高齢期を考えて準備を始める

死亡保障、具体的には「終身保険」は、高年期には必要になります。このことを考えて、中年期に準備を始めるとよいでしょう。お金に余裕があるのであれば、一時払の終身保険に加入することができます。この場合は、準備期間は短くて済みます。

img95-ins

もし、一時払で保険料を支払えないのであれば、保険料を分割で支払うことを考えなければなりません。そうなると、中年期から準備をすることが必要になります。そうなると、どのくらいの保険に加入すればよいのかという疑問がわいてきますね。

保険代理店などで質問すると、「一般的には…」という答えが返ってくるかもしれません。「一般的」が一番危ないのです。それよりも、80歳、90歳時の世帯の資産を予想して必要金額を逆算したほうが賢明です。そのとき必要になるのは、個人向け貸借対照表です。

家計の節約は保険料の節約

家計の節約に興味がないという主婦の方はほとんどいないでしょう。家計の節約を考えるときに、節約して効果があるものは、金額の大きな項目です。通信費などと並んで、保険料は、最初に家計の節約の対象として考えられるものです。

img94-ins

ところで、保険料の節約は既にかなりのところまで進んでいると考えられます。2000年当時、4万円を超えていた世帯の保険料支出は、15年を経た現在、2万5千を切るところまで下がってきています。この期間、保険料は約4割削減されていたのです。

保険の見直しを考えるのであれば、2万5千というのはよい目標になるでしょう。介護も気になる、医療保障もほしい、老後保障も外せないという状況で、死亡保障の優先順位をもう一度考えるとよいのではないでしょうか。