FP-MIRAIの基礎~ライフイベントの設定

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」は従来型のライフプランニングソフトと異なります。相違点は、ライフイベントを登録し、ライフイベントから、直接、キャッシュフロー表を作成する点です。

今回は、FP-MIRAIを使ってライフイベントを設定する基礎について、基本から解説します。

ライフイベントを一つずつ設定する方式は煩雑な点もありますが、「教育プランニングだけを考える」といった局所的なライフプランニングや、「個人事業主のライフプランニング」や「中小企業の事業予想」など、多くの分野に適用できるという拡大性が確保されています。

ありきたりなライフプランニングを超えて、1ランク進んだライフプランニングを目指す方に、ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」を使っていただきたいと思っています。

 

ファンド分析~ダイワ・ライフ・バランス70

ファンドの特徴

このファンドは、大和アセットマネジメントが運用するファンドで、国内外の株式と債券に投資するファンドです。このファンドは、ファンドファミリーファンド形式で運営されています。

それぞれの投資先ファンド(マザーファンド)の運用はパッシブ運用になっています。このファンドでは、基本ポートフォリオが定められています。目論見書等に明記されていませんが、基本ポートフォリオの比率を厳格に維持するという運用はされていないようです。株式の投資比率は基本ポートフォリオでは、内外の株式を合わせて70%ですが、最新の運用報告書によれば、63.4%~69.7%の間で変動しています。

収益分配金は、目論見書上は支払われると記載がありますが、これまで収益分配金が支払われた実績はありません。つみたてNISAの対象商品に指定されていることや、確定拠出年金のファンドに組み入れられていることを勘案すると、今後も、収益分配金は支払われないと思っておいたほうがよいでしょう

ファンドは2005年に設定・運用開始されていて、純資産残高も右肩上がりで積みあがってきていますが、15年以上経過した2020年9月末現在で純資産残高は、わずか80億円です。運用会社の旗艦ファンドというには、少し規模が小さすぎますね。

※ 2020年9月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

内外の株式・債券に投資します。基本ポートフォリオは、日本株式45%、外国株式25%、日本債券20%、外国債券10%です

運用体制

大和アセットマネジメント

アクティブ・パッシブ

パッシブ運用(マザーファンド)
アクティブ運用(ベビーファンド)

販売会社

SMBC日興証券、大和証券、山口銀行、楽天証券、三井住友信託銀行(DCのみ)、日本生命(DCのみ)など

資産残高の推移

ファンドは2005年6月に設定。設定以来、純資産残高は基本的には右肩上がりで上昇。2020年9月では約80億円

 

購入時手数料

購入時手数料なし

信託報酬

0.242%程度(年額)

収益分配金

目論見書上は、「基準価額の水準等を勘案して分配金額を決定」とありますが、設定以来、収益分配金を支払った実績はありません。

このファンドに対するコメント

このファンドは、R&Iファンド大賞や1億人の投信大賞などを受賞した“評価されているファンド”です。直近5年間のシャープレシオは、競合する他のバランス型ファンドをおおむね上回っています。少し気になるのは、パッシブ運用のファンドなのですが、長期的にはベンチマークを上回っていることです。運用報告書の記載によれば、『株式の配当について、ベンチマークが配当落ちしているのに対して、ファンドには配当金が計上されているため、ベンチマークとかい離』とあります。古いファンドなのでファンド設定当時には、配当込みの指数が公表されていなかったのかもしれませんが、運用の実態を正確に表現するのであれば、過去にさかのぼって、配当込みの指数にベンチマークを差し替えたほうがよいと思います

また、資産クラスが4種類というのも、8種類程度の資産クラスを組み合わせる、いまどきのバランス型ファンドに比べると少し物足りなさを感じる投資家がいるかもしれません。