11月第3週の市況

2018/11/12    月

米国では原油価格がさらに下落したこと、国内需要が落ち込み4か月連続で生産者物価指数と車の販売が下落し続けている中国経済の成長の鈍化を背景にして株式市場は軟調。イランへの制裁は日本、韓国などの8か国が除外され、原油価格は下落。欧州市場でも中国の影響を受けやすい高級品ブランド、Richemontが6.4%、Swatchが5.1%、Keringが3.5%などと値を下げ、ドイツのティッセンクルップは2018年の見通しを下方修正し10%近く値下がり。市場全体も下落

2018/11/13    火

米国ではアップルとゴールドマンサックスの軟化により市場は下落。アップルはiPhoneの見通しを落としたことから5%値を下げる。その影響から、フィラデルフィア半導体指数は4.4%値下がり。ゴールドマンサックスは、マレーシアの政府系ファンドのトラブルで支払った手数料のすべての返還を求められ、同株は7.5%下落。GEは、CEOが債務削減のために資産を売却すると発言し6.9%値下がり。欧州市場では、Banca Carigeが4億ユーロの債務の資本家を公表し値下がり。米国のFDAがメンソールタバコの禁止を検討し、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは11%値下がり

2018/11/14    水

米国ではトランプ政権の経済アドバイザーであるクドロー氏が中国とのすべてのレベルにおける対話を行っていると発言。原油価格は下落を続けておりダウとSP500はわずかに値を下げた。欧州では米中対話を好感し、また、英国とEUでBrxietの草案がまとまったことから株式市場は上昇。英ポンドも上昇

2018/11/15    木

米国市場では、民主党が下院で主導権をとると銀行に関する規制が強化されるとみられて銀行株が値下がり。個別銘柄ではアップルが2.8%の下落となったが、原油価格がリバウンドし、消費者物価指数も予想とおりの上昇となったことがプラス要因。英国ではメイ首相がEUとのBrexit草案の受け入れを勧めているが反対意見があり、英国市場は軟化。中国の小売販売の統計が芳しくなく鉱業株が軟調

2018/11/16    金

米国では、米中が月末のG20まで貿易戦争をエスカレートさせないとみて、産業株やテクノロジー株を中心にリバウンド。原油と債券は値上がり。英国ではBrxit担当相が辞任することになりメイ政権に痛手。ポンドが下落して、英国債が上昇したが、株式については輸出銘柄中心の英国のFTSEは上昇。EU地域の株価は下落

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11月第2週の市況

2018/11/5    月

米国では雇用統計が予想以上に堅調。賃金も年率で3%上昇し、Fedが金利を引き上げるとの見方から10年国債のイールドは3.21%にまで上昇。米国債は下落。トランプ大統領は中国との貿易取引をまとめるとコメント。欧州市場では好感され、関税に敏感に反応するフォルクスワーゲンや自動車のパーツメーカーや、グッチの親会社のKeringやルイビトンのLVMHなどが大きく値を上げ市場は上昇。米国では米中関係の行き先を見守るという投資家が多く市場は軟化

2018/11/6    火

米国市場は、金融、エネルギー、不動産、公益などの銘柄がけん引して上昇。米国が新たにイランに制裁を加えたことから米国債が値を上げ、イールド低下。そのため、ディフェンシブな銘柄(公益、不動産、消費財など)の株価が上昇。バクスシャーハザウェイは、利益が倍増し株価が5%上昇。アップルは日経がiPhone XRの生産ラインを拡大しないと報じたことから2.8%値下がり。欧州市場では、銀行株が軟調。バークレイやソシエテ・ジェネラルは健全性のテストの結果に時間がかかり軟化。イタリアの銀行はゴールドマンサックスが評価を下げたために軟化

2018/11/7    水

米国では議会の中間選挙を前に薄商いになり、投資家は共和党の勝利を期待して市場は上昇。市場では民主党が勝利すると株価が下落するとみられている。中国の副首相が米国との紛争解決に向けた準備を表明し、関税問題に感応度の高い産業銘柄は上昇。欧州市場では米国の選挙を前にして市場は方向性のない動きの中、最終的には軟化。個別銘柄では、オンラインファッション小売りのZalandoが売り上げの伸びの鈍化から8.5%値を下げ、代替エネルギーのシーメンス・ガメサが受注増から10%以上上昇。同業のベスタス・ウィンドウも上昇

2018/11/8    木

米国では中間選挙の結果、議会がねじれ状態になったことを投資家が好感して上昇。テクノロジー関連が値を上げ、3つの州で低所得者層に対する医療プログラムが拡大されたため、ヘルスケア大手は史上最高値を更新。Amazonはトランプ大統領が新しいルールを課せなくなったとして7%近く値上がり。欧州市場でも米国の中間選挙の結果は予想とおりで市場は好感。スペインの銀行株がけん引して市場は上昇

2018/11/9    金

米国ではFedが予想とおり金利を据え置き。ただし、ステートメントで企業投資について減速していることを指摘し、将来的な経済成長の減速要因になりうると指摘。市場は、原油価格が下落したことでエネルギー関連銘柄も下落して軟化。欧州市場では株価は横ばい。ただし、銀行関連はイタリアのBanco BPMが予想を超える決算で9%近く値を上げたほか、コメルツバンクやソシエテ・ジェネラルも業績が好転し上昇。

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