3月第4週の市況

2021/3/22    月

米国市場では、Facebookが4.1%上昇したことからNASDAQは上昇。FacebookのザッカーバーグCEOはアップルのプライバシーポリシーの変更が同社の広告に好影響を及ぼすとコメント。エネルギー株も上昇したが、Fedが一時的に導入していた資本緩衝の措置を延長しないとしたことから、銀行は1.6%の下落。ダウとSP500は値を下げた。Fedexは四半期の利益が予想を超えたために6.1%の上昇。四半期の売り上げが下落したNikeは株価が4%下落。欧州市場では株価下落。パリがロックダウンとなったフランス市場でCAC40が1.1%の下落。英国では、出荷の遅れから、来月のワクチン接種のスピードが鈍化する予想。自動車が1.6%、銀行が2.3%値を下げた

2021/3/23    火

米国市場ではテクノロジー株がリバウンドしてNASDAQを中心に値上がり。Teslaは影響力のある投資家が率いるファンドが2025年に株価は3000ドルになるとコメントし株価上昇。鉄道会社のカンザスシティサザンはカナダのカナディアン・パシフィック・レイルウェイが250憶ドルで買収することになり、株価上昇。一方、金融やエネルギー株は下落。欧州市場では、自動車株にけん引されて値上がり。電気自動車分野でTeslaに対抗する計画を打ち出したフォルクスワーゲンの大株主のポルシェは8.9%上昇。トルコではエルドアン大統領が中央銀行総裁を解任しトルコリラが下落。その影響で、BBVA、ウニ・クレディト、BNPパリバ、INGなどの銀行が0.8%~7%の下落。また、IAG、ルフトハンザ、ライアンエア、TUIなどの旅行関連株も2.5%から4.5%の下落

2021/3/24    水

米国ではイエレン財務長官が上院の金融サービス委員会で1.9兆ドルのコロナ対策について、税金を増加させる方針を明言し、パウエルFRB議長は価格の上昇は破壊的なインフレにはならないとコメントした。欧州でのワクチンの接種速度が鈍化しており原油価格は3%以上下落した。米国株式市場は軟化。ViacomCBSは資本増強のため30億ドルの資金調達を行い、株価は9.1%下落。欧州市場でも株式市場は下落。ドイツはイースターまで規制を強化した。ボルボは半導体の不足が生産に影響を及ぼすことを公表し7%の下落。自動車株は全体でも2.7%下落した。英国の保健相は、6月末まで海外に渡航する人に5000ポンドの課金を行うと公表した

2021/3/25    木

米国市場では、昨日のパウエルFRB議長とイエレン財務長官のコメントが効いて下落したまま。イールドは1.6%程度に下落。金融や産業、さらに原油価格がリバウンドしたエネルギー関連は値を上げた。バリュー株はおおむね横ばいであったが、グロース株はテクノロジー株を中心に値下がり。アップル、Tesla、Facebookなどが値を下げる。インテルはアリゾナに工場を新築し200憶ドルの投資を行うことを公表。当初は株価が上がったがその後値下がり。Taiwan Semiconductorは値を下げ、半導体装置メーカーのLam Research Corp, Applied Material,ASML Holdingsは値上がり。欧州市場では、ユーロ圏のPMI指数が3月に改善したもののコロナウィルスの第3波の影響により株式市場は横ばい。イタリアの防衛企業レオナルドは米国での子会社のIPOを延期したことにより株価は6.1%下落。米国のインテルの大規模投資に関連して、ASM International,ASML,Infineon Technologiesなどが値を上げる。フランスのカルフールはブラジル第3位の小売り企業を13憶ドルで売却することに合意し、株価は2.3%上昇

2021/3/26    金

米国市場ではアップルが0.4%、Tesla1.6%とリバウンドして市場も終わりにかけて上昇。失業保険の新規申請者数もここ1年で最低の水準になった。バリュー株がグロース株より堅調な市場が続く。欧州市場では、コロナウィルスの第3波を警戒して、エネルギーや金融株が軟化。また、EUが英国からの物資の輸入をブロックすることが考えられるため、英国市場はさらに値下がり。フォルクスワーゲンが来年の収益について今年と同レベルの予想を出ししたために株価が上昇し、DAXは横ばいにとどまった

