9月第3週の市況

2025/9/15    月

米国市場では、マイクロソフトやTeslaが上昇し、NASDAQは5日連続の史上最高値を更新。SP500はほびょ横ばいで、ダウは値下がり。公表されたミシガン大消費者信頼感指数では予想以上に数値が下落。関税問題が将来の予想インフレを引き上げた結果。マイクロソフトはEUの課徴金を逃れることができ、株価が1.8%値上がり。Teslaの会長がマスク氏の政治活動が業績に悪影響を及ぼしたが社業に復帰していると話し、株価は7.4%上昇。セクター別ではヘルスケアや素材が値を下げた。Paramount Skydanceが買収を検討していると報じられたWarner Bros Discoveryは株価が17%上昇。欧州市場では、フィッチがフランスの格付けをどうするのかに注目が集まっており、株式市場は値を下げた。スイスの製薬会社のNovartisはブローカーが格付けを下げたことから2.8%株価下落。同業のZealand Pharmaも4.1%値を下げた。防衛関連株は上昇

2025/9/16    火

米国では、市場は週後半の政策会合でFedが金利を引き下げることを予想しながら、Tesla、Alphabetが値を上げたことから、主要3指数はいずれも上昇。NASDAQとSP500は史上最高値を更新。オラクルは、クラウド関連の収入予想を引き上げ、また、AI関連の大型契約を締結したことを公表し、株価は3.4%上昇。ニューヨーク州の製造業指数は前月より下落。反トラスト法に違反しているとして中国当局の検査を受けているNvidiaは株価下落。マクドナルドやProcter & Gambleなどが値を下げたことからダウの値上がりは限定的となった。欧州市場では、高級品株や防衛関連株が値を上げ、市場は3週間来の高値になった。高級品のBrunello Cucinelliはブローカーの評価が上昇し株価が5.6%上昇したほか、LVMH、L’Oreal、Keringなども上昇。BESI、ASML、ASMIといった半導体関連も5%前後値を上げた

2025/9/17    水

米国市場では、方向性のない市場となったが、主要3指数はいずれも値を下げた。8月の小売販売は予想以上に上昇。中国でのAI半導体の需要が思ったほどではないと報じられたNvidiaは1.6%株安に。UnitedHealthも2.3%値を下げた。セクター別では、公益や不動産が値下がり。Webtoon Entertainmentはディズニーとデジタルコミックのプラットフォームを作成することになったことで株価は39%上昇。欧州市場では、米国の政策会合を前に、金融、銀行、保険といったセクターが2%前後値を下げ、市場全体も値下がりとなった。個別銘柄では英国の人材会社のSThreeが予想利益の達成の困難さを公表し、株価は26%値を下げた

2025/9/18    木

米国では予想通り0.25%の利下げを行ったが、株式市場は方向性のない動きとなり、NASDAQとSP500は値下がり、ダウは値を上げた。パウエルFRB議長はコメントの中で、インフレリスクよりも労働市場が悪化するリスクを指摘。中国でインターネット当局が大手テクノロジー企業にNvidiaのAI半導体を購入しないように指示したことから、Nvidia株は2.6%下落。Alphabetの子会社のWaymoがLyftと来年にも自動運転タクシーを立ち上げることが報じられ、Lyft株は大きく値を上げ、ライバルのUberは株価下落。欧州市場では、米国の金利決定の前に市場が終了したことから、株式市場は横ばい。原油価格の値下がりに伴い、石油・ガスセクターは値を下げた。個別企業ではドイツのスポーツウェアPumaに対して、2つのグループが買収提案を行っていると報じられ、Puma株は16.7%上昇。ライバルのAdidasやJDSportsも値を上げた。コメルツバンクのCEOがイタリアのUniCreditの“非友好的な”合併提案に不快感を示し、コメルツバンクは2.7%、UniCreditは3.5%株価下落

2025/9/19    金

米国市場では、Nvidiaがインテルに50億ドル投資することを決め、インテルは20%以上株価上昇。競合するAMDは値を下げ、Nvidiaは3%以上の株高になった。主要3指数はいずれも史上最高値の終値を付けた。Fedの利下げ決定の影響で小型株中心のRussell2000も11月来の高値を付けた。サイバー関連のCrowdStrikeはブローカーの評価引き上げに伴い株価上昇。レストランチェーンのDarden Restaurantsは四半期決算が芳しくなく株価が7.7%下落。欧州市場では、米国の金利引き下げによりテクノロジー関連が値を上げ、市場全体も値を上げた。BE Semiconductorが7.9%値を上げたほか、ASML、 ASMIもそれぞれ7.7%、8.7%株価上昇。Novo Nordiskは今週のウィーンでのカンファレンスを受けて投資家がポジティブな考えに変わったことから株価が6.2%上昇。フランクフルトに分社化したAumovioを上場させたContinentalは22%株価下落

