6月第3週の市況

2016/6/13 月 英国のブックメーカーの調べで55%の人がEU離脱を希望していることが公表され、ポンドは大幅に下落。欧州市場では銀行、保険、建築、旅行などの分野で大きく株価下落。ドイツの長期国債イールドはほぼゼロになり、日本とスイスではマイナスイールドが史上最大に。米国でもWTIが大きく値を下げ、消費者信頼感指数であるミシガン指数も低下

2016/6/14 火 米国、日本、スイスの中央銀行会合の開催と英国のEU離脱の国民投票を前に世界市場はリスク資産を敬遠し、安全資産にシフト。金、日本円が上昇。欧米市場はともに軟化。米国では金融、テクノロジー株が弱く、欧州では景気循環株、自動車、銀行が弱い

2016/6/15 水 英国の国民投票とFedの会合を前にして欧米市場ではVIX指数が高水準。安全資産とみなされるドイツ国債の10年物イールドは史上初めてマイナスになり、ポンドが下落。欧州市場では銀行株式が大幅に下落

2016/6/16 木 FOMCが金利の維持を決定し、米ドルは日本円に対して2014年来の安値を付け、イールドと原油価格が下落。ヘルスケアとテクノロジー株が下落の中心。欧州ではFedの公表前に市場が終了。資源価格の上昇から鉱業株を中心に上昇

2016/6/17 金 日銀とスイス国民銀行が金利の維持を決定。欧州では低金利と南欧諸国の銀行の問題で低調な銀行で、UBSとクレディスイスがスイス国民銀行から資本の積み増しを求められ軟化。ドイチェバンク、ウニクレディットも2%を超える値下がり。米国市場では英国のEU残留派議員の殺害により英国のEU残留の可能性が上がったとして市場は上昇

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銀行による保険販売(4)

銀行による保険販売(3)の続き

(3)FPとの親和性

図 3に、ファイナンシャル・プランナー(FP)に求められるイメージを被せるとどのようになるでしょうか。保険募集を行わないという前提であれば、FPに求められる要素は、

(1)複数の会社の商品を説明できる

(2)金融全般の知識がある

(3)保険に対する知識がある

(4)親しみやすい

ということになるのでしょうが、かなりハードルは高いですね。

FPと名乗る人でも、金融全般に関する知識を持ち合わせていて、保険の商品比較をすることができる人はごく一握りの人たちでしょうが、もしそういったFPを見つけることができるのであれば、チャネルとして親和性が高いのは通信販売と勤務先・労働組合といったチャネルでしょう。これらのチャネルでは、商品の説明、ライフプラン全体の中での保険の位置づけなどは不得手の分野になります。この分野はFPが強い分野になりますから、相互補完性が高いというわけです。

一方、銀行は保険の専門的な知識を補完するときに、保険会社は金融に関する全般的な知識を補完するときにFPを外部の専門家として使えばよいということになるでしょう。