12月第3週の市況

2020/12/14    月

米国では、景気刺激策の交渉が長期化し、NY州ではクオモ知事が室内での飲食の提供を禁止。ミシガン消費者信頼感指数は改善したが、SP500とNASDAQは低下。ウォルト・ディズニーがネット配信サービスの顧客増加に自信を見せた予想を公表し、株価が13.4%上昇したため、ダウは値上がり。ファイザーはワクチンの緊急使用が認めらないので1.5%株価が下落。アップルがセルを自社開発するとの報道があったことから、サプライヤーのQualcommは株価が7.4%低下。欧州では、コロナのパンデミックとBrexitの問題が市場の重荷となり市場は低迷。銀行株のウェイトの高いスペインでは1.5%株価が下落し、英国でも株価下落。フランスのSanofiはGSKと共同開発していたワクチンで思ったほどの臨床結果を得られなかったので、株価が4%下落。GSKも0.3%下落。ロールス・ロイスはキャッシュフローの予測を下方修正し、株価が7.9%下落

2020/12/15    火

米国では、Amazonにけん引されて一般消費財関連の銘柄が上昇。エネルギーは下落。ウィルド・ディズニーがブローカーの格下げのため値を落とし、製薬会社のAlexion Phrmaceutucalsは英国のアストラゼネカから買収提案を受けて株価上昇。SP500とダウは値を下げるが、NASDAQは値を上げる。中国のアリババグループは中国当局から反トラスト法違反で罰金を受ける。欧州市場では週末を超えてBrexitの交渉が延長されることとなり株価は上昇。英ポンドが値を上げたためにFTSEは値下がり。アストラゼネカは買収提案により株価は6%下落。ドイツではメルケル首相が規制を強化したことにより、stay-at-home銘柄が値を上げる。Zazalandoは6.7%、Delivery Heroは4.7%の値上がりで、DAXも0.8%の値上がり

2020/12/16    水

アップルが2021年上半期にiPhoneの生産を30%引き上げることを公表し株価は5%上昇。アップルがけん引する形でNASDAQは史上最高値を更新。Fedは2日間のミーティングを開始したが、コロナウィルスワクチンの使用開始に伴い2021年の景気予想が好転すると考えられていることも上昇要因。製薬会社のEli LillyはPrevail Therapeuticsを買収することを公表し6%株価上昇。金曜日にワクチンの緊急使用が認められるとみられているModernaは5%株価下落。欧州市場では、イタリアが12月24日から1月2日までロックダウンを決め、ドイツでも規制を強化。フォルクスワーゲンは5%株価が上昇し、銅や鉄鋼石が値を上げたために鉱業株が上昇。DAX,CAC40ともに0.5%の上昇

2020/12/17    木

米国では、ダウは値を下げたが、SP500とNASDAQは上昇。NASDAQは2日連続で史上最高値を更新。新規景気対策に対する期待感に加えて、Fedがゼロ金利の維持を強調したことが市場に追い風になった。11月の小売り統計は1.1%の下落。JPモルガンが数段階の格下げを行った航空関連は値下がり。サウスウェストは12月のキャンセル増と第4四半期のキャッシュの予想以上の減少を報告し株価は下落。TwitterはJPモルガンが格上げしたことにより株価上昇。欧州市場でも株価は上昇。輸出が堅調なことに支えられ、ユーロ圏のPMI指数が改善。自動車関連は続伸。銀行関連は値を下げてウェイトの高いスペイン市場は下落。ファイザーとBioNtechのワクチンは早ければ12月23日にEU当局から承認を受ける見通し

2020/12/18    金

米国市場では主要3指数がいずれも上昇し史上最高値を更新。コロナ対策の景気対策に対する期待感が上昇。アクセンチュアは年間の売り上げ予想を上方修正し6.9%値を上げた。Googleの親会社アルファベットは米国の多くの州でGoogleが反トラスト法の訴訟となり株価は1%下落。欧州市場でも株価は10か月来の高値となった。ドイツとフランスはワクチンが承認された場合摂取できる体制が整ったと公表。DAXは1%値を上げる。イングランド銀行は政策会合に入ったが金利政策は不変の見通し。英国のFTSEは0.3%の上昇。広告代理店のWPPは2.9%の株価上昇。Rio Tintoは銅や鉄鉱石の価格上昇の中1.6%の株高