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9月第2週の市況

2025/9/8    月

米国では8月の労働統計が公表され、非農業就労者数の増加(2.2万人)は予想を下回った。株式市場では、銀行関連が大きく値を下げたが、Broadcomが新規の100億ドルのAI関連半導体を受けたことを公表し、第4四半期の売上が予想を上回りそうであることを公表。株価は9.4%上昇。そのため、ダウとSP500は値を下げたが、NASDAQの値下がりはわずかにとどまった。Fedによる利下げの観測は、不動産関連株を1%押し上げた。Kenvueについて、ロバート・ケネディJr保健福祉長官が、同社のTylenolを妊娠中に使用すると自閉症になる可能性を公表すると報じられ、Kenvue株は9.3%値を下げた。欧州市場でも当初は値を上げていたが、米国の労働統計が公表されると値を下げ市場は終了した。特に、供給増が見込まれることから価格が低下した原油によりエネルギー株が軟化。また、金利の引き下げ予測から、銀行株、特に、地方銀行の株価が軟調。保険、金融サービスも値下がり。一方で、金利引き下げを見越して不動産関連は上昇

2025/9/9    火

米国市場では、木曜日にAI関連のけん引で売り上げが急増するとコメントしたBroadcomが続伸し、主要3指数はいずれも上昇。NASDAQは史上最高値を更新。また、金曜日に公表された労働統計が弱かったこともあり年内に複数回の利下げが見込まれており、株式市場の追い風になった。新たにSP500の組み入れ銘柄になるRobinhood MarketsとAppLovinも値を上げた。Space Xにサテライトネットワーク事業を170億ドルで売却することになったEchoStarも株価上昇。フランスでは議会が内閣信任投票を否決し、内閣が崩壊することになった。フランスの長期金利は下がり、株式市場は上昇。欧州市場全体でも株式指数は上昇。また、米国での金利引き下げへの期待感から銀行株が上昇。ウクライナに対する攻撃からロシア産の石油に制裁が加えられる予想から原油価格が上昇し、石油・ガス関連の株式が上昇

2025/9/10    水

米国市場では、Appleが値を下げたが、NASDAQは史上最高値を更新。ダウとSP500も値上がり。Appleは新しいiPhoneを公開したが投資家の期待に至らないもので1%以上株価を下げた。市場終了後に四半期決算を公表するOracleは株価上昇。ソフトウェアの Atlassianは6年間でデータセンターの商品を段階的に廃止することを公表した、クラウド関連の成長が見込まれるものと理解され株価は6%上昇。水インフラの企業Core & Mainは四半期業績が予想を下回り株価は25%下落。欧州市場では基礎資源関連が値を上げたが、フランスの政治的な混乱がマイナス要因になり、市場全体としては横ばい。Anglo AmericanはカナダのTeck Resourcesと合併して Anglo Teck Plc.となることを公表し、Anglo American株は8.7%上昇。イスラエルがハマスを攻撃したことにより原油価格が上昇。イタリアの銀行Monte dei Paschi di Sienaは買収対象としていたMediobancaの株式の3分の2を確保したことを公表。Mediobanca株は5.9%、Monte dei Paschi di Siena株は6.3%上昇

2025/9/11    木

米国市場では、OracleがAI関連の強い需要を背景に1992年来の1日での上昇となり、また、8月の生産者物価指数の数値が予想以上に低かったことから、Fedの利下げへの期待感が高まり、SP500はわずかに上昇し史上最高値を更新。AI関連のNvidia,Broadcom、AMDなども値を上げる。AI関連の競争に出遅れているとみられているAppleは値を下げた。半導体デザインのソフトウェアのSynopsysは四半期の売上が予想以下で株価下落。欧州市場では、スペインのInditexが夏場の売り上げが好調であったことから株価が6.4%上昇したが、テクノロジー株が値を下げたことから、市場全体もわずかに値下がり。旅行・レジャー関連も値を下げた。Novo Nordiskは10%を超える労働力の削減を公表し、株価は3.6%下落。下半期の売り上げが減少する可能性を公表したAssociated British Foodsは13.3%株価を下げた

2025/9/12    金

米国では、公表された8月の消費者物価指数が予想より高く、また、失業保険の新規申請者数も4年来の高水準となり金利引き下げへの期待感がさらに高まった。株式市場ではTeslaとMicron Technologyがけん引してNASDAQとSP500は史上最高値を更新。Teslaは5.8%株価上昇。Micron Technologyはブローカーが目標株価を引き上げたことから7.6%株価上昇。Delta Airは第3四半期の売り上げ予想を引き上げたが、エコノミークラスの需要が芳しくなく、株価は1.6%下落。健康保険のCenteneは年間の予想利益水準を維持し株価は上昇。欧州市場では防衛関連株が堅調で市場は上昇。ECB(欧州中央銀行)は金利の維持を決めた。地政学的な緊張の高まりから、防衛関連では英国のBAE Systemsが6.3%、ドイツのRheinmetallが2.3%、英国のRolls-Royceが2.1%それぞれ株価上昇。自動車のStellantisはJeep Cherokeeなどの新モデルを投入することを公表し、株価は9.1%上昇

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