9月第1週の市況

2020/8/31    月

米国市場では、トランプ大統領は1.3兆ドルのコロナウィルス対策に意欲を示し、個人消費は順調に回復。PCEは対前年比で1.3%の増加。SP500とNADSAQは史上最高値を更新。DOWも値を上げる。ユナイテッド航空、コカ・コーラが3%以上株価を上げ、巣ごもり消費でWorkday Incが通年の売り上げを上方修正し12.6%値を上げ、デル・テクノロジーズも四半期利益が予想を超え、6.1%の値上がり。協働してTik Tokの買収に乗り出したウォルマートとマイクロソフトはともに続伸。欧州市場では、テクノロジーとヘルスケア関連が重荷になり値下がり。ドイツのBayerは米国でのラウンドアップの訴訟の和解に110億ドルが必要になり2.7%下落。ノルウェーの航空会社エアNORRは2020年の損失が予想以上となり株価は9.5%下落。米国の新しいFedの政策が金利の下がる余地を減らすとみらされ、BNPパリバ、HSBCなどの銀行株が上昇

2020/9/1    火

米国市場ではアップルとTeslaが株式分割により株価上昇。アップルは3.4%、Teslaは12.6%の株価上昇となり、NASDAQは値を上げたが、SP500、DOWは値を下げた。スイスのNestleが20億ドルでの完全買収を提案したAnimmune Therapeuticsは株価が171.6%上昇。Tok Tokの買収に乗り出したマイクロソフト、ウォルマート、オラクルはTik Tokの売却に中国当局の承認を要することがわかり3社の株は下落。欧州市場では、特にドイツとイタリアでインフレが予想以下となり、金融株を中心に値を下げた。市場全体としても値下がり。ライバルのVeoliaがEngineの買収提案をしたことから、公益株のSuezは18.5%の上昇。英国市場は休場であった

2020/9/2    水

米国市場では、アップルが少なくとも7500万台の5GiPhoneを製造することをサプライヤーに報告し同株は4%弱上昇。Zoomは年間の売り上げが少なくとも30%増となることを公表し株価は40.8%上昇。その影響でSP500とNASDAQは史上最高値を更新。ダウも値を上げた。ISM製造業指数は3か月連続で上昇となった。昨日値を上げたTeslaは新株により50憶ドルの資金調達を公表し4.7%株価下落。欧州市場では方向性のない市場になった。STMicroelectronics、Dialog Semiconcutor、Infinion、ASMなどのアップルのサプライヤーは1~4%上昇。ユーロ圏のインフレはマイナスになり銀行株が下落。一方、中国の製造業統計が堅調であったことから原材料関連の銘柄は恩恵を受ける

2020/9/3    木

米国では、公益、一般消費財、不動産などのディフェンシブな分野が2~3%値を上げ市場は上昇。ADPレポートが公表され民間非農業部門の労働者統計が公表され、新規就労者数は増加したが予想を下回った。Fedのベージュブックではビジネス活動や雇用が緩やかに上昇したことが報告される。ダウは2月につけた史上最高値付近まで値を戻す。欧州市場では、世界的な経済活動の回復にともない、化学、産業関連銘柄が上昇し、テクノロジー株は米国市場にけん引される形で値を上げる。英国の住宅建築最大手のBarratt Developmentは将来の販売に希望が持てることから8.7%の株価上昇。イタリアのインフラ会社であるAtlantiaは高速道路部門を売却することになりそうということで株価は16.2%上昇

2020/9/4    金

米国市場では、市場をけん引してきたIT関連銘柄が値下がりし、市場は6月以来の大幅な下落となった。NASDAQは5%近く下落。アップル、マイクロソフト、Amazon、Tesla、Nvidiaなどの銘柄が4.6%~9.3%の下落となった。フィラデルフィア半導体指数も6%の下落。ISM非製造業指数は先月より下落。欧州市場でも米国の余波を受けて下落。フランスでは政府が1000憶ユーロの景気刺激策を公表したが市場は下落。フランスのSanofi、英国のGSKはコロナウィルスのワクチンの臨床実験を開始したが株価は下落