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12月第2週の市況

2020/12/7    月

米国では労働統計が発表されたが予想されていたほど就労人口は増加しなかった。米国市場では、景気刺激策への期待感が膨らみ、景気循環株である、エネルギー、素材、産業などのセクターが上昇。DOWとRussell2000は史上最高値を更新した。公益株は下落。個別銘柄ではボーイングが787の生産を縮小することを公表し株価は1.9%の下落。欧州市場ではOPECプラスが1月からも生産をわずかしか上げないことを決定し、原油価格が上昇。絵一行のFTSEは8か月来の高値を付ける。ただし、Brexitの行方は依然として不透明。ドイツでは10月の工業受注が予想以上に増加。DAXは0.4%の上昇。スウェーデンの投資会社AB Latourは主要株主が株式を売却したことから株価が12.7%下落

2020/12/8    火

米国では最近値を上げていた景気循環株が値を下げ、アップルやFacebookなどテクノロジー大手銘柄が上昇。そのため、NASDAQは史上最高値を更新したが、DOWとSP500は値下がり。原油価格が値下がりしたエネルギーはセクターとして最も値を下げた。アップルは2021年早々にインテルより高速のチップを載せたMacを発売すると報じられインテルは3.4%の値下がり。英国では、合意なきBrexitへの不安からポンド安となり、海外にウェイトの高いFTSEは値上がり。国内株指数は値下がり。欧州市場では、米国が香港の反対派に対する弾圧に関与したメンバーへ制裁を加える計画をしていると報じられ、市場は値下がり。ドイツのDAXとフランスのCAC40はそれぞれ、0.2%、0.6%の下落。イールドが下がったため、銀行株のウェイトの高いスペイン、イタリアの市場も値下がり

2020/12/9    水

米国市場ではコロナウィルス関連ワクチンの動きが寄与して株価上昇。NASDAQとSP500は史上最高値を更新。ジョンソン&ジョンソンはワクチン開発で後期の臨床試験の結果がよかったことを公表し1.7%株高。ファイザーは、米当局から緊急使用の承認を得て、3.2%の株高。Modernaはスイスからの注文が増加して6.5%の株高。そのほか、Teslaは、ここ3か月で2回目となる新株発行を公表し1.3%の株高。欧州市場では、幾分の株高。EUと英国のBrexitの交渉が最終局面を迎えており、英国は国内法で北アイルランド国境の条項を含めないという譲歩を見せたが、市場は交渉の動きに懐疑的。ドイツでは12月のZEWが予想以上の上昇となる

2020/12/10    木

米国市場では、景気刺激策の不透明感が株式市場を軟化させた。Facebookは米連邦当局とほぼすべての州で反トラスト法違反で提訴され株価値下がり。GAFAとよばれる企業、Googleの親会社Alphabetなどにも影響を及ぼし、GAFA+のETFは約2%値を下げる。DoorDashIPOを行い過去最高の33.7億ドルの調達。住宅リフォーム会社のLowe’s Cosは150憶ドルの自社株買いを公表し株価上昇。欧州市場では、米国の景気刺激策とワクチン開発への期待感が残存しており株式市場は上昇。英国の株価指数FTSEは一時1%を超える上昇を示したがポンド高により最終的には0.1%の上昇。ドイツでは10月の輸出が予想以上に好調で株価指数DAXは0.5%の上昇。STMicrosemicoductorは年間の売り上げ目標を2023年まで先送りすると公表し、株価は12%下落

2020/12/11    金

米国では新規失業保険申請者数が予想外に増加。ムニューシン財務長官は、共和党と民主党の間でコロナ対策の経済対策の議論が進展したと発言。ブレント原油が50ドルを超え、エネルギー関連は上昇。SP500とダウは値を下げたがNASDAQは上昇。欧州市場では、銅や鉄鉱石の価格が上昇したため素材関連の株価が上昇。ECBが予想通りにPEPPの規模を拡大し、期間を延長したが、同時に公表した2021年のGDP成長予想が下方修正となったことから銀行株は2.1%下落。市場全体も下落。DAXは一時1%近く下落した。英国のFTSEはポンド安により0.5%の上昇

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