11月第2週の市況

2021/11/8    月

米国市場では、雇用統計が予想以上に好調だったことに加えて、ファイザーが抗コロナの飲み薬の実験に成功したと公表したことから、市場は上昇。SP500とNASDAQは史上最高値を7日連続で更新。航空やクルーズ運航などの旅行関連が上昇し、エネルギーや産業株も上昇。ファイザーの競合相手であるMerckやModernaは10%前後の下落。また、巣ごもり関連のzoomやNetfliexなどは下落。欧州市場でも、ファイザーの飲み薬の開発に誘発されt旅行業界が上昇。スイスの小売りDufryは10%以上上昇し、ファイザーの競合のアストラゼネカは値を下げた。スペインの銀行Caixa Bankはオーストリアの銀行Ersteグループの保有株を売却し、株価が1.6%上昇。売られたErsteグループは5%上昇

2021/11/9    火

米国市場では、バイデン政権の公共投資予算が承認されたことから幾分値を上げた。産業株や素材株が堅調。キャタピラー、クリーブランド・クリフ、フリーポート・マクモラン、USスチールなどが2.7%ないし6.5%の上昇。TeslaはCEOのマスク氏がTwitterで同氏が保有するTesla株を売却すべきかと尋ね、6割近くの人が売却すべきと回答し、Tesla株は4.9%の下落。Nextdoor HoldingsはペーパーカンパニーのKhoslaVentures Acquisitionとがっぺいしたのちに市場に上場され17%の株価上昇となった。欧州市場では商品関連株式が堅調で市場も上昇。フランスのコングロマリットBouyguesは通信関連のEquansを買収し5.8%の株安に。

2021/11/10    水

米国市場では、ここ数日間続いていた上げ相場に終止符。利益確定の動きとインフレに対する懸念が市場を引き下げた。生産者物価指数が公表されたがFedが目標とする2%を大きく上回っていた。GEは3社に分社化するとアナウンスし、2.6%株価上昇。TeslaはCEOのマスク氏が保有株を売却すべきかTwitterで問いかけ5割を超える人が売るべきと回答して同株は12.0%下落。欧州でも株式市場は、新たな材料を求めて下落。ミュンヘン再保険はコロナ関連の損失が拡大する懸念があり株価は2.5%下落した。英国の保険会社ダイレクト・ラインも四半期の保険料収入が予想以下となり4.2%株価下落

2021/11/11    木

米国市場では消費者物価指数が、予想以上の0.9%の増となり市場に悪影響を与える。アップルとマイクロソフトは値を下げ、Teslaはマスク氏のTwitter発言により下がった株価がリバウンド。欧州市場では、メディアとエネルギー関連がけん引して値を上げた。英国の放送会社ITVは予想以上の広告収入となり株価は15.1%上昇。シーメンス・エネルギーはフリーキャッシュフローが堅調で3.5%株価上昇。米国の消費者物価指数の上昇によりイールドが上昇し、銀行株が堅調。一方、Infinionは予想以上の販売となったが、世界的な半導体不足の懸念から株価下落。米国のDoordashがフィンランドのWolt Entrerprisesを買収ことになり、Hello Fresh、Just Eat Takeaway.comなどの競合他社は値下がり

2021/11/12    金

米国市場では、ベテランズ・ディのため市場は一部のみ。ウォルト・ディズニーは予想以下の収益となり株価は7.1%の下落。半導体のNvidiaはブローカーが目標株価を上げたために上昇し、フィラデルフィア半導体指数は1.9%の上昇。欧州市場では、中国のEvergrandeがデフォルトを免れたことが鉱業関連によい影響を与える。Anglo Americanは5.9%値を上げ、2050年までにゼロエミッションを目指すというロードマップが承認されたBHPは3.9%値を上げた。ルクセンブルクのアルセロールミタルはここ10年以上で最高の四半期利益を計上し4.1%の値上がり
 

過去の市況を確認しよう!!

1
か月前の市況
 1
年前の市況

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

ファンドの特徴

このファンドは、ニッセイアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。DCニッセイワールドセレクトファンドは、債券重視型、標準型、株式重視型の3つのファンドがあります。今回取り上げるのは標準型です。ファンドは、ファミリー・ファンド方式を採用しており、投資先ファンドはパッシブ運用のみです。月次レポートがありませんので、月単位の投資割合が確認できませんが、運用報告書によれば、各資産クラスの投資比率は、おおむね基本配分比率を維持しているようです。ファンドへの資金の流出入ですが、一貫して、ファンドの購入が解約を上回っている状態になっているものと推測されます。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、9.44%、10.29%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)よりリスク、リターンがともに低くなっています。TOPIXとの相関は0.95と高い相関になっていることがわかります。三井住友・DC年金バランス50(標準型)(三井住友DSアセットマネジメント)と比較すると、一般的な投資パフォーマンスは若干上回っているものの、下方リスクを加味した指標では下回っていることがわかります。

※ 2021年10月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

基本配分比率は、国内株式30%、国内債券30%、外国株式20%、外国債券15%、短期金融資産5%の投資比率になっています

運用体制

ニッセイアセットマネジメント株式会社

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

日本生命、SMBC日興証券、八十二銀行、楽天証券など

資産残高の推移

ファンドは2003年1月に設定。ほぼ右肩上がりで純資産残高が増加し、2017年には100億円を超え、2021年10月末現在で、約280億円の純資産残高になっています

購入時手数料等

なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年 0.154%(実質)

収益分配金

目論見書には、「分配金額は、委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します」とありますが、設定来、収益分配金が支払われた実績はありません
つみたてNISAの投資対象ファンドです

このファンドに対するコメント

このファンドの運用成績は良好です。モーニングスターやR&Iといったファンドの評価会社の評価も低くはありません。資金の流出入も、安定して資産が積み上がっていると予想されますし、マザーファンドの運用は他のファンドからの資金が集まっていますので、運用の安定性は確保されていると思われます。

2003年と約20年前に設定されたために、REITなどの代替投資が組み入れられていません。債券への投資も45%あるのですが、どうしても株式の値動きに連動性が高くなってしまうのは、基本ポートフォリオの構成上、しかたない面もあるのかもしれません。TOPIXとの連動性は非常に高くなっています。そのため、下方リスクを加味したリスク調整後のリターンでは競合ファンドに劣っています。一般的なリスク調整後のリターンでは、競合ファンドを上回っています。

※お詫び 過去のファンド分析の記事で、「ソルティノレシオ」の数値が、実際の値より大きく表示されていました。修正可能な部分は過去にさかのぼって修正します。

過去の記事

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移