低水準となり、中国では工場活動指数が3か月連続で低下し、ユーロ圏では製造指数がここ5年で初めてマイナスになった。ただし、欧米市場ともに値上がり。米国ではトランプ大統領と習近平国家主席の会談が3月中旬に設定されるのみかたから期待感が高まった。個別銘柄では、Amazon、GAP、Foot Lockerなどが値を上げた。欧州市場では、域内の指数は低下したがドイツは個人消費が堅調で失業率は史上最低となっており、自動車株が上昇

2019/3/5    火

トランプ大統領と習主席が3月27日をめどに会談を開くというニュースが欧米市場に好影響を与えた。欧州市場では、景気循環株が強く5か月来の高値を記録。個別銘柄ではIAGが2019年の業績が昨年を下回ると公表し値を下げ、ノルウェーの銀行Nordeaはマネーロンダリング関連で値を下げた。米国市場では、建設投資が下落したことから市場は値下がり。AT&Tはワーナーメディア部門を縮小すると公表し2.7%値下がり

2019/3/6    水

中国が今年の成長予想を6%-6.5%と20年来の最低に設定したことから欧米市場にマイナスの影響を与えた。米国市場では家庭向け住宅販売が上昇し、ISMサービス指数も上昇するというニュースがあったために米ドルは上昇。欧州市場では方向性のない市場となったが、自動車や関連部品は中国の成長予想の余波を受け軟化。市場はわずかに上昇した

2019/3/7    木

米国ではGEのCEOがキャッシュフローに関して警告を表明し同株が8%近く値を下げ、米ドルは上昇、米国内での原油の在庫が上昇し原油価格は下落。ヘルスケアとエネルギー関連が値を下げ、また、米国の2018年の貿易赤字が拡大したこともあり市場は値下がり。欧州市場では、ドイツの自動車会社がECから反トラストの調査を受けたと報じられ、ドイツの自動車株が下落。ドイツのDAXも欧州市場も株価は下落した。

2019/3/8    金

ECBが世界経済の成長の鈍化を理由に金利引き上げのタイミングの先延ばしと銀行向けの低利ローン(TLTRO)を公表したが、欧米市場に負の影響を与えた。OECDもG20のほぼすべての国の成長率を下方修正。米国市場では、Amazon、アップル、Facebook、マイクロソフトなどの大手IT関連が値を下げ市場は4日連続で下落。ドイツではイールドが2016年以降最低水準となり国債は上昇。中国関連のダイムラーやBMWは、それぞれ、3.4%、2%と下落。また、TLTROの発表があったにもかかわらず銀行株指数は3%以上の大幅な値下がり

DMM株

3月第1週の市況

2019/2/25    月

米国では、米中対話に対する期待感とFedの利上げ据置スタンスが功を奏して、株式市場は11月初旬の水準にまで回復。クラフト・ハインツは四半期決算で赤字となり27.5%の大幅な下落。欧州市場では個別銘柄の動きが中心で市場はわずかに上昇。フランスのITサービスSopra Steriaが通期での収益が予想を上回り17.8%の大幅な上昇。ITメーカーのASMは四半期の受注が過去最高となり11.9%値を上げる

2019/2/26    火

米国市場ではトランプ大統領が米中関連の貿易問題を解決するとの期待感から値上がり。フィラデルフィア半導体指数も上昇。GEはバイオ関連事業をDonaher Corpに214億ドルで売却すると公表し株価は10.8%上昇。Spark TherapeiticsもM&A関連で120%値を上げる。欧州市場では株価上昇。10月以来の高値に戻った。イタリア政府がフィッチからBBBの格付けを維持したことからイタリア国債は上昇。自動車関連も大きく値を上げた

2019/2/27    水

米国市場では方向性のない動きの中市場は値を下げた。パウエルFRB議長は上院の銀行委員会で証言し利上げに慎重な姿勢を見せた。住宅着工が2年来の低水準となったことからHome Depotが値を下げる。また、議会で薬価のヒアリングが行われ、Cigna Corp、United Healthcareといった銘柄が値を下げる。欧州市場では株価は下落。英国ではポンドの上昇から株式指数であるFTSEが値下がり。メイ首相はBrexitの期限である3月29日の延期を検討していると報じられる。ブリティッシュエアウェイズを配下に持つIAGはモルガンスタンレーのスペイン指数から除外されることになり3.7%の値下がり

2019/2/28    木

米国市場ではトランプ大統領の前弁護士やパウエルFRB議長が議会で証言を行い値を下げたが、最終的には幾分持ち直し横ばいで取引を終える。パウエル議長は2019年中の資産圧縮はしないと発言。ライトハイザー貿易代表は米中の協議が山場であることを伝える。欧州株式は、インド―パキスタンの紛争などの影響もあり軟調。エールフランスKLMはオランダ政府が株式の14%を購入すると公表し値下がり。Niveaスキンクリームの製造元であるBeiersdrofは2019年の利益に警告を発し9.8%値下がり。Uniliver、Henkelなども値下がり

2019/3/1    金

米国市場では、GDP成長が年率で2.9%と予想以上であったが、米中の貿易対話の方向性が見いだせずに懸念材料。双方が相殺する形で市場はわずかに値を下げる。分野別では素材、エネルギー関連が弱い。個別銘柄ではM&A関連でCelgeneが8.6%値を下げ、ブッキングホールディングスが決算が予想以下であったことから値を下げた。欧州市場では、米中対話への懸念があり、また、中国での工場稼働率の低下から銅価格が低迷し、鉱業関連が値を下げる一方、ECBが新たな貸出プログラムに乗り出すとみられる銀行株は値を上げ、市場全体では横ばい

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