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3月第3週の市況

2021/3/15    月

米国市場ではダウは小幅に上昇して5日連続の高値を更新したが、NASDAQはイールドの上昇の余波を受けて下落。10年物イールドは1.642%になった。ボーイングが6.8%と大きく値を上げ、ミシガン大学消費者信頼感指数も改善。スティホームの時期に値を上げたコミュニケーションサービスや一般消費財関連が値を下げ、銀行は値を上げた。Ulta Beautyは通年の売り上げが予想以下と見込まれ株価は8.4%下落。欧州市場でもイールド上昇により株価下落。テクノロジー、自動車、鉱業が値を下げる。中国のTencentの株主のProsusは、Tencentが中国当局から独占禁止に抵触する取引を見つけられ、Prosusは6.7%の株価下落。ルノーが保有株式を売却したダイムラーは1.9%値を下げ、BMWも1.3%値を下げた

2021/3/16    火

米国市場ではSP500とダウが史上最高値を更新。FOMCの会合を前に期待感が上昇。デルタ航空、サウスウェスト航空などは予約状況が改善してきていて、カーニバル、Wynn Resorts、MGM Resortsなどのレジャー関連が2~5%上昇。公益、不動産以外の部門は各セクターとも値を上げる。10年物イールドは1.6%と高い水準を維持したまま。欧州市場では市場は横ばい。基礎資源やエネルギーが1.5%値を下げた。英国のFlutter Entertainmentは6.8%株価上昇。フランスのダノンは、株主からの圧力により会長と社長が辞任し、株価は2.9%上昇。中国では、2か月連続で工場と小売りのビジネス環境が予想以上に好調

2021/3/17    水

米国では、Fedの会合を前に方向性のない市場となった。原油価格が下落したためにエネルギーが値を下げ、工業株も値を下げたことからダウとSP500は値下がり。ブローカーの評価が上がったアップルは1.3%値を上げ、NASDAQは指数が上昇。10年物イールドは上昇し1.62%になった。欧州市場では好調な企業業績等を背景に上昇。フォルクスワーゲンはコスト削減によりここ数年で利益率が上昇すると公表し株価は6.7%の上昇。ドイツのオンラインファッションZalandoは売り上げ予想が予想を超えたために株価は5%上昇。さらに、ドイツの景況感指数であるZEWも予想以上に改善した

2021/3/18    木

米国市場ではFedがコロナウィルスからの急回復を予想し、金利をゼロ付近で維持する政策を継続することを表明し、株式市場は上昇。SP500とダウは史上最高値を更新。Amazonは1.4%、Teslaは3.7%値を上げ、産業銘柄、一般消費財銘柄が1%以上上昇。ドイッチェバンクが評価を引き上げたマクドナルドは1.9%上昇。欧州市場では、Fedの政策決定公表前で様子見の市場となり株式市場は下落。ただし、BMWは堅調な2021年の収益予想を公表し株価が6.2%上昇。フォルクスワーゲンも2021年に出荷・販売・利益のいずれもが2020年のレベルを上回ると公表し、株価は11%上昇。オーストリアの水力発電Verbundは2021年の利益が下落すると予想し株価は7.9%の下落

2021/3/19    金

米国市場では、10年物イールドが1.75%まで急拡大したこと、パリが1か月間のロックダウンに入るなど欧州でのパンデミックの懸念があることを背景に株価下落。Amazonやアップルが3%以上値を下げたことからNASDAQは3%下落。エネルギー株も原油価格の下落から値下がりしたため、バリュー指数もグロース指数も下落した。ただし、グロース指数の下落率が大きく2%以上の下落。アクセンチュアは決算結果や来年の見通しが好調で1%の株高。欧州市場では、フォルクスワーゲンが前日に引き続き大きく値を上げ、自動車がけん引したDAXは1.2%値を上げた。フランスの株価指数CAC40は横ばいで、イングランド銀行が英国の景気回復は少しずつとコメントしたことから、英国の株価指数FTSEは値下がり。市場全体としては自動車、銀行、鉱業といったセクターがけん引した
 

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