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8月第4週の市況

2020/8/24    月

米国ではアップルが5%以上の値上がりとなり、また、Markitのビジネス指数で製造・サービス部門ともに新規受注が復活しているとされたこと、住宅販売が史上最高の水準になっていることなどから、SP500とNASDAQで史上最高値を更新。テスラは株価が2.4%上昇し、1株当たりの株価が初めて2000ドルを超えた。Deere&Coは通年の利益予想を上方修正し株価は4.4%の上昇。欧州市場では、英仏独の3つの市場で株価が下落。特に、ドイツではPMI指数で、サービス活動がほぼ停滞していると公表され、株価指数のDAXは0.5%の下落。セクターでは、旅行・レジャー部門が3.1%上昇。アイルランドの建築関連のKingspanはCEOが需要が増加したとコメントし、株価は8.9%上昇

2020/8/25    火

米国市場では前週から続伸しSP500とNASDAQは史上最高値を更新。ヘルスケア以外のセクターは上昇し、エネルギーと金融が大きく上昇。市場ではFDAが血しょうを使った治療を認めたこと、トランプ政権が大統領選の前にアストラゼネカとオックスフォード大学の開発したワクチンの使用を実験的に開始する意向であることが報じられ市場は好感した。アップルは1.2%株価を上げ、ボーイングは6.4%株価上昇。欧州市場でも米国のワクチンに対する姿勢が好感され市場は上昇。スペインの血しょうを製造するGrifolsは1.6%株価を上げ、アストラゼネカは2%株価上昇。BTは買収対応策を講じ株価が6.7%上昇。EasyJet、Rianairは国内線中心が好感されブローカーの評価が上がり株価は3.5%以上上昇

2020/8/26    水

米国では、アップルが4株を1株に分割する前日に0.8%株価値下がり。これにより、アップル株のダウへのウェイトは小さくなる。セールスフォース、Amegen、Honeywellは3.2%~5.4%の株価上昇。しかしながら、ダウは値下がり。NASDAQとSP500は史上最高値を更新。カンファレンスボード指数は6年来の低水準になったが、新規住宅購入は13.5年ぶりの高水準になった。アメリカン航空は、政府の補償が打ち切られると、10月には1万9千人を開講すると公表し2.2%株価下落。欧州市場では、ポンド高により英国のFTSEが値を下げ、欧州市場全体も値下がり。コロナウィルスワクチンが最終の人体実験に到達したアストラゼネカは0.2%株価上昇。米中は緊張が続く中、貿易協議の第1段階の約束を確認。ドイツでは第2四半期GDPが当初予想の10%減から大きく下げ幅を増やしたが、株式指数は横ばい

2020/8/27    木

米国では大手銘柄が堅調でSP500、NASDAQはまたしても史上最高値を更新。ダウに組み入れられる予定のSaleforceは2021年の売り上げ予想を引き上げたこともあり26%株価上昇。スティホーム効果が表れたNetfliexは11.6%株価上昇。Facebookも8.2%の上昇。一方、カテゴリー4のハリケーンLauraが発生し、原油関連施設は操業停止となることからエネルギー関連は2.2%の株価下落。トランプ政権が別のレイオフ対策を検討していると報じられた航空関連はセクターインデックスが1.8%の下落。欧州市場では、ドイツが100憶ユーロの対策を公表し、フランスも9月3日までに対策を公表する予定であることから株式市場は上昇。SaleforecのライバルであるドイツのSAPが2.2%株価上昇

2020/8/28    金

Fedのパウエル議長が雇用を最優先しインフレを容認する新たな戦略を公表。市場ではイールドが上昇し、銀行株は堅調。SP500は史上最高値を更新し、ダウも値を上げる。NASDAQは値下がり。民主党のペロシ議員は新規景気刺激策について共和党と民主党で依然隔たりがあるとコメント。Abbott Laboratoriesは新型インフルエンザの新しい抗原キットが認可される見通しとなり7.8%株価上昇。Tok Tokの米国資産について、マイクロソフトとウォルマートが共同で買収する意向であることがわかり、それぞれ、2.5%、4.5%値を上げた。ボーイングはEU当局が737MAXの試験飛行を認めたことから株価は1.3%上昇。欧州市場では、米国のイールド上昇の余波を受けイールドが下落。銀行が値を下げる。HSBCは香港の民主化の運動関連人たちの取り扱いを巡って米国から非難を受け株価は1.1%下落
 

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