9月第3週の市況

2024/9/16    月

米国市場では、Fedの金利引き下げが0.25%より大きい0.5%になるとの期待が膨らみ、株式指数はいずれも上昇。特に小型株中心の、Rusell2000が値を上げた。アドビは第4四半期の利益を予想より下に見積もり、株価は8.5%下落。ボーイングは西海岸の工場でストライキが発生し株価は3.7%下落。中国のEコマース企業のPDD Holdingsはバイデン政権が、中国からの低価格帯の関税を見直すことを示したため株価が2.4%下落。UberはAlphabetのWaymoとテキサスなどで送迎サービスを拡大することを公表し、Uberは5%、Alphabetは2%株価上昇。欧州市場でも株価は値を上げた。ドイツのSiemens EnergyとSAPが堅調であったことからドイツの株式指数DAXは全体よりも大きく値を上げた。フランスではインフレが対前年比2.2%増とほぼ予想の水準。中国の景気刺激への期待感から銅価格が上昇し、鉱業株が上昇

2024/9/17    火

米国市場ではSP500は何とか値を上げたが、NASDAQはテクノロジー株が軟化して指数も下落。アップルは最新版のiPhone16の需要が予想以下であると報じられ株価は2.8%下落。そのほかNvidia、Broadcom、Micron Tecも値を下げた。一方で金融やエネルギーといったセクターは上昇。国防省の半導体製造に有資格と認められたインテルは6.3%株価上昇。ストライキが4日連続となったボーイングは0.8%値下がり。欧州市場でもテクノロジー関連が大きく値を下げ市場全体も値下がり。一方、H&Mが3.1%の株高になったことから、小売セクターは上昇

2024/9/18    水

米国市場では当初値を上げたが、最終的にはFedの政策会合前にほぼ前日並みの株式市場となった。8月の小売販売は予想外に上昇した。四半期の配当を10%まで引き上げ、自社株買いプランを公表したマイクロソフトは0.9%株価上昇。原油価格が値上がりしたことによりエネルギーセクターは上昇。Amazonとインテルは独自のクラウドコンプーター向けのAI半導体を開発することで合意し、Amazonは1%、インテルは2.7%株価上昇。欧州市場では株価が上昇し、特に、スペイン市場ではここ9年来で最高の水準にまで上昇。小売りのKingfisherは年間利益予想の下方を引き上げたことから、株価は6.1%上昇。ライアンエアーはCEOが堅調な業績についてコメントしたことから株価は6.1%値上がり

2024/9/19    木

米国ではFedが0.5%の利下げとより大きな利下げとなった。株式市場では幾分値を下げる。金利低下で恩恵を受ける割合の高い小型株の指数Russell2000はわずかに値を上げる。Intuitive MachinesはNASAから48億ドルのナビゲーションサービスを受注し、株価は38.3%上昇。欧州市場ではFedの金利決定の前にリスク回避の傾向が強く株価は下落。Campariは就任したばかりのCEOが突然辞任し株価は7.5%下落。自社の糖尿病薬が米国での価格引き下げに対象になっていると報じられたNovo Nordiskは株価が2.4%下落。ドイツの化学会社BASFは農業化学部門をIPOすると報じられ、株価は2.4%上昇

2024/9/20    金

米国市場では、Fedの金利引き下げから、Teslaが7%、AppleとMetaが4%以上、Nvidiaも4%株高となり、SP500は史上最高値を更新した。NASDAQは2.5%と大きく値を上げ、ダウも値を上げた。Fedの利下げを受けて大手行はプライムレートをすぐに引き下げたが、銀行株指数は2.5%の上昇となった。欧州市場でも米国の金利引き下げに連動して株式市場は上昇。ドイツの株式指数DAXは1.6%上昇し史上最高の終値となった。テクノロジー株が3.5%の上昇となったが、公益やテレコムといったセクターは値下がり。イングランド銀行は金利を5.0%で維持する決定を行ったが、ポンドは0.5%ドルに対して高くなり、株式指数のFTSEも0.9%株高になった

