7月第2週の市況

先週の市況は

2017/7/10 月

米国では、就労人口が予想以上に上昇したが、賃金は下落した。そのため、米ドルは横ばい。ただし、イールドは上昇し、テクノロジー関連株は上昇。株式はリバウンド。原油価格は45ドルを割る水準に低下。欧州では株式は持ち直したものの下落。米国での生産が上昇した原油価格の下落がTotalやRDSの株価を下げた。一方、E.ON、RWEなどの公益株はブローカー評価が上がり上昇

2017/7/11 火

米国株式は薄商いとなったが、テクノロジー株がリバウンドして市場をけん引して上昇。リビアやナイジェリアで生産上限が議論されている原油価格も上昇。米ドルも上昇した。欧州市場では、金融株と資源株がけん引する形で市場が上昇。英の建築サービスのCarillionは利益に懸念が持たれており、CEOも辞任し、配当が中止され、ヘッジファンドに空売りされ大きく値を下げることになった

2017/7/12 水

米国ではトランプ大統領の選挙におけるロシアの関与問題が市場にマイナスに影響したがテクノロージー株を中心に値上がり。NASDAQは上昇。SP500は幾分下げる。欧州では、自動車、資源関連株が堅調であったが、消費、不動産関連が値を下げ市場全体でも値を下げる。ペンギンランダムハウスの株式を売却したピアソンは5%をこえる下げとなった

2017/7/13 木

米国ではイエレン議長が議会の証言で金利引き締めに急がないことを表明し米国市場では株高、債券高。ダウは史上最高値を更新。テクノロジー株と不動産株が市場をけん引。米ドルは下落。カナダは金利引き上げによりカナダドルが上昇し、ブラジルは前大統領がマネーロンダリングでの有罪が確定しレアルが上昇。欧州でもイエレン議長のコメントを好感し、エネルギー・資源関連を中心に値上がり。バーバリー、LVHMなどの高級品も強い

2017/7/14 金

米国市場では金曜日にJPモルガン、シティなどの大手銀行の決算を控え金融株がけん引して市場は上昇。ダウは史上最高値を更新し、SP500は史上最高値付近まで上昇したが、小型株はついて行けずRussell2000は横ばい。欧州では、昨日のイエレン議長の証言の影響が残り金利感応株である不動産株が堅調なほか、Casino,Tullow Oilなどの個別銘柄が上昇して市場は上昇

保険の見直しを勧められています②

よくある質問~保険の見直しを勧められています

Sさん 先日、AC生命の募集人さんから「保険の見直し」をすすめられたのよ。今まで、バラバラに入っていた医療保険やがん保険を一つにまとめないかっていわれたの。

Bさん 保険料は安くなるの?

Sさん 保険料は少しだけ安くなるし、生活サポート年金っていうのもついているらしいの

Bさん それって、CMで宣伝している保険のことね

Sさん それにね、保険の見直しって大変でしょ。私たち素人にはよくわからないけど、毎年、見直しにやってきてくれるみたいよ

Bさん なんだかいいことだらけだけど、本当にそんなにいい保険なのかしら?

保険料が安いのはなぜ

「保険料が安い」というのは大変ありがたいことである。そこで知っておきたいのは、保険料が安くなる理由である。3つの理由が考えられる

  1. 付加保険料が安い
  2. 保険金が支払われる可能性が低い
  3. 純保険料が安い

「1.付加保険料が安い」というのは、ライフネット生命が宣伝しているものである。保険の経費の部分(付加保険料)を削減したので保険料が安くなりましたということになる。くるまのタイヤに例えるとわかるだろう。あまりに立派なタイヤを履きすぎていましたので、もっと実用的なものに代えました。だから車のトタルの代金が安くなりましたというわけである。

 

「2.保険金が支払われる可能性が低い」を理解するためには、傷害保険金をイメージすればよい。傷害保険金は、ケガで死亡したときに保険金が支払われるしくみである。通常の死亡保険金は病気でもケガでも支払われる。ケガで死亡する確率は、病気で死亡する確率より圧倒的に低い。だから保険料も低廉で済む。
立派な車と思っていたら、実は、遊園地のゴーカート程度のものだったというような例えになるだろうか。

「3.純保険料が安い」とは、保険の保障に必要なコスト(純保険料)が安い状態を指す。くるまに例えるなら、エンジンを立派なものから実用的なものに代えたら、車のトタルの代金が安くなりましたということになる。

ところで、この車のエンジン部分を安くしている例はあまりない。なぜなら、金融庁が実用的なエンジンを認可しないからである。あまり、安っぽいエンジンに代えて、エンストばかりを起こしている車が増えると困るというのがその理由である。

保険料を安くするためにはタイヤもエンジンも高級品を避ける

というわけで、保険料が安い保険を探すための話をくるまの話に例えておこう。

  1. 過度な装備が付いた車はやめるようにしよう
  2. 役に立たない車を購入するのはやめよう
  3. そもそも車に乗る必要があるのか考えよう

ということになるだろう。