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9月第2週の市況

2024/9/9    月

米国では8月の労働統計が公表され、非農業就労者数の増加は14.2万人と予想を下回った。株式市場では、コミュニケーションサービス、一般消費財、テクノロジーなどのセクターが大きく値を下げ、主要3指数はいずれも低下。マグニフィセント・セブンと呼ばれる銘柄では、Nvidia-4.0%、Tesla-8.4%、Alphabet-4%、Amazon-3.7%、Meta-3.2%、マイクロソフト-1.6%、アップル-0.7%といずれも株価下落。第4四半期の売上が予想をわずかに下回ったBroadcomは10.4%の株価下落。欧州市場でも、米国の雇用統計などの影響を受けて、5日連続の値下がりとなった。ドイツでは工業生産高が7月に2.4%低下したことがわかり、株式指数のDAXは1.6%値下がり。テクノロジー、基礎資源、エネルギーといったセクターがより大きく値を下げ、また、テクノロジー株も米国に連動して値を下げた

2024/9/10    火

米国市場では大きな下落となった先週から回復し主要3指数はいずれも値上がり。先週13.5%値を下げたNvidiaは3.5%の上昇。AI機能を強化したiPhone16を発表したAppleは当初値を上げたが、最終的には株価はほぼ横ばい。ボーイングは最大の労働組合と雇用を維持することで合意したためにストライキは回避された。PalantirとDell Technologiesは、SP500に組み入れられることになり、それぞれ、14%、3.8%の株価上昇。欧州市場も先週の大きな下落から回復し値上がり。市場の関心は火曜日のECBの政策会合に移っている。セクター別では不動産が値を下げたが、そのほかのセクターはいずれも値上がり。英国のギャンブル関連Entainは2024年の下半期の収入の伸びが予想以上になると公表し、株価は5.3%上昇

2024/9/11    水

OPECが原油の需要を下方修正したことから、米国市場ではエネルギー関連が大きく値を下げたが、SP500とNASDAQは値上がり。銀行株も下落したこともありダウは値下がり。ゴールドマンサックスはトレーディングの収入が10%下落したことを受け株価は4.3%値下がり、JPモルガンも金利の支払いにより予想より低い利息収入になり5.2%の株安。また、Ally Financialは株価が17.6%下落。Hewlett Packard EnterpriseはJuniper Networksの買収に伴って転換株式の発行を公表し、株価は8.5%値を下げた。欧州市場では、銀行やエネルギーを中心に値を下げた。2024年の利益予想を下方修正したBMWは11%株価下落。また、 Continentalはブレーキの故障が発覚し株価は10.5%下落

2024/9/12    木

米国政府がサウジアラビアへNvidiaの半導体を輸出する計画を考慮中と伝えられ、Nvidia株は8%値を上げ、テクノロジー株全体も大きく上昇。その影響で主要株価指数はすべて上昇。ただし、エネルギーや消費日用品といったセクターは値下がり。早い時間に公表された8月の消費者物価指数はほぼ7月と同じ水準になった。ゴールドマンサックスやJPモルガンは当初値を下げたがリバウンドして最終的には値上がり。また、民主党成型になると恩恵を受けると思われる太陽発電関連のFirst Solarは15.2%、Sunrunは11.3%など値を上げた。欧州市場では、テクノロジー関連が値を上げたが、不動産関連が値を下げ、全体としては値動きしない市場となった。イタリアの銀行ウニ・クレディはドイツのコメルツバンクの株式を購入することになり、コメルツバンクは16%値を上げた

2024/9/13    金

米国では生産者物価指数が予想以上の上昇となり、再び、Fedの0.25%金利引き下げへの期待感が主流となり、株式指数は上昇。小型株中心のRussell2000が主要3指数よりも上昇。一方で、新規失業保険申請者数は予想とおりの水準であった。セクター別ではコミュニケーションサービスが2%と大きく上昇。同セクター最大のウェイトのWarner Bros Discoveryが10.4%の株高。モデルナは市場の予想以下の売上予想を公表し、株価は10.4%下落。欧州ではECBが0.25%金利を引き下げ、株式市場は上昇。米国での金利引き下げを見越して金属価格が上昇し、鉱業株が上昇。テクノロジー株もアジアのテクノロジー株に連動して上昇

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